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趣味の画像と家族日記。 主に児童向けの映画、書籍、TVの感想や家族の話題を徒然に綴ってます。

Gacktって誰?~機動戦士Zガンダム鑑賞日記パート2~

Posted by ふざけおに on   7 comments   1 trackback

長文ピンポイント感想です。今回も前回同様勢いで書き殴りになってます(^^;。ネタバレ注意!

○私は大尉だbyクワトロバジーナ
ガクトって誰?(おい)劇場版のテーマ曲を歌うアーティストを知らない私(汗汗)
この方公開前日あたりにTVでZの何が好きかとインタビューされて、「クワトロバジーナが『私は大尉だ、大佐ではない』とか、ものすごくかっこいいんです」と答えておきながら、ガンダム知らない女性インタビュアが何のことかわかってないと悟ると、「いや、わかる人にはわかるんです」みたいな言い方で自己完結しちゃうのは、今時の青年だなあ~って苦笑しました(^^;。自分の良いと思う物を他人に少しでもわかってもらいたいという情熱がないというか(笑)
そこはガクト君、ちゃんと視聴者に雰囲気だけでもわかるように説明してくれ~
例えば「クワトロ大尉とは、最初の映画では敵軍美形大佐シャアアズナブルなんです。昔の身元を偽り、当時戦っていた相手と今度は味方として出会ったわけですが、昔敵として戦った戦艦のクルーは直感的に彼がシャア大佐だとわかってしまうんです。だから思わずクワトロ大佐と呼んでしまうわけですが、クワトロが身分がばれてしまってるにも関わらず自分は「大尉」だと突き放したように言うところに、シャア自身の過去へのこだわりを伺わせる絶妙な心理を描写したシーンなのです。つまりガンダムは優れた人物ドラマなのです。」とかなんとか、本当にガノタならもっと熱く語れよ~!!!(怒)
このクワトロの物言いは、シャア大佐と呼ばれるジオンのカリスマ的存在であった自分からの逃避であり、世界を左右する重責を担う自分へのごまかしだと、後にカミーユが若さ故の率直さでクワトロ責め、修正する展開につながるんです(^^)。
また、私の当時の印象でもこの映画でも、カイがクワトロを敬遠したのも、かつて戦った敵と同志になることにこだわりがあったからではなく、クワトロがシャアだとカミングアウトすることで負ってしまう責任(あるいは業)から回避しようとするクワトロのずるさを敏感に感じ取ったからだと思います。
ファーストガンダムの終盤で「じゃあこの戦争が終わったら、次は連邦を叩くかい?」と軽口を叩いたカイ、「では同志になれ!」とアムロに言葉をかけたシャア。その言葉通りに7年の歳月は流れているのに、まだ過去へのこだわりが自らの呪縛となっているWBクルーとシャアの心情を象徴するのが、クワトロの「私は大尉だ」という台詞なのだと思います。

○アムロ再び!
上記のクワトロと同じく、大戦の英雄であった自分を恐れる心理、大戦のトラウマを回避する心理はもちろん、アムロにもあり、あれこれ言い訳をしては今の閑職に甘んじた自分をアムロは合理化しようとします。しかし、そこにごまかしを鋭く感じるカツは、ティターンズ独裁の危機を感じながら、「もう自分は十分戦った」と隠遁しようとするアムロの弱腰を責めるのです。
私はTV版は20年前に見たきりで、その後全く見直してないので完全に記憶で書いてますが、確かTV版でも、どの段階でアムロが連邦の監視を欺き、ハヤトのいるカラバに合流する決意したのか、はっきりは描かれてなかったと記憶しています。
カツとフラウに再起を促され、アムロはそれはもうできないと否定しつつ、じわじわと自分の行くべき道を逡巡し、空港に彼らを送った際に監視の甘さに気付き、瞬時に判断して脱走を敢行したように見えました。
人間、誰かに欠点を指摘され、それが当たっていればいるほどその時は思わず言い訳して素直に聞けなくて、でも後から考えてその通りだと思ってやっと行動が変わっていくという、決して心とはデジタルにではなくアナログに変化していくものであり、それがリアルであるから、2次元のアムロというキャラクターを等身大の生きた人物のように感じたのを思い出します。
映画ではこのアムロの心情の移り変わりやカツに見せた男らしさ、そこから華麗なる輸送機強奪に行くんですが、かなりの部分が省かれていて、正直アムロファンとしては寂しかったです(^^;
特に、「シャアと渡り合った時使った銃」をカツの護身用に託すシーンが好きだったんですが、、、、でもあの銃ともどもカツの方がアムロより先に逝ってしまった悲劇を思うと、あの銃はカツの手に行かない方が幸せですかね(泣笑)
アムロとシャアの再会は、絵コンテはおそらくTV通りでしょうが、作画は全て新しくなっていたし、音楽も違っていました。微妙に台詞も違っていて、TVに思い入れがありすぎる部分なためか、私には違和感あったんですが、でもTVにはなかった映像の温かさがこの映画の最大の魅力でした。
またこの違和感というのは、特別版ガンダムを見た時にかなり近いです。古谷さんの演技も落ち着き過ぎてると感じてしまうのは、大人になりきれない拗ねたアムロのイメージがあるからですね。Zでもシャワー浴びながら「僕が一番MSをうまく操れるんだ」的いじけたシーンがあって、アムロの中にはまだそういう幼児性が残っていたんで。
ついアムロファンなので、私がここにこだわりがたまたまあるから感じる違和感で、逆にTVでこだわりがなかったカミーユ達Zキャラの描写や飛田さんの演技には全く違和感を感じないという、、、、。心理的要因が感想を左右するんで、客観性は薄いです~あしからず(^^;

○カミーユの喪失体験

今回の映画で若い時はそんなに強く感じてなかったカミーユの喪失感を、以前以上に痛いほど感じられました。
その頃の自分は「親を殺したいほど憎んだことがない者は幸いだ」と唾棄するほど、親の醜さに反発しない人達をねたましく思ってた青いお年頃だったので、カミーユが目の前で両親を殺されても、そんな価値のない親なら死んでもらった方が子供は生きやすいかもしれないと思ったくらいです。
それだけ自分の視野が狭かったんでこう書くのも恥ずかしいのですが・・・・
ダンバインのショウザマがマーベルの両親をうらやむように、カミーユがエマの育ちの良さに皮肉を言うように、どーしようもない親を持った子供の気持ちがすごくよくわかるのでした。
けれど、今になって思うことは、そういうどうしようもない親だからこそ、「なぜ僕を生んだの?僕を本当に愛しているの?父さんと母さんにとって僕より大切なものどうしてあるの?僕の親は僕を忘れて何やってるんだよ?!」と思いっきり反抗し、親を困らせたかったカミーユの激情を思うと、それが彼の極めて子供らしい親の愛情を求める甘えであったと改めて気付かされます。
でもそんな風に親の支配や自分への影響にこだわっているうちは、親に対し幻想を抱いている子供なわけで、やがて子供はそれが幼い幻想だと気づき、親も自分と同じ欠点のある単なる人間であり、彼らの人生を哀れに思う日が来るのです。つまり父の不倫も母の家庭放棄もいつか許せる日が来たはずなのです。
そして人は親からのプラスにせよマイナスにせよ背負わされた遺産にあきらめをつけ、自分の力で人生を生きることで自立して行くものなのでしょう。
しかし、カミーユはその過程の途中で、愛憎対象を喪失してしまいます。死ねばいいと思うほど愛していた対象を喪失した時の人の苦悩は言いしれぬものです。単純に愛している人より愛憎を抱いている人の喪失の方がダメージが大きいと精神科医の著書で読んだことがありますが、それはそこに罪悪感の棘が潜むからかもしれません。
両親が殺害されたきっかけは、カミーユがティターンズの青年将校に自分の名前が女性的である劣等感を刺激され、反抗的な態度を取ったことが目に止まり、カミーユはティターンズの反乱分子とされてしまったことに端を発しています。それはカミーユのせいではないとはいえ、軽率だった(親に立派であれと言う自分が子どもとして軽率だった)から両親を殺させてしまったという罪悪感がカミーユの心にわき上がってくれば、それはどんなにか辛いでしょう。
その苦しみから逃れるように必死に両親を批判し、悲しみを怒りに変えて、アーガマの談話室で荒れるカミーユ。
淡々と相手をしカミーユの心情をわかってないようで、本当はカミーユの苦しみをわかっている大人達がやるせない気持ちを抱え込んでいるあの空間の空気が、肌で感じられるシーン。。。
シャア、レコア、エマがカミーユの悲しみを受け止めようとしているシーンは、TV版見たときよりそれぞれの心情が見えてくるような気がしました。またTV以上によりカミーユの子供らしい当惑と甘えが見え、かわいそうだという気持ちを喚起させられました。TVにはなかったレコアを無意識に母の代償にしようとする姿は、極めて自然な少年らしさと感じます。
そのカミーユの素直な心を感じ取ってから、レコアの救出劇を見ると、目の前で殺された母を救えなかったカミーユが、無意識に母性を求めたレコアを救えたことで、どんなにか自尊心を取り戻したかが見えてきます。ここはこの映画特有の温かさを醸し出す、重要なポイントのひとつと感じました。
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Comment

ドロンパ37 says... "読みました。"
いやー、これまた読みごたえありました。
ワシなりの感想もあるのですが、文章にするにはまだ余裕がないので、今はただ読ませてもらってます。……それが「さだめ」だから?

ワシは、今回の映画のラスト「アムロ再び」あたりのシーンでのカミーユが一番「新訳」って形にはまっている演出だと感激してみてましたので、アムロのシーンの削除(?)は気になりませんでした。葛藤を短くしたり、こだわりを語らなかったおかげか、アムロもTV時よりも若返って見えて、ドキドキしました。

声については、シロッコ以外は不思議なくらい気にならなかったです。たぶん日頃からガンダムゲームばかりやっていて、最近の年老いた感じを既に聞いていたからなのでしょうね。
むしろZ時代の役をやるほうがあってます。……ようはあの声で「一年戦争」時代のゲームに今でてるんですから、ゲームのほうは、それはもう違和感有りまくりです。

ハヤトはかっこいい青年になりましたね。ZZで死んでしまうのがもったいない…(たしかそうでしたよね?)。カツも出番が少なかったけれどイイカンジに感じてしまった。

本当に、このまま健やかに少年達が生き残ってくれたのなら、それはそれで幸せなのですが。……後の歴史が既に発表されている作品なので、見続けるのが楽しみなような哀しいような。アムロにとってホワイトベースのクルーが概ね健在でいた喜びを、カミーユにも味わわせてあげたいものですね。……ほぼ全滅でしたものねTVでは。あんな状況に耐えられるのでしょうか、カミーユは?

なんかまとまらないコト書いてスイマセン。
テンパってる。
2005.06.25 19:41 | URL | #RqWBMyRA [edit]
Krain says... "よろしくです!"
いやぁ~ ホントいつも読み応えがありますねぇ!
では、お返しにこの映画に関して、私見を述べさせてもらいたいと思います!


観たい............以上!
だって観ないことには何とも...


ところで、「ミュージックバトン」なるものが私のブログに舞い込んできました。
5つの質問に答えて、次につなげるというモノらしいです。

もし都合がよろしければ回答を、都合が悪ければ無視してくださいませ...。
と言うことで、TBさせて頂きます!
2005.06.26 22:40 | URL | #- [edit]
Krain says... ""
いやぁ~ ホントいつも読み応えがありますねぇ!
では、お返しにこの映画に関して、私見を述べさせてもらいたいと思います!


観たい............以上!
だって観ないことには何とも...


ところで、「ミュージックバトン」なるものが私のブログに舞い込んできました。
5つの質問に答えて、次につなげるというモノらしいです。

質問は以下の通りです
①コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量
②今、聴いている曲
③最後に買ったCD
④よく聞く、または特別な思い入れのある5曲
⑤バトンを渡す5名

チェーンブログといったトコでしょうかね...
もし都合がよろしければ回答を、都合が悪ければ無視してくださいませ...。
と言うことで、TBさせて頂きます!
2005.06.26 22:46 | URL | #- [edit]
ふざけおに says... "ドロンパ様へ"
王様、お忙しいところお越し頂いて感激です。
アムロはTVではもうちょっとかっこいいところ見せてくれてたんで、惜しいなって思ったんですが、私が熱心なキャラファンだからですかね(^^;
ハヤトも死にます。息子に先立たれたとZではぼやいてましたけど。
シロッコの島田さんは、ちょっとブランク感じましたかねえ。。。

ちなみにSWのDVDでは、ルークがシロッコで、アナキンがカツだと思います。まだEP3吹き替え版見てないですが、浪川大輔さんは押しも押されぬトップ洋画の吹き替え声優さんですね。
私はEP3のあまりの悲劇に寝込んでます;
2005.06.27 13:42 | URL | #- [edit]
ふざけおに says... "クライン博士へ"
TBありがとうございます。
是非Z早くみて下さい(笑)
それにアニソン話題まだまだしたいですよ~。

ところが、ちょっと気分的に凹んでます。私生活が落ち着かないせいもありますかね。
以前もミュージックバトンを頂いたことあるんですが、なかなかそこまで手が回る余裕がない状態です。
ゆっくりできる時間があったらやらせて下さいね(^^)

2005.06.27 13:50 | URL | #- [edit]
朋子 says... "今更ですが"
どこかで語りたくも、まだ先があるし、立派な考察は出来ないので、
とりあえず「楽しんで」います。

ここを読んで、ひとつ安心した。
そうか、シロッコの声(というかしゃべり方もだけど)に違和感あったの私だけじゃないんですね。
キャスティングにしても何にしても、負の意見の書き込みは何かと気を使うので、
思っていてもいえませんでした~;;
飛田さんは全く違和感なし。他のキャラクターでの「太い声」を聞いた後だけに、役者ってすごいな
と感じました。

あと2作ありますし、控えめにしてます(^_^;)
2005.06.27 22:21 | URL | #5hiobRrU [edit]
ふざけおに says... "朋子様"
こんにちは、Z見に行って下さってうれしい限りです。わーい、仲間だ仲間だ!って感じ(笑)。
負の意見というか、私の場合好きだ、良いと思うが大前提にあって、でもこだわりのあるところはあるんです。
特にリメイク版や続編って、比較対象があるから、ですね。
朋子さんなら、もっと色々ご意見あるだろうなって思ってますから、どうぞ、暴れて下さい(笑)
2005.06.28 11:01 | URL | #- [edit]

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とうとう ・・・
最近、ちょっと話題に上っている『ミュージックバトン』とうとう、当ブログにも出番が回ってきた。以前より存在は知っていたのだが、なかなかここにはやってこない。いいなぁ~、バトンのやりとり、楽しそうだなぁ...と思っていたと同時に、ひょっとしたら、このブログだ