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最近のメインはライブ鑑賞記。他に映画、書籍、TVの感想や家族の話題、日々心に浮かんだことを徒然に綴ってます。

ステイホームの沼~その2~韓国ドラマ「サイコだけど大丈夫?」

Posted by ふざけおに on   0 comments   0 trackback

「サイコだけど大丈夫?」は、
自閉症の兄のため自由な人生を諦めた青年と、サイコパスの母に育てられた童話作家の女性。心に深い傷を抱えた者たちが、過去を乗り越え幸せに向かって歩み出すヒューマンドラマ。

冒頭のファンタジックなアニメーションや、劇中のイメージCGが凝ってて、視覚的にバラエティに富んでて良いですね。
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作中の童話が、ドラマに連動して実際販売されてるんですよ。しっかり買いました。
日本語版は残酷なオチを日本人向けに変えてるそうです。劇中通りのが欲しかったなあ。

童話や民話には残酷さが潜んでいるものです。でも物語の中で教訓や現状を打破するヒントがあるんだなって、色々考えさせられるドラマでした。
正直、このドラマを見ててとても辛かったです。自分が子どもだった頃の母から受けた仕打ちと自分が母として子供を傷つけていた記憶が蘇ってくるからです。また、引きこもりの兄の面倒を見てきた自分の心の闇を見てる気がして・・・・ 身につまされるんだよね。

主人公ガンテの母は、自閉症の兄サンテのケアをさせるためにお前を産んだとガンテに言い聞かせます。まさに親は、自分の目的のため、利用するために、次男を産んだということでしょう。それが彼にとってどんなに理不尽なことか思い及ばないのです。子どもの気持ちがわからないのです。
狂った指示で弟ガンテに呪縛をかけたまま、母親は二人の子を残し、何者かに殺害されてしまいます。
ガンテは自閉症の兄を生涯面倒を見ることを託され、兄のために働き兄のケアに努めているのです。

親の愛とエゴは紙一重に思います。
うちの母も、産んでもらったんだから親の願いをかなえるのは当然のことだと思っていた人でした。全然無償の愛じゃないんだよね。子どもに見返りを期待し、利用価値がないなら子供なんていらなかったと後悔する人でした。
かくいう私も、母と同じ轍を踏んでたかもしれません。難病の長女を看病するためにと育休取るため二人目を急いで産んだし、長女の看病に疲れた時、話し相手や将来病院の付き添いをしてくれる姉妹がいた方がいいと思い、3人目を産んで・・・
息子に言われたことあります。「姉が病気であることと、俺の人生は関係ない」って。そう姉が難病であることは、弟妹には本来関係ないことなんだよね。相互扶助の義務と言われたって、自分の意志でその子を授かった親ではないから、はた迷惑な話だよね。
自分もそういう理不尽さを感じたし、自分も理不尽なことしてるし、、、だから、このドラマは刺さるんですよ。

また、正直、ヒロイン、コムニョンの性にあけすけなところやヒステリックなところが好きになれないです。でも、これ、なんかデジャブあるんだよね。あああ、Zガンダムのベルト―チカに似た感じです。
多分こういうイタタなヒロインって、梨泰院クラスのイソもそうでしたが、高慢なエゴイストやツンデレがだんだん相手の幸せを願うことが愛だと知り、一途で健気な女性に変わっていくのが見どころなんでしょうね。
最初から出来すぎた思慮深い女性ではなく、自己中心的で我が強いけど、誰かを愛することで世界の見方が変わり、利他的行動が取れる優しい人物へと成長していく、かつそれでも本来の自分らしさを決して失わない、そういうヒロインが新鮮に思えてきます。それがイソとムニョンの共通点に思えますし、或る意味、愛の不時着のセリにも通じるヒロイン像です。

この作品は自分の問題が可視化されてるように刺さるので、見るのが辛いと前述しましたが、逆にだからこそこの作品に癒されるから、はまったんですよね。
ガンテの親友や大家さん、ガンテが務める精神病院の日常風景がとても温かく、救いを感じます。決してガンテ一人が、追い詰められることのないよう、旧来のコミュニティが孤立しがちな兄弟を支えているから、いくつもの困難を乗り越え幸せをつかんでいく展開に心打たれます。
また、純粋で人一倍感受性が強いから精神を病む患者のエピソードにも共感出来て、本当にこんな理想的精神病院があったらいいなあって思いました。
精神科医のおじさんが飄々としてユーモラスで、人間的です。こういう精神科医を描ける脚本力に感心させられます。。

と、ほんわか良い気分になってると、終盤すごい予想外の展開で、怖かったです。サイコパスの恐怖を思い知らされるサスペンスでした。
小学校の頃、大好きだった「雪山賛歌」、「雪よ山よ我らが宿り~♪」が怖い曲になってしまいましたよーー;
原曲「愛しのクレメンタイン」は、娘が川に落ちて死ぬ悲劇を歌ったものらしいので、原曲のイメージ的にはこのドラマに合ってるんですね。

結構はまってましたが、最終回、あまりに結末が良すぎて、興ざめした感ありました。
サンテが優秀過ぎて^^;
サンテはコムニョンと二人で共謀し、弟ガンテをサプライズで喜ばせるために、ガンテをだますという展開。えええ?相手を喜ばせるための嘘をつくというのは、相反する言動なので、とても正直すぎる自閉症の人が出来るとは思えないんですけど・・・・
当初、サンテの障害に同情してたのが、こんなにすごい才能の持ち主で、最後は見事に弟から自立して生きていこうとするあたりまでくると、それはそれで現実離れしたハッピーエンドだなって気持ちひきましたw
良かったねって思いもありましたが、一方自閉症の子を持つ周囲を見回すとこうはうまくいってないので・・・・。発達障害の中の超エリートですね。
それはともかく、「レインマン」のダスティンホフマンより、サンテ役の俳優さん、自閉症の演技上手かったです。

素朴な疑問として、韓国はこういう自閉症の患者を扶養してる場合、公的援助はないんでしょうかね。私の印象では、日本はダウン症と自閉症は公的支援が比較的整ってて、 デイサービスや寮生活等で、介助者を交替出来るんですけどね。

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