Sun
07/10
2005
〜パドメの死〜SWEP3「シスの復讐」ピンポイント感想4
昨日のスターウォーズEP3初日は、小学生連れも多かったです。
ジェダイ聖堂で子供の累々たる遺体を見て、男の子が「ひどいよ!」と叫んでいたのが印象的です。
以下、EP3のピンポイント感想、今回はパドメについてです。シスの復讐ネタバレあり。***
○悲劇の純愛
EP3のパドメは、夫を真摯に愛し続け、その安否を心配し続ける一人のけなげな女性で、女王様や議員としての彼女より私はとても共感できました。
アナキンがパドメとオビワンの関係を疑い嫉妬するのは、ヨーダがアナキンに注意したように、喪失への恐れは怒りとなり、深すぎる執着は独占欲になるという人の心の性をそのまま表出してるんですが、、アナキンの激情を見ていると、「嵐が丘」のヒースクリフを思い出します。
でもパドメが死んだ理由は、決してアナキンが首を絞めたからではないです。彼とオビワンの友情が自分のせいで壊れたことを悲しむものの、アナキンの嫉妬自体はそこまでパドメはショックだったわけでもないように思います。ああいうところがアナキンがかわいいところとでも言うか(笑)。(嫉妬も通常の恋愛において、相手の思いの深さを確かめ合うスパイスです。)
妻に対する暴力も、パドメはアナキンが本気で自分を殺す気ではなかったことをわかっているから、許容できるんです。だから「あの人にはまだ善の心があるわ」と言い続けるんです。(EP4のベイダーの拷問にあったレイアも、ベイダーに手加減を感じていた。)
アナキンの激しい嫉妬心もパドメには、彼の愛だとちゃんとわかっています。破滅するほど深く自分を愛し、傷つき追いつめられてしまうような彼だから、パドメも心底惚れ抜いてるんですよ〜;;
それでも、パドメが生きるのをやめようとするのは、これまた夫を深く愛してるからに他ならないと思います。
愛していればこそ、夫がこれ以上、自分の生命保守を理由に罪を犯し続けるのを見てられないでしょう。夫の狂気の原因が自分だとわかるから、生きていけないんだと思います。また人として、多くの罪なき命を犠牲にして、生き続けることにパドメの良心が耐えられないでしょう。
人道の一線を大きく踏み外した夫の変わりようにパドメは愕然とし、アナキンに以前の彼に戻るように懇願します。しかし走り出した狂気を止めるには言葉はもう意味を持たないのでした。彼女のためと自分の将来を棒に振ってまでダークサイドに落ちた彼に、そんなこと決して自分は望まないのだ、自分の命よりもあなたの命を、あなたの将来を愛しているのだといくら説得しても、人間不信に陥っている彼を失望させ余計傷つけ、凶行に走らせるだけです。
既に、ここまでに至る非道な行為が取り返しがつかないとパドメはわかるから、彼が最も執着する自分を消滅させることで、あるいは狂気の暴走は止まるかもしれないと思ったのかもしれないですが、、、、でもそういう考えに至る気力もないほど、生きる気力がないんでしょう。
愛する夫が悪に染まったのは、自分への激しい愛ゆえだとわかるから、、その激情の前には自分はあまりに無力で取り返しがつかないから、悪に変わっても彼への愛は変わらず彼の生き地獄を見続けることは彼女の精神の死に等しいから生きていけない、そういうパドメの心情はよくわかるのでした。
二人の悲劇の純愛は死して結ばれる悲劇が幸せに思えるほど、引き裂かれた更なる悲劇なのでした。
○出産シーンの必然性
終盤、アナキンの体が燃えるのと、機械人間への手術だけでも十分、ショッキングなのですが、パドメの出産シーンもなかなか生々しいです。二人の苦痛がシンクロするのが、胸に突き刺さるのですが、、、、、
にしても生命の危険が迫る母体なら、帝王切開かあるいは生体に負担をかけない無痛分娩にしないと、、まして双生児であれば母体の負担が大きく、母子ともリスクは高いはず、、、医学的処置はしたようですが、それでも母体にあえて負担をかける理由はなんだろうと、、、、ママ的に不思議に思いました。
何のためのパドメが苦しむ出産シーンなのか、、、、彼女がジェダイを愛し堕落させた姦淫の罰なのか、とも一瞬思いましたが、、、、
むしさんが前から予想されてましたが、やっぱりそれかもしれないです。<むしさん、EP3見たら、感想語りに来て下さいね(願)。
母の愛を知らないオビワンに(観客に対しても)、生命の誕生の瞬間を、愛の神秘を見せるため。母性や父性がなんたるか、如何にアナキンとパドメのピュアな愛が残した輝きが、オビワンにとってかけがえのないものであるか、、、
彼は所詮、アナキンの教師でしかなく、肉親の代わりにはなれなかったのだと悟る日がこれから来るのでしょう。。
子供はやはり父母の元で育つのが自然だと、、
残された希望は、博愛の友情の元に輝きます。けれどそれは喪失が受容できないほど純粋に愛し合う二つの魂が残した光なのでした。

さて、PS2のゲーム早速2号がやってます。面白そうですが、とっても私ができそうにないゲームですな(^^;難しそうなのもあるんですが、アナキンやオビワンが死んでゲームオーバーになるのをとっても見てられないから。
2号には字幕でプレイするように言って聞かせてます。だってヘイデンクリステンセンの声が聞きたんだもん。(インタビューによると自分の声が嫌いらしい@@全く、あの甘い声に聞き惚れる女性がいっぱいいるのになあ、、、) 今朝、石原都知事がSWをアラビアンナイトと同じだ。ストーリーが陳腐でこんなの作ってるからハリウッドは進展がないみたいに、こき下ろしてましたが、EP3までちゃんと見れば「太陽の季節」や「なんとなくクリスタル(田中知事)」以上に文芸的価値はあると私は思いましたけどね(^^;好きずきでしょう(苦笑)
にしても、アラビアンナイトは日本のどの作家の小説より、世界中に愛読されてるんですけど、、、

昨日の舞台挨拶のニュースです。この写真の中にいるなずなんです。ずっと後ろの方ですけど。
舞台挨拶は異例のことだった上に1回切りだったんですね。フォースの導きに感謝です(^^)。
ジェダイ聖堂で子供の累々たる遺体を見て、男の子が「ひどいよ!」と叫んでいたのが印象的です。
以下、EP3のピンポイント感想、今回はパドメについてです。シスの復讐ネタバレあり。***
○悲劇の純愛
EP3のパドメは、夫を真摯に愛し続け、その安否を心配し続ける一人のけなげな女性で、女王様や議員としての彼女より私はとても共感できました。
アナキンがパドメとオビワンの関係を疑い嫉妬するのは、ヨーダがアナキンに注意したように、喪失への恐れは怒りとなり、深すぎる執着は独占欲になるという人の心の性をそのまま表出してるんですが、、アナキンの激情を見ていると、「嵐が丘」のヒースクリフを思い出します。
でもパドメが死んだ理由は、決してアナキンが首を絞めたからではないです。彼とオビワンの友情が自分のせいで壊れたことを悲しむものの、アナキンの嫉妬自体はそこまでパドメはショックだったわけでもないように思います。ああいうところがアナキンがかわいいところとでも言うか(笑)。(嫉妬も通常の恋愛において、相手の思いの深さを確かめ合うスパイスです。)
妻に対する暴力も、パドメはアナキンが本気で自分を殺す気ではなかったことをわかっているから、許容できるんです。だから「あの人にはまだ善の心があるわ」と言い続けるんです。(EP4のベイダーの拷問にあったレイアも、ベイダーに手加減を感じていた。)
アナキンの激しい嫉妬心もパドメには、彼の愛だとちゃんとわかっています。破滅するほど深く自分を愛し、傷つき追いつめられてしまうような彼だから、パドメも心底惚れ抜いてるんですよ〜;;
それでも、パドメが生きるのをやめようとするのは、これまた夫を深く愛してるからに他ならないと思います。
愛していればこそ、夫がこれ以上、自分の生命保守を理由に罪を犯し続けるのを見てられないでしょう。夫の狂気の原因が自分だとわかるから、生きていけないんだと思います。また人として、多くの罪なき命を犠牲にして、生き続けることにパドメの良心が耐えられないでしょう。
人道の一線を大きく踏み外した夫の変わりようにパドメは愕然とし、アナキンに以前の彼に戻るように懇願します。しかし走り出した狂気を止めるには言葉はもう意味を持たないのでした。彼女のためと自分の将来を棒に振ってまでダークサイドに落ちた彼に、そんなこと決して自分は望まないのだ、自分の命よりもあなたの命を、あなたの将来を愛しているのだといくら説得しても、人間不信に陥っている彼を失望させ余計傷つけ、凶行に走らせるだけです。
既に、ここまでに至る非道な行為が取り返しがつかないとパドメはわかるから、彼が最も執着する自分を消滅させることで、あるいは狂気の暴走は止まるかもしれないと思ったのかもしれないですが、、、、でもそういう考えに至る気力もないほど、生きる気力がないんでしょう。
愛する夫が悪に染まったのは、自分への激しい愛ゆえだとわかるから、、その激情の前には自分はあまりに無力で取り返しがつかないから、悪に変わっても彼への愛は変わらず彼の生き地獄を見続けることは彼女の精神の死に等しいから生きていけない、そういうパドメの心情はよくわかるのでした。
二人の悲劇の純愛は死して結ばれる悲劇が幸せに思えるほど、引き裂かれた更なる悲劇なのでした。
○出産シーンの必然性
終盤、アナキンの体が燃えるのと、機械人間への手術だけでも十分、ショッキングなのですが、パドメの出産シーンもなかなか生々しいです。二人の苦痛がシンクロするのが、胸に突き刺さるのですが、、、、、
にしても生命の危険が迫る母体なら、帝王切開かあるいは生体に負担をかけない無痛分娩にしないと、、まして双生児であれば母体の負担が大きく、母子ともリスクは高いはず、、、医学的処置はしたようですが、それでも母体にあえて負担をかける理由はなんだろうと、、、、ママ的に不思議に思いました。
何のためのパドメが苦しむ出産シーンなのか、、、、彼女がジェダイを愛し堕落させた姦淫の罰なのか、とも一瞬思いましたが、、、、
むしさんが前から予想されてましたが、やっぱりそれかもしれないです。<むしさん、EP3見たら、感想語りに来て下さいね(願)。
母の愛を知らないオビワンに(観客に対しても)、生命の誕生の瞬間を、愛の神秘を見せるため。母性や父性がなんたるか、如何にアナキンとパドメのピュアな愛が残した輝きが、オビワンにとってかけがえのないものであるか、、、
彼は所詮、アナキンの教師でしかなく、肉親の代わりにはなれなかったのだと悟る日がこれから来るのでしょう。。
子供はやはり父母の元で育つのが自然だと、、
残された希望は、博愛の友情の元に輝きます。けれどそれは喪失が受容できないほど純粋に愛し合う二つの魂が残した光なのでした。

さて、PS2のゲーム早速2号がやってます。面白そうですが、とっても私ができそうにないゲームですな(^^;難しそうなのもあるんですが、アナキンやオビワンが死んでゲームオーバーになるのをとっても見てられないから。
2号には字幕でプレイするように言って聞かせてます。だってヘイデンクリステンセンの声が聞きたんだもん。(インタビューによると自分の声が嫌いらしい@@全く、あの甘い声に聞き惚れる女性がいっぱいいるのになあ、、、) 今朝、石原都知事がSWをアラビアンナイトと同じだ。ストーリーが陳腐でこんなの作ってるからハリウッドは進展がないみたいに、こき下ろしてましたが、EP3までちゃんと見れば「太陽の季節」や「なんとなくクリスタル(田中知事)」以上に文芸的価値はあると私は思いましたけどね(^^;好きずきでしょう(苦笑)
にしても、アラビアンナイトは日本のどの作家の小説より、世界中に愛読されてるんですけど、、、

昨日の舞台挨拶のニュースです。この写真の中にいるなずなんです。ずっと後ろの方ですけど。
舞台挨拶は異例のことだった上に1回切りだったんですね。フォースの導きに感謝です(^^)。

はじめまして
「ああ、なるほどなぁ」と思うことがたくさんありました。
石原都知事はちゃんと全部観たんですかね。
TBありがとうございます
洞察と記述が鋭く、プロっぽい香りがしますね。(^^)
ちょくちょく拝見させていただきます。よろしくお願いします。
Beta さんへ
パパさんなんですよね?奥様とのやりとりが微笑ましいなって思いました。
うちは完全に逆なんですよ〜。でも子供がSWにはまってくれて味方してくれるんで、
助かってます(笑)
>プロっぽい香りがしますね
香りだけでもするならうれしいですが、単なるオタク主婦です(^^;
ごめんなさい。
でもSWはホントに好きなんで、考えるのが楽しいんです。
是非、またおいで下さい。
サシヒさんへ
私の感想もこういう感じ方もあるよという程度でです。その時の勢いもあるし、あまり真に受けないように(汗笑)。私、新作好きなんで、旧作ファンが多いコアなBBSとかはほとんど見たことないんで、マニアの方ほど詳しくないんです。
ふざけおにさんのピンポイント感想たのしく読ましていただきました。
見る人によってかなり見方が違うものですね、SWをSFアクション物と捉えている者としましては「タイタニック」に戦闘シーンが有るようにも見えました。(特にEP2)
>パドメが死んだ理由は、決してアナキンが首を絞めたからではないです
これって精神的ダメージが死に値したと思ったのですが、違ったのかな?
ピンポイント感想EP5〜以降も楽しみにしています、ではまた
>アイラさんへ
SWは思い入れる部分が人によって違うのが良いのかもしれないですね。
>パドメの死因
あくまで私だったらということなんですが、、、
精神的ショック=絞首(夫の嫉妬)ではないと思うということです。嫉妬もパドメにとっては愛だとわかってるだろうと。だからあの後もアナキンの安否を気遣い彼を庇うんです。善あると信じるのは、アナキンが本気で首を絞めてないとわかったからでしょう。
それでも彼女が自死する原因は、彼女が原因で、彼女がもっとも守りたかった愛する夫の将来を失ったからと、流された多くの血が自分の命の代償だったから、生きていけないんだと思います。また公人としても彼女が愛した共和制を、彼女を愛するがための夫の凶行で失ってしまったショックと絶望だと思います。
私も自分が原因で将来有望な若者、しかももっとも愛している人が人生を台無しにしたら、生きていけないと思うだろうから。
確かにアナキンはパドメが何を望んでいるのか、全く考えていないので、アナキンの「エゴ」がパドメを殺したとも言えるのですが、パドメにしてみればアナキンのせいで死ぬわけでなく、アナキンの狂った愛を止められないからアナキンのために自分の命を絶ったんだと思います。夫を狂わせたのは他ならぬ自分だから。
アイラさんへ追記
なるほど〜私は客席で映画を見てるだけなのですが、ふざけおにさんは幽体離脱して
役に成り切れるんですねもしかしてフォースの使い手かな?
これからはマスターとお呼びして良いのかな?
パダワンとしては分からない事が山ほど有りますが、今日はこれまでです またね
アイラさんへ
できませんよ〜!!ほら、よく小学校の感想で書かされたでしょう。
登場人物の気持ちになって感想を書いてみましょう。って。
当事者の気持ちになって考えるのは大事ですよ、とかそういう感じです(^^;
>マスター
フォースは使えないし、ハンと同じ現実派なので、信じてなかったり(笑)
でも煩悩だらけだから、ダークサイドのマスターだったら、なれるかも。
あの・・・
まぁオタクのいちゃもんなんであんま気にしないでください(笑)
通りすがりさんへ
もちろんEP6までベイダーもレイアもお互いの関係を知らなかったのはわかってます。
それでも何となくレイアはベイダーが(赤の他人せよ、)極悪人思えなかったとわざわざルーカスの唯一執筆の小説で表現されたのがポイントだってことです。
EP5のハンが凍結される前のベイダーを見る表情も意味深だし、EP6では、「なんとなくわかっていた」と答えてますから、はっきり意識はしてないものの、何か感じるものがレイアにはあったんです。
ルークが感じてるものも、ベイダーは自分にはもうないと思ってたのですが、パドメとレイアとルークだけは本人よりわかってたってことです(^^)
ふざけおにさんには、参りました〜
私は子供を産んだ経験もないので、実はあまり子供の
こととか興味なかったのですが、ふざけおにさんの考察には
やられました。読み込んでしまいました。
ちょっと子供とスターウォーズ談話が出来るのが
うらやましくなりました。
スターウォーズファンが嫌っている「恋愛」の部分、
私は、結構好きなので、今回のEpi3のアナキンの一途さには
やられました。まっすぐな人って、まっすぐな故の美しさも
あり、怖さもあるんですよね。2号くんが、もうちょっと大人に
なって、その辺も分かってくると、成長を感じたりするのかなー
なんて、勝手に想像してみました。
2号くんに、私はゲームで負けているようですが(笑)、
私のSWブログはまだまだ続きます。
またご訪問させて頂きま〜す。
いつもありがとうございますね☆
>dora-swさんへ
なかなかこういう親視点で語ろうにもSWのファン層と違うので、浮いてるかもしれないって、思ってたんで、独身の方やお子さんのいない方にも読んでもらえる内容になってるとうれしいです。
>スターウォーズファンが嫌っている「恋愛」の部分、
実は文芸のほとんどが恋愛が占めてるんですけどね。絵も音楽も。恋愛は芸術の元ですね。
というか、生物は細胞レベルで次世代を産むために活動してるわけで、ルークやレイアという英雄が誕生するには、その親が恋愛してるのが自然なわけで。。。
描写が問題になってるのかもしれないですが、ルークとレイアのルーツをまるで自分の青春を子供に見せてるような気分で映像で見ることが出来て、良かったと思ってます。
それに、私の友達も言ってましたが、もし今の時代、ピンポーン「お宅のお子さんはフォースが強いので、ジェダイに献身して下さい」って言われたって、恋愛も結婚も母への思慕さえ禁じる宗教じみた団体に、本人の意志に関係なく生まれたばかりの乳飲み子を託す産婦は、まっとうな母性愛を持ってるなら、その愛を絶つのに狂うほど苦しむでしょうなあ。。。。
だから、ジェダイの教義をアナキンが子供のために壊す必要があったのだとも思えます。