ログハウス

趣味の画像と家族日記。 主に児童向けの映画、書籍、TVの感想や家族の話題を徒然に綴ってます。

元気玉

Posted by ふざけおに on   4 comments   0 trackback

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例年、この時期はどうも調子が悪いのですが、今年は2号の進路関係とPTA関係が絡んで消耗することが多かったので、今年はちょっとネットを休んでます。
そんな中、むしさんからお借りした本、アニメ脚本家小山高生氏執筆の「元気玉」にとっても勇気づけられました。
PTA役員仲間から進められたノーベル賞作家大江健三郎のエッセイも同時期に読んだのですが、そっちはなんだか俗世間から遠いきれい事に思えてしまうのが不思議です。ノーベル文学賞作家よりアニメ脚本家の方に体に馴染んでいて、シンパシィを覚えるからでしょうか(笑)この小山氏の影響を受けた脚本家さんが世に輩出されているなら、アニメもなかなかどうして捨てたのでないなと思えます。

以下小山さんの本の中で印象に残った部分です。

{大人が変わらなければ子供は変わらない}

{自殺するということは、十億を越える命の連鎖を裏切り、十億人を越える子孫達への命の伝達を拒否するわけです。絶対に自殺などしてはいけません。それが十億を越える命の連鎖に報いる道です。
一方、人を殺す(一つの命を抹殺する)ということは過去と未来の二十億を越える命の連鎖を無理矢理断ち切ることなのです。たった一人を殺すわけではなく、十億を越える人間を殺すも同然なのがわかるでしょう。絶対に人間を殺してはいけません。}


{骨が見えるくらい痩せて、骸骨のようになりながらも自殺した子供は一人もいない。(タンザニア難民キャンプより)}

命を絶つという行為が何故いけないのか?
自分の若い頃を思い出しても、周囲の愛を感じられない人に伝えるのは難しいものです。でも伝える努力をやめないことは大切だとこの本を読んで思いました。
私達はモラルが低下した現代社会に生まれたと言っても、戦争がない平和な日本に生まれたというだけで良い時代に生まれたと最近やっと思えるようになりました。親を恨んでいた若い頃は自殺に憧れたり、戦争になってみんな焼け野原になれば金持ちも貧乏も幸せな家庭に生まれ育った人もみんな同じになるからいい、とさえ思ったこともある私ですが、社会に出て家庭を持ってやっとわかるのが命の大切さなのでした。
思えば富野氏も含め、こういう願いを抱いてアニメを発信した方々が、地域のコミュニティも家庭も崩壊した時代にあった私に、教師や親に変わって知らず知らずのうちに繰り返し繰り返し発信された大切な何かを身につけさせてたから、今、私はダメながらも親や家庭婦人をやっていけるのかなと、しみじみ思った次第です。
富野氏がNTとは未来の地球を考えて今の貪欲を我慢できる人といったようなことを雑誌で語ってましたが、それは小山氏のいう、未来の子供達のために次世代のために踏み台になることを厭わない生き方と同義だと思えます。そういう生き方を私も目指したいなと心から思いました。
障害児を含め子育てで自分の人生を犠牲にしたというネガティブな思いが私のどこかにまだあるのですが、そうではなくこの子供達を育てる幸せな瞬間を得られたことは人生最高の喜びだとはっきり思えました。
元気玉しっかりもらえましたよ<むしさん。

私は残念ながらドラゴンボールは見たことないですし、星矢もリアルタイムで見たことはないのですが、小山氏はタイムボカンシリーズ等のタツノコアニメで名前はよく知っていたライターさんです。改めて感謝です。

栄養失調から脳に障害を起こし、ただ地面に這っているだけの子供達のいる村の村長さんが、黒柳さんに「大人は死ぬとき苦しいとか痛いとか子供は何も言いません。黙って大人を信じてバナナの葉っぱの下で死んでいく」
この部分、自分の子供のこと考えて何故か泣けました。
全然関係ないですけど、自分の長女が3歳から4歳の間絶飲食という治療を施されその結果薬剤のために脳障害に陥ったのですが、文句も言わずベッドにつながれ、最後は点滴をいれる血管が頭にさえなくなり(CVは感染の巣になり)、余命わずかと言われた日にはどうしようもなかったことを思い出します。
大人なら1年間絶飲食なんて無茶な治療を我慢しないだろうし、それが良くなるどころか悪くなったなんて事態、到底受け入れられないでしょう、、、、
その時のことを思い出すと、自分が子供時代不幸だったことなんかどうでも良いことのように思えるほど辛い絶望的な気持ちになります。
その子はかろうじて私の体の一部を与えて一命を取り留めたものの、完全に元に戻るわけもなく、それでも医療のない貧しい国に生まれていなかっただけましよと周囲に言われて、、、この悔しさは誰にもわかってもらえないだろうなって、気分になることも正直あります・・・・
でもそんな恨みがましい気持ちも、「元気玉」吹っ飛ばしてくれました(^^)。
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画像はまさみ様に代理購入して頂いたZガンダムⅡのバスカード

もうひとつむしさんから借りた富野氏のインタビュー記事(ガンダムエースの記事でしょうか?)。抜粋してたの消してしまったので詳しい感想書けませんでしたが、、、

富野氏がガンダムエースの対談の中で「人を殺したいと思うのと実際に実行するまでにはものすごい距離があり、様々な条件がそろわなければそこまでいかない」という話題で、「ゲームや映像で簡単に人を殺し命を奪うことに鈍感になるための最新の兵士へのシュミレーションを、大人が平気で自分の子供に与えている」ことを問題にしており、「自分は戦闘シーンを作る上で、これはフィクションだからエクスキューズ、ではなく、現実ではない絵空事だとわかる映像を作るのが、作り手の最低限の責任だと常々思っている」という部分に感銘しました。
そういう次世代への影響をメディアの責任としてきちんと考えて映像を作っているかそうでないかの違いは大きいような気がします。こういうことを考えている人が映像を作っていると思うと、世の中捨てたものではないと思いました。
けれど何を作っても面白ければいい、売れればいい、映像が過激でも影響なんかない、影響を受ける方が悪いので作品は悪くない、大人の教育が悪いからだと、居直るような人が作る映像だったら、それは小山氏のいう豊かさの病理を進行させる側で、次世代のために我慢する側ではない気がしますね。

富野さんのこの対談で長崎の事件が話題になってましたが、
去年の夏、私は高校1年生の夏休みの読書感想文40作を読む機会がありました。校内の読書感想文コンクールに出す代表2作品を選ぶためです。
40人中3人が「バトルロワイヤル」の感想で、読んだ本が重複してるのはこの作品だけでした。16歳なのでやっと年齢制限にひっかからず晴れて読めるからでしょう。
三人中二人は不快を示し、「読んで気持ちが悪い。どうしてこんな殺し合いをするのか。悲しかったし腹が立った。」という似たような感想で
一人は、「最近少年犯罪が増えているので、そのうちBR法は本当に施行されると思う。その日のために僕は体を鍛えたい」というものでした。この子はこれがフィクションに思えないようです。あとで聞いたら、この子は不登校で引きこもり気味の子でした。
中学校3年生の教科書に「車掌の本分」という擬人化した猿を主人公にした小説があるのですが、かなりの子がこれをフィクションと思えず、猿が本当に考えているのだと思い込みますから、なかなか巧妙に描かれた映像の現実と虚構を見分けるのは難しいかもしれません。
とにかく、少なくとも誰一人、愛と勇気がバトロワのテーマだとは全く思わなかったようです(笑)
ちなみにこの高校の偏差値は52くらいで、普通より上です。
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Comment

nanako says... "命について"
たくさん記事が増えているので、びっくりしました。

命について、考えさせられました。
重いテーマなので、軽い気持ちでコメントすることはできないと思いました。

代わりに、私の体験をちょっと書かせてください。

去年の夏、私は命にかかわる病気をしました。放射線治療に通ううち、治療に来る方と顔見知りになり、お話しするようになりました。
20代で太ももから下を切断しなければならなかった女性の方や骨転移の痛みに耐えている方、でも、私はその方たちの中にいると不思議と心がやすらぎました。
本当は泣きたいほどつらいのに、みなさん穏やかでした。こうして書いていても、今、その方たちの命があるのかどうか考えると、涙が出てきます。

「今日1日を生きる」その積み重ねで毎日があると思って、私は暮らしています。
私の代わりに、つらい重荷を背負ってくれた方たちがいることを決して忘れてはならないと思って、暮らしています。
生きたくても生きたくても生きられなかった方たちがいることを、決して忘れてはならないと思っています。

長々と書いてしまって申し訳ありません。
彼女たちのことを思い出してしまい、書いてしまいました。

2005.11.29 15:44 | URL | #- [edit]
Organa says... ""
おはようございます、ふざけおにさん
コメントをどうしようかとても悩んだのですが、せめて足跡だけでも残そうと思って書き込みしました。

お気持ち、充分に伝わってきました。時どき感謝の心を忘れてしまいがちですが思い出せて下さって有難う御座いました。
2005.12.03 08:20 | URL | #kUr9nKys [edit]
ふざけおに says... ""
気分的に重い時、重い話をごちゃごちゃして、まとまりないのですが、コメント頂きありがとうございました。
nanakoさんも闘病生活されていたとのこと。
大変な思いの中で頑張っておられる姿に頭が下がります。
健康を失って初めて人生の意味を考え、謙虚になれることもある気がしてます。
貴重なお話ありがとうございました。またコメント、お話お願いしますね。
「辛い重荷を背負ってくれた方達」「生きたくても生きられなかった人達」の思いを感じると、一瞬一瞬が大切に思えますよね。
2005.12.05 13:29 | URL | #mQop/nM. [edit]
ふざけおに says... ""
>Organaさんへ
真摯なコメントありがとうございます。ちょっと凹むこと多かったので、おかげさまで「元気玉」もらいました。
DVDはまだディレクターコメントを聞いてないのですが、ヘイデンの美しさ見たさにちょこちょこつけてます。
落ち着いたら、そちらにもコメントに参りますね~。
2005.12.07 14:03 | URL | #- [edit]

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