ログハウス

趣味の画像と家族日記。 主に児童向けの映画、書籍、TVの感想や家族の話題を徒然に綴ってます。

DVD「宇宙戦争」感想★★★★★

Posted by ふざけおに on   2 comments   0 trackback

冬休み中、観た映画で一番好きな映画です。
実はスピルバーグ監督なので公開中に絶対観ようと思ってたのですが、ちょっと主演のトム・クルーズの言動に怪しいものを感じたし、何よりSWEP3を観てしまったら頭それだけになちゃって、それ以外にもう何にも感動できそうにない状態でした。SWにはまり過ぎて、それしか考えられない状態だったし、SWファンのネットでの評判があまり良くないので後回しにしてましたが、予想外に良い出来の映画でした。

主人公は離婚した元妻が養育している息子と娘を、週末に預かります。
子供達はそれが父の子供への愛情ではなく、契約やむなく週末を自分たちと過ごしてるに過ぎないと思っています。
長男は思春期後期にさしかかっていて、父への反抗で大人になろうとしています。長女は利口で人の心の機微を読み取ることに優れていますが、敏感過ぎるため子供らしさがなく、父に対しても冷ややかな態度を取っています。
そんな大人の事情で休日時間を過ごすだけの子供二人を預かったとある日、人類は宇宙人によって壊滅の危機に陥ったのです。
主人公は父として、人として、極限化において何ができるのか、それを問う作品でした。

以下私が読み取ったストーリー(うろ覚えです)
未知なる者の攻撃という異常事態を把握した父は車を盗み、自分の子供を乗せて安全な場所へと避難しようとします。主人公は母親のいる地域なら安全だと考えたのですが、子供達はどうせ面倒になったからママの元に自分達をやってしまって自分が楽になりたいだけだろうと、それまで自分たちと関わろうとしない父への不信を露わにするのでした。
車で逃走中、理性を失った群衆は彼の車に乗ろうと群がって来ます。多勢に無勢、逃げ切れず車は暴徒に奪われてしまいます。
やむなく歩いて逃走するのですが、幼い子の生命と共にその傷つきやすい魂をいかに恐怖から守るか、血気にはやり未知の敵と戦おうと突っ走る息子をどう説得したらいいのか、、、
息子は、「どうしても敵に復讐したい、やられっぱなしでは嫌だ、人類のために一矢報いたい」と敵と軍隊の戦っている場所に行こうとします。父は「まずは幼い妹を守れ。」と「今までのことは謝る。どんなに俺を恨んでくれても良い。だが俺はお前を愛しているから、お前を死なせたくない。どんなに恨まれようと、力づくでも危険な場所には行かせない」と言い、二人はもみ合いになりますが、妹が群衆の中に引き込まれそうになりそちらを助けに父が向かった時、息子は大儀のために戦火の中に突っ走るのでした。。。
父は大人になりかけた息子より、幼い娘を否応なしに選択させられた瞬間なのでした。
彼は無力感に苛まれる暇もなく、文明は崩壊し非人類の世界に変えようと残る人間を残忍に抹殺しようとする敵から娘を連れて逃げる途中、家族を亡くした親切な男が地下室にかくまってくれます。やっと隠れ家を見つけたとほっとしたものの、だんだんこの男の異常さが際だってきます。同居の男が、娘の安全を脅かす存在となった時、ついに父は彼と戦い、生き残るのでした。(直接描写はないがおそらく殺害した)
残る人類はわずかになり、ついに彼も娘も敵に捕まります。娘が餌になりそうになった時、捕まった多くの人がそれを阻止してくれます。しかしもはや人類は風前の灯火、かつて人間がその圧倒的叡智で生きる上で邪魔な数々の種(害虫や病原菌のように)を滅ぼしてきたように、強大な敵は人類を壊滅寸前に追いこみ地上の覇者になっています。
ところが、ある日を境にどんどん敵は死んでいき、やがて全滅しました。宇宙から来た種が地上の食べ物を口にした途端、彼らは病気になったのです。人類の叡智をはるかに越えた地球外知的生命体を滅ぼしたのは、この地上の最初の生命であり最も原始的な微生物(細菌?)なのでした。つまり人類は、皮肉なことに細菌によって救われたのでした。
主人公は娘を連れて、彼女を無事母親の元に届けます。
そこには、あの時父の手を振り切って戦場に走った息子の姿があり、父と息子はお互いの無事を確かめ抱擁し合うのでした。

強く印象に残ったシーンは、息子が父の制止を振り切って離ればなれになってしまうところと、幼い娘の目に残酷な現実を見せまいとする父の努力空しく、累々たる死体を女の子が見てしまうところです。また終盤に宇宙人に捕らわれ、娘が補食されそうになったところで、子供を助けようとする彼に加勢する人々がいたことです。どんなに人間は人間性を失っても、どこかで人間性が呼び起こされるものなのかも知れないと思わせます。
私はどうしても「あの時はフリードリヒがいた」を思い出してなりませんでした。
また、地下室での住まわせてくれた男は、ちょうど「アンネの日記」の同居の少年の家族の父親が、長い地下室生活に異常さを呈し堕落していく姿を彷彿させられました。
彼のやったことはエゴかもしれませんが、我が子を救うためなら、我が子に危害を加えようとする者を殺してでも彼は娘を守って生き延びなければならないのでした。
未知なる敵と狂った群衆の中で、平凡な人間がどうやって自分の家族を守ることができるのか、自分がもしこの立場に置かれたらと、未知の生命体というよりナチスドイツ下にもし自分がいたらと、、、自分に身に起きたら、と考えざる得ませんでした、
無力感、絶望、、けれどかすかに光るヒューマニズム、、
さすが、「シンドラーのリスト」のスピルバーグ。過去の作品と比べても特に私が遜色を感じないのでした。

何が敵だったのかわからないオチも私は好きです。外宇宙の未知なる敵は未知なるままで、人類がまだ到達していない生命誕生の神秘は神秘のままで、けれど生命の連続を象徴する親子の情愛、家族の絆がただうれしくて・・・

とっても満足の一作でした。是非お勧めです。

え?EP3とどっちが良かったかって?
そりゃー、スターウォーズは別腹です。同じ土俵でないというか(笑)
SWは冷静に、客観的になんか見れないほど、「好き」なのですよ。

ますますルーカス&スピルバーグのインディジョーンズが楽しみになりました。
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Comment

nanako says... "ふざけおにさんの感想を読めるしあわせ"
こんにちは~。先日はうれしくて興奮状態で叫び声を残してしまい、ご無礼いたしました。

私も、「宇宙戦争」をDVDで観ました。冬休み、ほかに「トロイ」「アビエーター」「寅さん」「地獄の黙示録」を観ました。「オペラ座の怪人」はみんな貸し出し中で観られませんでした。
ほとんど、何の関連性も無いような作品を観たのですが、実は「寅さん」以外はみんなへイデンにつながっていたのです。つながりがわかったときは、一人で勝手に感動してしまいました。
今日はふざけおにさんの感想を読めて、本当にしあわせでした。私もこれから「宇宙戦争」について思い出して、頭を整理してみようと思います。
また、うかがいま~す。
2006.01.20 15:48 | URL | #- [edit]
おに says... "見落としてましたー(汗)"
nanakoさんへ
すみません。こっちのコメント、見落としてましたーーー!
いっぱいコメントありがとうございます。
nanakoさんのご期待に添えるよう、頑張ります!!

「トロイ」はオーランブルーム目当てで映画館で見たのですが、イマイチでした。「オペラ座」も前作のテイストの方が健全で好きですね。いずれ、両方とも恋に狂う男性が描かれてましたよね。ちょっとアナキンかなって(笑)オペラ座の怪人で恋人たちが抱き合ってくるくるあったんで、確かに既視感ありました。
アビエーターは、レオ様の眉間に皺寄せた表情がらしいかなって(笑)と、私も思いました。
「地獄の黙示録」は完全版は見たことないですが、昔のはよく見てました。ちょっとまだ見る気力ないかも。
これから「ネバーランド」と「バットマンビギンズ」を見たいと思ってます。
あと、「ミュンヘン」と「オリバーツイスト」も見逃せませんね。
「宇宙戦争」はスピルバーグの名にふさわしい秀作だと私は思いましたよ。
そんなこんなどんどん映画話題ふってくださいねv
2006.02.07 15:48 | URL | #H6hNXAII [edit]

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