ログハウス

趣味の画像と家族日記。 主に児童向けの映画、書籍、TVの感想や家族の話題を徒然に綴ってます。

「ハリーポッターと謎のプリンス」感想 

Posted by ふざけおに on   17 comments   4 trackback

20060518140538.jpg

1号が1日半で読み終えた後、私は3日かかってざっと一読終えました。その後、即本はS君ママに持って行きました。すぐ彼女と彼女の娘さんの感想を聞きたかったからです。
なので、本が手元にない中での初発の感想です。
ちなみに前作、ハリーポッターと不死鳥騎士団の感想はこちらに置いてます。

※全体の印象(ネタバレなし)
前作「不死鳥の騎士団」を読み終えるのに1ヶ月かかりましたがが、今作は即読み終えました。前作は終盤まではあっちこっち寄り道とミスリード、ハリーの苛立ちとシンクロして鬱積した気分になって読み進めにくかったのですが、、終盤になって怒濤の展開で一気に悲劇と種明かし、感動とそれまでたまりにたまった分の感情を排泄するカタルシス、そして静かな余韻で終わるという、ジェットコースターに喩えるといらいらするほど登りが長い分、頂点から下るスピードと迫力はすごかったと思います。言い換えれば、「起承転結」の起起・・・・承承承・・・・・転結。物語の王道を行く構成であったと思います。
今作はその点、随所に小さな山場を作って適度に少しずつカタルシスを得られる展開だったので、気分的に楽に読み進められ、陰鬱さをずるずる長くひきずることはなかったです。要所要所にハリーのささやかな幸福を感じることができます。今までに比べダンブルドアと親しく語り合う場面が多いからかもしれません。なので、頂点は低いがたくさん坂のあるジェットコースターという感じで、最後は急激にそれまでにない最も高い悲劇に登り詰め、下ることなく終わるという、、、暗転で結びらしい結びがないまま幕が降りました。
それはシリーズ全体の結末直前であるからです。
また、ダンブルドアを通して、ヴォルデモートの過去と今まで起きた事件の関連を説明、補完、整理する巻でもあり、非常に興味深く読めます。
なので、作品単体の読みやすさと好奇心の満足度では断然今作(プリンス)、感動とカタルシスの大きさでは前作(騎士団)という印象です。
あとサプライズという点で、だいたい作者の展開パターンが読めているし、ここまでの伏線から予想してたせいか、未だ不透明な部分があったり細かいところで読み違いはあったにせよ、大同小異、ほぼ予想通りの方向に向かっているので、そういう意味で衝撃は薄かったですね。(むしさんと語り合った方向通りというか)
なので、物語単体での読後の衝撃は、個人的には「不死鳥の騎士団」の方が大きく、ずいぶん泣けました。
今作は泣けはしなかったですし、意外性は薄いですが、ここまでそれぞれの人物のポリシーを描いてきたその延長上に今作があり、なおかつ熱く丁寧にそれぞれの思いを訴えかけてくる文章と、ラストに至る緻密な構成力に、ただただ圧倒されます。
おそらく予定は調和するのでしょうが、そこに至るまで、いかに巧妙に読者にゆさぶりをかけるか、この作品世界のスケールの大きさを感じさせる今作でした。

世界一活字読まない日本の子供達に、これだけ長く分厚い物語を読ませ、イギリスファンタジーの奥深さを知らしめたこの作品、いよいよ次巻で終わるのだと思うと感慨深いです。
「ハリーポッター」を読んで物語のすばらしさを知った子供達が、将来我が国にも、ローリング女史のような児童文学を残してくれることを切に願います。

また訳者である松岡佑子さんにも、不遜ながら、今回初めて、本当に心から深い敬意を感じた次第です。
「英語でしゃべらナイト」で、うろ覚えですが、確か、一番翻訳で大事なのは「母国語の美しさ」を知ることだと語った松岡さんを、偉大な日本人だと感じました。ハリーポッターを我が国に紹介してくれて、本当にありがとうと言いたいです。

さて、ここからは、ネタバレ感想です。ネタバレがいやな人はここまでにして、読み終えてからまたおいで下さると幸いです。

※「セブルス・・・・頼む・・・・・」
ダンブルドアは最期にスネイプに哀願します。何を哀願したのか、、、
私だったら「・・・」をこう補います。
「セブルス、かつての私との誓い通りに、私を殺しなさい。その行為は死ぬより辛いだろうが、私を殺さなければスネイプかドラコのどちらかが命を落とすくらいなら、年寄りである私が殺されるべきだから、ドラコを戻れない悪の道に進ませないためにも、殺人者の汚名をセブルスに負って欲しい。ドラコとハリーの生命を守り、ホグワーツを頼む」と。
ところが1号は(おそらくしっかり作者の読者攪乱の意図にひっかかって)、スネイプが死食い人に戻ったと読んだようです。
果たして、そうでしょうか。
前作のヴォルデモートとダンブルドアとの会話を思い出すと、ダンブルドアは死より恐ろしいものがあるということを理解できないのが、ヴォルデモートの弱点だと言っていました。
生命より大事なものがあるということが理解できないから、ヴォルデモートはまさかダンブルドアがドラコやスネイプのために、命を捨てるとは読めないのです。。
また、スネイプが忠誠を誓う最も偉大な人の命を奪うわけがないとヴォルデモートは思いこむのです。
ダンブルドアは、闇の帝王を唯一欺ける閉心術の持ち主は、死食い人であったスネイプだけだとわかっていたと思われます。ダンブルドアは自分の命と引き替えに、ヴォルデモートの信頼をスネイプが得られるなら、勝機はそこにあると考えたのでしょう。
ヴォルデモートは自分の殺人の罪を他人になすりつけて来た所行を思えば、スネイプは自らの手を汚し殺人者の汚名を着たのは対照的だと思いました。
もちろん、冒頭のドラコの身代わりになる「破れぬ誓い」も、ドラコを守れというダンブルドアの意向があってのことでしょう。(でなければ、あんな見え透いた出だしのはずがない。と、思う。)
自分に水盆を無理矢理ハリーに飲ませるように(自分を拷問するように)誓わせたダンブルドアは、同様にスネイプにも辛い誓いを交わしていることを示唆していると予想され、その誓いをスネイプが遂行するのがどんなに苦しいか、ハリーにも疑似体験させる必要があったのかもしれません。
ドラコもハリーも全てはお釈迦様の手の上で踊っているってわけです。
今作、短い間ながら、伝えることを全てハリーに伝え思う存分その愛を注いだダンブルドアは、ハリーの忠誠に感謝し彼に与えた重すぎる課題をすまなく思いながら、覚悟の上で死の時を自らが選んだのです。

また、スネイプは、これもダンブルドアの指示によってでしょうが、プリンス(自分)の本をハリーに渡すことで、ハリーに新たな(違法な)力をつけさせたと私は想像しています。
それと、スネイプが無言で呪文を使えるようにならないと我が輩に勝てないと言うのも、彼が師としてハリーを教育しているのだと思えます。
それでも彼が「臆病者」とハリーにののしられて、逆上するのは、一番苦しく辛く泣きたいのはスネイプ自身だからです。
すべては憎っくきジェイムズの子を守るために、ダンブルドアとの誓いを果たしているというのに・・・;;;
けれど、ハリーには偉大な二人の師(亡き校長と元魔法薬学・闇の魔術に対する防衛術教師)の真意を、今は知るよしもないのです。

と、私は深読みましたが、さて、実のところどうでしょうね(笑)

※想定外~混血のプリンス
この原作題を聞いた時、混血のプリンスが、ヴォルデモートなら話がいくら何でも単純過ぎるとは、思いましたが、読んでる途中かなり確信を持って、こりゃトムリドルジュニアだろうと予想しました。
だって、それまでスネイプが混血だって情報知らなかったんで、そこまでの情報による見事なミスリードにひっかかりましたー!くそーやられたー!
プリンスがスネイプの母方姓というのは、そりゃ後出しじゃんけんだー!
いえ、でもそれを許せるだけの展開のうまさがあります。

※SWで言うと
ヴォルモートがダースベイダーという前言撤回。スネイプがダースベイダーで、ダンブルドアはフォースの再編を仕組むフォースそのものでした(笑)でもハリーがルークってのは当たったでしょう(バカ)

※アンチ占い、預言、伝説
何だってファンタジーって、伝説だの、預言だの、選ばれし者だのって、SWも含め、伝説を予定通り消化して終わる話がなんとこの世は多いんだろうと常々、ファンタジーが好きになった割には内心そこに辟易してた私は、この当たるもはっけの占いもどきの預言を、本当にするかしないかは、その人が能動的に選んでいるだけだという、預言それ自体はそんなに重要でないという作者の感覚がすごく好きです。

※肖像画
私が今回の悲劇で泣けなかったのは、シリウスほどの喪失感を実感できないからです。ハリーは悲嘆以上に、憎悪やダンブルドアの愚行に対する悔恨に支配されているからというのもあるんですが、
気になるのは、校長室の肖像画。確か意志を持ってしゃべるんだよね?
とすると、ハリーはダンブルドアから助言を受けることは、今後も可能ではないかと思うのですが、楽観的過ぎでしょうか?

※想定外2~不死鳥の騎士団
ダンブルドアが死んだら、騎士団皆絶望し志気が落ちて破綻するのではないかと一瞬心配しましたが、割と大人はしっかりしてると、思いました。
世界の明るい未来そのものである子供達を守ろうとする思いこそが、死をも、絶望をも超えるものなのかもしれません。

※想定外3~ヴォルデモート
前作、哀れなトムリドルは愛を知るまで、何度でもよみがえると考えましたが、どうもそういう精神論ではなさそうです。ヴォルデモートは魂を7つに分断して、肉体が消滅しても現世に存在し続けているので、その7つを消滅させれば、彼を死の世界に永久に葬ることができるということが今作明らかになりました。ヴォルデモートは命より大切なもの=愛 を知り得ないまま、死を迎えることも物理的に可能なわけです。
ヴォルデモートは、人の至高の望みは、不老不死にあるのではなく、ダンブルドアのように満足して生を終えること、ファウストの「時よとまれ!」という瞬間を得ることだと知り得ない存在なのかもしれないです。
ヴォルデモートは繰り返されたスリザリン一族の近親婚によって、DNAに刻まれた救いようのない凶悪者なのか、多少は同情すべき悪人なのか、あるいは彼にも救いがあるのか、、、、今作読んで私にとって最も不透明な部分です。
ただ、ヴォルデモートの母が何故、マグルを愛したのか?愛を偽造して偽りの結婚をしたのに、その偽りの幸福を再度得ようとはしなかったのか?(ダンブルドアは本当の愛を知った彼女が、魔法に頼った偽りの愛を得ようとはしなかったと想像してるようだったのですが・・うろ覚え・・・)トムの母が、愛を知ったから夫の本当の幸福を願って夫を自由にしたとするなら、きれいごと過ぎる解釈かもしれないですが、少なくともダンブルドアはトムの母を哀れに思っていることは確かでした。
ヴォルデモートは死に負けた自分の母に失望していますが、その母こそが、スリザリンの正当な純血の魔法使いで、スリザリンの血が人間を心から愛したというこのねじれをどう受け止めるのか、気になるところです。
けれど彼に、母の愛を理解させるのは無理なのかもしれない、と、今作ちょっと沈鬱に感じた部分です。あるいはこれも、作者のゆさぶりにかかってるだけかもしれないですが、ハリーがヴォルデモートの魂を殺す結末を思えばその方が勧善懲悪の色彩がはっきりしてすっきりするのかもしれません、、、、
正直、ここまでトムリドルが幼児期からの根っからのワルだったとは思わなかったので、困惑してます。
にしても彼が、母が死を選んだ真意を知る日が来るといいなと思ってしまいます。

※命より大切なもの
ヴォルデモートにとって、命より大切なものがこの世にあるとは思えないのですが、最近公開になったVフォー・ヴェンデッタ(ナタリーポートマン主演)でもその辺が人民の弱さとして焦点になってました。
ハリーの今作でも、表面的なヒロイズムの陶酔とは異なった、目先の命より大切なもの確かにあると共感させられるものがありました。
死の恐怖を超えるもの、命を人質に取られても失えないものは、、、、
たとえば、愛する人の幸福な未来、、死を内包する人の生の営みつまり生命の連続、、、そういった物が奪われるなら、人は自分の命をかけることもあるのです。
その尊い犠牲が、逆に生命の大切さを教えてくれるとも思えます。
死を負けだと思うトムリドルは、実は死こそが大いなる生命の勝利なのだと知ることになるのでしょう。

※主題
今作、なんとなく言いたいことがわかってしまうのは、映画「炎のゴブレット」をDVDで鑑賞したばかりだからでしょう。
違う種族が互いに偏見を捨て共に手を取り合ってこそ、恐怖に打ち勝って悪を退ける善良な意思が未来へと受け継がれていくという、、
映画炎のゴブレットはすばらしかったのですが、「愛」を強調した前作以上に「異種共存」のメッセージ性が強くてやや違和感あったのですが、この「プリンス」には見事につながっていると思えます。
訳者が解説で述べていますが、フラーとビルの異国人同士の純愛は、世界で最も崇高な人物の死という絶望の中にあっても、男女が愛し合い家庭を築き、そして新しい生命を残していくという生の営みは途絶えることなく、死もまた生の営みの中にあると気づかされます。
それは、愛する人を殺された復讐心に燃え、一人闇の帝王との決戦に向かおうとするハリーの頑な心をも、一瞬優しく包みます。
それまで異国人であるフラーへの偏見を抱いていた者達も、祝福の心に満たされ、それはトンクスとルーピン、ロンとハーマイオニーのカップルにも注がれるのでした。
平和時には恋愛中の男女のべたつきが時にはいらだたしいけれど、けれど殺伐とした時によくわかる、愛はやっぱり祝福されるべきものなのです。

※ハリーの本命~カップリング~
ジニーだったか・・・うーん、なるほど。今思えば、前作、秘密の部屋とは同一人物と思えないほどやけにジニーが聡明で勇敢な少女になってるとは思ってましたが、、、にしても映画であの少女とハリーがキスするかと思うと、ちょっと心配になったり、、
本ではとても素敵なキスシーンでしたが。
しかしながら、ハリーは今作の終わりに彼女に別れを告げます。
ヴォルデモートが命をねらう自分のせいで、彼女を危険にさらすわけにいかないからと。またそのことで、自分の戦いに迷いが生じ、ひいては世界をヴォルデモートの手に渡すことになるからと。
彼女もいかにも戦士の妻のように、その意味を理解します。心が離れたわけでないのに、恋人としてそばにいることのできない理由を。
うん、これは何故、ロンとハーマイオニーが恋愛で、ハリーとハーマイオニーは友情なのかという答えでもあるような気がします。
前作、ネビルやルーナが活躍しましたが、今作、最終作では、おそらくロンとハーマイオニーとの友情が真価を発揮すると私は想像しています。
ハリーは一人で戦うつもりのようですが、ダンブルドアは大人の庇護という縦の関係ではなく、友情という横の関係が成人を迎える彼にとっての最強の援軍になると考えていたと思われるので。

※ハリーの本当の敵
ずばり、スリザリン寮への偏見と憎悪でしょう。
ハリーが、父と確執のあったスネイプを信頼し、マルフォイを許容できるか否か。
ハリーがこだわりを捨て、そして、彼らもハリーを受け入れることを出来るのか、、、父やスネイプが出来なかったことをハリー達の世代が出来れば、、敵はただの孤独な魂のかけらなのです。
そしてそれが出来るとダンブルドアは信じ、それにかけたのが、今作でしょう。
秘密の部屋以降、ずっと気になっていたスリザリン寮生とハリー達が友情で結ばれる日が来ることを祈って、最終巻の発売を待ちたいと思います。

関連記事
スポンサーサイト

Comment

はにまる says... "こんにちは。"
私も謎のプリンス読みましたが、そこまで深くは考えず、スネイプ酷いなあと思っていました。
ハリーは奥が深いし、テーマも多いので何度でも読めると思います。
2006.05.25 17:03 | URL | #KBnKkwjI [edit]
おに says... "はにまるさんへ"
ああ、やっぱり私の考えすぎですか?がーん@@;

一応、根拠としては、死を恐れないダンブルドアが、スネイプに命乞いするとは思えないので、即そう思いました。
ハリーに自分を拷問をしろと誓わせたのと同じことをさせてるのだと。
考えすぎですか。
まだ長女としか感想を語り合ってないので、世間はどう読みとったのか、興味深いです。今後ともよろしくおねがいします。
2006.05.25 18:12 | URL | #- [edit]
かんな says... ""
あなたの意見にとてもかんどうした
2006.05.27 21:11 | URL | #- [edit]
おに says... "かんなさんへ"
そういって下さるとうれしいです。
自分の感動を他の人に伝えることがもし出来たのなら、それはやっぱりこのハリーポッターが普遍的感動と共感をくれる作品だからだなって改めて、感じ入っております。

まだ怖くて他の方の感想、聞いてないのですが、
是非語りにおいで下さいね。
2006.05.29 23:04 | URL | #mQop/nM. [edit]
鶴見六百 says... "ダンブルドアは…"
初めまして。トラックバックいただいたのでやってきました。

ワタシは「ダンブルドアは死んでいない」説だったのですが、
ふざけおにさんの感想には、なるほどと頷かせていただきました。
ダンブルドアが、覚悟の上で死ぬのは「必然」のように思い直しましたのです。

そこで思い出したのが…「ほとんど首無しニック」!
本巻で、ニックの立場についての記述がありましたが、
もしダンブルドアが、ニックの立場を選んだとしたら…。

いったんそう思い始めると、ニックの記述は伏線に思えてなりません。
いかがでしょう?
2006.06.02 21:43 | URL | #hc/BEuNY [edit]
ドロンパ国王 says... "やっと読みました"
ようやく手許に来てくれました。
今回は一気に読みました。
単純に「面白かった」じゃすまなくなってきてますよね。時間をかけてゆっくり感想を文字にしてみようと思います。

あ、全然違う話なのですが、今までの掲示板が終了してしまったようなので、一応ご報告します。
http://bbs9.fc2.com/php/e.php/kingdom-doronpa/
2006.06.05 18:32 | URL | #RqWBMyRA [edit]
おに says... "鶴見六百様へ"
どうも初めまして。
勝手にTBさせて頂いてすみません。
そちらのダンブルドア不死鳥説がとっても面白かったので。
いやー、ハリーポッターすごいことになってます。でもやっぱり予想通りって気分なんです。
あとでまた気合い入れてゆっくりレス入れますので、ちょっとお待ち下さいね。
2006.06.06 23:07 | URL | #mQop/nM. [edit]
春司 says... "はじめまして^^"
私もスネイプは、ダンブルドアと何らかの約束(破れぬ誓いのようなもの)を結び、「たとえ、わしを殺すことになっても、生徒を守ってくれ」というようなことを誓わせたのではないでしょうか。
そして、グリフィンドールとスリザリン、ジェームズとスネイプのようにお互いを憎しみ合うのではなく、認め合って本当の敵に立ち向かいなさい。というようなことを残して逝ったのだと。(組み分け帽子の歌にもあったように)その点では、マルフォイは打倒ヴォルデモートにおいて、キーパーソンになっていくんじゃないかなぁ・・・と。

また、私はダンブルドアは本当に死んでしまったけれど、シリウスは生きているんじゃないかと思います。ダンブルドアは、ハリーの目の前で殺され死体もちゃんと残ってますが、シリウスはベールの裏側に倒れ戻ってこなかっただけで、死んではいないのかと。

・・・とまあ、いろいろ予想してみたのですがどうでしょう?
2006.06.12 16:54 | URL | #dZQohU4w [edit]
おに says... "鶴見六百さんへ"
さっき、そちらにコメント入れに伺ったのですが、TB入れた記事発見できず、適当なところのコメント入れて来ました。
あしからず。

何にせよ、ダンブルドアは何らかの形でハリーとコンタクト取れそうな感じですよね。
2006.06.21 15:05 | URL | #mQop/nM. [edit]
おに says... "ドロンパ国王様"
そちらの感想も読みましたよ。
王様はここでやっと浮上しそうで何よりです(^^)。
私は不死鳥は良かったと思ってます。
まさしく、こういうのを児童文学というわけで、読書好きの子供達の共感を呼ぶ作品だと思いますけどね。
あと、割とマニアックな人には、SWみたいに3や5みたいな悲劇の方が、シリーズの中で傑作と言われる傾向にあるものなんですよ。
どっちにしても最後はちゃんと、予定調和しますから、
世界中で、類をみないベストセラーシリーズになるんでしょうね。
2006.06.21 15:13 | URL | #mQop/nM. [edit]
おに says... "春司様へ"
どうも初めまして。
コメントありがとうございます。

>「たとえ、わしを殺すことになっても、生徒を守ってくれ」というようなことを誓わせた
同感です。

>グリフィンドールとスリザリン、ジェームズとスネイプのようにお互いを憎しみ合うのではなく、認め合って本当の敵に立ち向かいなさい。

そういう話だと思います。

>マルフォイは打倒ヴォルデモートにおいて、キーパーソン

そうなるといいですね。中盤、スネイプやマルフォイの登場が減ったのですが、最後はこの二人とハリーの関係性が重要になっていくという点で、書き出しと結びがつながる気がします。


>私はダンブルドアは本当に死んでしまったけれど、シリウスは生きている
シリウスが生きている、、、、それは思っても見なかったので、案外隠し球だったりしますかね。
だとすると、何らかの意図があって、シリウスはハリーの前から姿を隠しているんでしょうかね。
純血にこだわるシリウス家の一切の相続をハリーが出来たことは、たぶん最終巻で重要な伏線になるんだと思います。
またおしゃべりにおいで下さいね~。
2006.06.21 15:26 | URL | #mQop/nM. [edit]
esplanede says... ">「ハリーポッターと謎のプリンス」感想 "
初めまして。
図書館で数十名の予約待ちだったのでやっと週末手に入れて読み終わりました。

鋭い読みですね。
スネイプのそんな面は全く考えていませんでした。

途中に出てくる予言の話から、キリスト教の聖書が頭の隅にちらついてしまい、試練の杯を飲み干すのはポッター一人しかいないのだろうか、などと考えてしまいました。
キリスト生誕の際にはヘロデ王が予言を聞いたが故にベツレヘム近辺の赤子を殺したあたりはハリーが赤子の時に受けた仕打ちと重なるし、
自分の命を顧みず悪に立ち向かう様はイエス・キリストそのものです。
ハリーを取り巻く12使徒(友人や、騎士団と捉えているのですが)のユダがスネイプのように感じてしまったのです。

けれども各巻でどんでん返しと種明かしを繰り返してきた作風からそんなに単純ではないと思っていたので
ふざけおにさんの意見はとても納得してしまいます。(笑

まだまだ課題が山積みで、後一話で完結するのか疑問でなりません(笑
2006.09.19 23:20 | URL | #abHJs7eY [edit]
おに says... ">「ハリーポッターと謎のプリンス」感想 "
esplanedeさんへ
コメントありがとうございます。
スネイプについて考えると、ホントこの作品は奥が深いです。
言われれば、12人の使徒ユダのように見えるかもしれません。
それで私はesplanedeさんのコメントで遠藤周作の「沈黙」を思い出しました。
何故、キリストはこの中に一人私を裏切る者がいると言い、それをわかっていながら、何故黙って共にユダと晩餐をし、磔になったのか?うろ覚えですが、遠藤周作なりの答えがそこにありました。彼はユダという最も弱く醜い人間らしさの象徴を愛し、それ許容した。だからその人間らしいユダのためにこそ、十字架にかかって死んだんだという、、、
それを悟ったパードレ(司祭)は哀れな人々を救うために踏み絵を踏み、信仰を捨てて見せたのでした。それは彼にとって十字架にかかったのと同じ、究極の自己犠牲だったという物語でした。

話はハリーに戻りますが、これはネッ友さんのむしさんという方の読みとりから、影響受けて私も考えたことですが、スネイプはかつて、ハリーの母であるリリィを愛していたのではないかと考えられます。そのリリィを奪ったジェイムズは殺したいほど憎かったでしょう。育ちの良いジェイムズは、スネイプを虐めていましたし。
なので、ジェイムズを殺すためならまさに悪魔に魂を打り、ヴォルデモートの配下にもなったのしょうが、リリィは愛する我が子を守るために命を落としてしまった。。。。
結果的にスネイプは、最愛のリリィを殺す手助けをしたことになってしまったと考えられます。
そこに、愛する対象を全くもたないヴォルデモートとその周辺の人物との違いがはっきりします。
マルフォイ親子でさえ、家族を愛しているのですよ。

だからスネイプはハリーに対し、最初から非常に複雑な感情抱くのも当然だとよく見えてきます。憎いジェイムズそっくりで、でもどこか愛するリリィにも似ていて、そして何よりリリィが命をかけて守った子です。だから憎いけれど、ハリーの命を守るのが彼の愛のありようなのです。一方、ハリーがいなければリリィは死ななかったかもしれないという逆恨みもあるのですが、、、。
その辺の心の揺らぎがスネイプのこれまでの怪しい行動の背景になっていると気づくと見えてくるものがあるんですよ。
彼のリリィへの愛は真実でしょう。だから今は、愛の複雑な機微がわからないヴォルデモートを欺いているとしかどうしても思えないです。
ヴォルデモートも何故、母親が夫との偽りの愛を自ら放棄しそして死んだのか、また何故自分にトムリドルと名付けたのか、知る日が来ると救いがあるかなって思いますが、、、、。
そこは無理かな・・・・
また是非感想をお聞かせ下さい。
2006.12.06 17:58 | URL | #mQop/nM. [edit]
esplanade says... ">「ハリーポッターと謎のプリンス」感想 "
返信ありがとうございます。
スネイプとリリーの話はおもしろいですね。
確かにスネイプをいじめるジェイムズをリリーがなだめるシーンは所々にでていましたよね。

この話は「愛」という一貫したテーマで書かれているので
確かにそれもあるかもしれませんね。

こういった中途半端な悪役を解釈する時、トールキンの「指輪物語」に出てきたガンダルフの台詞を思い出してしまいます。
指輪所持者一行がモリヤを抜ける時、スメアゴルに後をつけられていることを知っていたのに
ガンダルフは何もせず、
「悪者は時として自分の気が付かない内に善を成す」
「慈悲の心が大切なのだ」と仲間を説得します。
その言葉通りスメアゴルは、滅びの山で指輪の魔力に負けたフロドから指輪を奪い、自ら炉に落ちていきました。

愛も慈悲も結局は同じものですが
スネイプにはスメアゴルと同じように(不本意でも)自己犠牲の結末があると予想してしまいます(笑

話は変わりますが、分霊箱の1つはハリーの傷ではないかと思います。
ハリーの特長は傷とヴォルの心を読むこと、ヴォルの能力が映っていることです。
「どちらかが死ななければならない」とお告げにあるけれどハリーが生きたまま分霊箱を消すことをできるのか?
私は無理だと思う。

続きが楽しみですね。
2007.01.17 00:41 | URL | #Xk/gT7eo [edit]
おに says... "esplanadeさんへ"
すみません。コメントされてるのに気づいていませんでしたー!超遅レスでもう読んでもらえないかもしれませんね(号泣)。
もう海外では完結してるというのに;;;
本当にすみません。
>スネイプにはスメアゴルと同じように
ここで思い出したのが、ゴラムを殺さず生かしておくことに意味があると言ったガンダルフの台詞と、「ピーターを生かしておくことに意味があると言ったダンブルドアの言葉です。
ユダはピーターなのかもしれないとも思えます。
そういえば遠藤周作の「沈黙」に登場するキチジローは、まさにピーターのような人間だったんですよ~。

分霊箱はハリーの傷跡の可能性はあると私も思いました。グリフィンドールの物に魂を残していないので。
でも、預言を真実とヴォルデモートが選択した以上、どちらか片方が生き残るという意味にも考えられます。
ハリーが命を落とすオチは絶対ないと私はプリンス読んだ段階で思いましたが。
4,5,6と悲劇続きですから、7は指輪物語程度のハッピーエンドでもバッドエンドでもない悲劇と愛の勝利に終わりそうな気がします。
にしても、ヴォルデモートは、リリィとハリーとダンブルドアが死を恐れない愛がこの世にあるということ、ダドリー夫妻やスネイプのような複雑に捻れた愛情を理解できないことで何度失敗してますが、彼のラストはどうなるのか気になります。
もし最後の分霊箱がハリーの傷跡なら、ヴォルデモートはハリーの中で自分がなしえなかった愛ある人生を生きるといえるのかもしれないです。

参考までに、ネっ友さんのご意見ですが、分霊箱はブラック家にあるのではないかということです。確かに親戚のマルフォイ家(手帳)にあったくらいなので、ブラック家にあっても不思議ないですよね。
ダンブルドアのメモ、「R・B」はブラックの関係者のことではないかという予想でした。それもありそうですよね。

もう読んでないと思いますが、もし見てたらまたレスくださいね~
2007.07.24 22:37 | URL | #mQop/nM. [edit]
Ayano says... "初めてコメントさせていただきます。"
最近読み直し、スネイプがユダと重なるような気がして、思わず「スネイプ ユダ」と検索してしまいまいた。私のなんとなく浮かんだ考えでしたが、他にもそのような観点でスネイプという存在を考える人の意見が聞けたいへん嬉しく思います。
ユダはキリストの使徒の中でも最も信頼されていたという話や、ユダの福音書の発見からユダのポジティブなイメージが見つかるという背景にもぴったりです。キリストの一番の弟子であったからこそあえて裏切り者としての役割を任されたユダは第7巻でますますスネイプ像と重なりますね。
2010.01.21 00:12 | URL | #- [edit]
おに says... ".Ayanoさんへ"
コメントありがとうございます。

>検索
ここにいらっしゃる検索ワードで一番多いのは、「ハリーポッター感想」なのですが、恐らく「スネイプユダ」でいらっしゃったのは、初めてかと思います。
似たようなこと、イメージされる方がいて、うれしいです。

>ユダ
熱心なクリスチャンにはユダは裏切り者で、普通は受け入れられないのでしょうけど、その敬虔なクリスチャンであった遠藤周作はキリストはユダを受容したから磔にかかったと解釈したんですよね。
ポジティブなイメージというより、哀れな人間そのものだと。

>裏切り者としての役割を任されたユダ
最近、書簡が見つかったらしいですよね。
ローリング女史がこの結末を考えた時期は、それが発見される前かもしれないですが。
にしても、ハリーポッターと聖書との関わりは、ハリーの「復活」も含め、連想させられるところありそうです。
一方で、魔法使いが登場するってだけで焚書になりそうな原理主義的反対運動もあったりして、西洋圏の感覚って、ダヴィンチコードを観た時も思ったのですが、遠い異文化の世界なんだなって気も私はしました。
それはそれで理解できる人には見える世界があるんだろうなってうらやましく思います。
あと、イギリスファンタジーに詳しい人には、クリーチャーやキャラの愛称にももっと風土に根付いた奥深いものが読みとれるのだそうで。
その点、私はまだまだ遠藤周作を手がかりにする程度にしかできなくて、読解が浅いのですが、Ayanoさんのように感想に共感持って頂けるととってもうれしいです(^^)

スネイプは、汚名返上は出来てるようで、アルバスセブルス君はきっとその名に負けない偉大な魔法使いになってることでしょうね。
2010.01.22 07:36 | URL | #bhhZubZs [edit]

Post comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

trackbackURL:http://fuzakeoni.blog3.fc2.com/tb.php/235-8f071ba7
『ハリーポッターと謎のプリンス』ネタバレ感想文!~マルフォイそしてダンブルドア...
『ハリーポッターと謎のプリンス[:読書:]』発売ということで、完全ネタバレ感想文を書きます[:祝:]。私は原書で読んだのですが、正直ハリーポッターシリーズで泣けたのは『ハリーポッターと謎のプリンス』だけです[:悲しい:]。完全ネタバレ感想[:マル秘:]となっており、また
「ハリー・ポッターと謎のプリンス」J.K.ローリング
「ディーンとキス」を「ディープキス」と読み間違えて(←どんなんや)お母さん、そんなことは許しませんよっ!と思わずいきり立ちそうになったかずはです。ア~ホ~だ~。というわけで謎のプリンス、とっくに読了してましたが、週末はジャンプ感想にあけくれたりなんだり..
ハリーポッターと謎のプリンス 感想(ネタバレあり)
ようやく、魔法の世界から帰還。家事を放棄し、同僚とのランチも避け、金曜日の午前3時に読了。●ハリーポッターと謎のプリンス感想【成分分析風】本当?…70%世界は愛にあふれている…15%これからどうなるんだ…15%まとめるとこの3つにつきる。「本当に?」と思うよう
「ハリー・ポッターと謎のプリンス」を読んだ(1回目感想)。
今回のハリーは、面白い。炎のゴブレットで「あれ?」とか、不死鳥の騎士団で「もうダメかも」とか感じて、今回は買いあぐねている方も中には居るんじゃないかと思います。けれどご安心あれ。今作のハリーは、最初