ログハウス

趣味の画像と家族日記。 主に児童向けの映画、書籍、TVの感想や家族の話題を徒然に綴ってます。

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Posted by ふざけおに on

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富野監督ラブコールvvZ劇場版に拍手喝采

Posted by ふざけおに on   4 comments   1 trackback

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むしさんからZガンダム2部公開の頃にお借りした「語ろうZガンダム!」、3部「星の鼓動は愛」を見終わってすぐ読みました。それまで読まなかったのは、第3部の自分の感想を持つ前にこれを読むことで、最初から先入観持って見たくなかったからです。
だから第2部の「恋人たち」を見た時、サラの扱い等々若干先行きに不安を覚えてしまっていて、もしこの本を読んでいれば安心して第3部を見ることが出来たのに~~と苦笑いしました。このラストならば、Ⅱのサラの出番の多さも頷けます。
基本的に、この本の中で語られている富野監督像は私の彼に抱いている作家像に近いものもあり、とらえ方に共通点が多いとも感じます。
色々なファンがいて、富野作品の何に魅力を見いだすか、それぞれ違うと思うのですが、自分の好きな富野監督が富野監督の本質だと思っていればそれで幸せだなと思うのでした。

この本の富野氏のインタビュー読んで思い当たったことがあります。

○キンゲとZ
キングゲイナー前半は面白かったのですが、中盤からサラそっくりの子(シンシア)が登場して来てからなんかZを思い出していやーな気分になったんです。でもZ劇場版手がける前に、監督がZを再度世に送り出すための試作だったと言われると、シンシアみてサラを思い出したのも当然だったわけですね。
ゲインとゲイナーは、クワトロとカミーユと言われれば、なるほどと思います。

○レコアとクワトロ
Ⅲ観てレコアとクワトロの関係はTV版よりだいぶ距離があると感じました。クワトロの眼中にレコアは全く入ってなかったように見えます。クワトロの「一体、俺に何を求めていたんだ?」といった台詞がないからですね。
大尉はもうミネバ様v一筋vって感じでした(おい)

レコアは「結局男は女を利用するだけ」と吐き捨てるように言いますが、それならハマーンは男を利用する女ですが、それについてはどう思うんだろうとつっこみたくなりました(笑)。
レコアの失望が何から来るものなのか、その彼女の心の傷に迫るのが、その傷を持たない同性であるファやエマであったのは、実に救いがあったと思います。レコアは汚れない彼女らにかつての自分をガラス越しで見てる気分なのでしょうが、ファやエマは彼女の裏切りをなじりながらも、どこかで彼女を理解してあげたいという優しさが、一見傷つけ合いに見える会話の中にも見え隠れしていました。悲惨な状況続きでしたが、随所に人間に対する温かいまなざしを感じる劇場版Zなのでした。
レコアの魂をシロッコから引き離し、カミーユの元に引き戻したのは、異性ではなく、ファやエマの、利害も見栄もなくレコアの転落をひたすら心配し悲しむ友愛だったと思えます。

○NTの帰還
私が劇場版ZⅢで一番感激したのは、カツの帰還です。ファーストガンダムのラストが生かされたことです。
ホワイトベースのクルーがアムロを発見できずに狼狽する中、カツ達はアムロの生存を真っ先に感じ、脱出を手助けしていました。そのシーンをTVで観た時の、なんでうざい子供なんか戦艦に乗せてるのか、ヒーローもの定番のマスコット的存在程度にしか思ってなかったガキ共が、実は、この物語の大きな核心だったというあの感動を、私は忘れることができなかったんです。
だからTV版のZのカツの扱いに違和感あって反動でサラが嫌いだったのですが、劇場版でのカツの死はちょうど小説ガンダムのアムロのように、多くの人の心を通り抜け、彼の愚かしいほどに純粋で切ない思いが宇宙を駆けめぐります。まさに、カツの鼓動も愛vあのシーンは私にとってジェダイの帰還ならぬ、NTの帰還でした。とっても良かったです、長年の不満が解消されました。
そして、地球ではミライ達が、アムロとベルトーチカが寄り添い、カミーユ達の放つ星の瞬きを見上げます。。
さらに、カイとセイラが、宇宙の彼方に星の鼓動を感じていて・・・
この辺でもうボロボロ泣いてました(笑)。
ファーストから考えれば、カイとセイラがカップルになってるのは自然なんです。いつも思うのですが、この辺の監督のカップリングセンスは実にお見事。
旧キャラはほんの一瞬の出番でしたが、ファーストのクルーの登場はこれで十分だと思いました。そのわずかな映像で、それぞれのその後の思いをきちんと見せているのでした。
皆が、落ち着くところに落ち着き、星の瞬きを見上げて、ガンダム6部の大河ドラマは見事に完結したのだと実感しました。

※カツ役の浪川大輔君、TV版の頃より巧くなって艶っぽさを増しましたね。カツのキャラデザの凡庸さを忘れるほど華がありましたvv。
フロドは良かったんですが、アナキンはダークに作り過ぎてイマイチ、でもカツ役は最高でしたー!!

○ユーモア
戦闘を勝利で終えた後のブリッジの会話、緊張が少しずつ日常へと近づく様子は、とってもユーモラスです。カミーユとファの宇宙服越しの抱擁。格好の割にはさしてエロティシズムを感じさせず、ただほほえましいのです。(前作は宇宙服越しのキスでちょっと進歩しましたね)
ハリーポッターの感想にも書きましたが、やはり男女の愛は祝福されるべきものなのです。
数知れぬ肉体が四散し魂だけになってしまったけれど、ファだけは温かい肉体を持っていると感じられるカミーユの全身全霊を満たした生の喜びが、宇宙をも満たします。
カミーユとファのとっても照れくさくて聞いてられない愛の会話中継、ブライトの電話応対の煩雑さ、緊張と興奮から愛とユーモアへ、、、、
ある意味、おきまりの上質のカタルシスに満たされて映画を見終えることが出来ました。
本当に良い作品に仕上げたと、心の中で富野監督に拍手喝采しながら。
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○唯一この劇場版3作でイマイチだったのは・・・
音楽です。
年寄りなので、クラシカルなオーケストラに反応するセンサーは発達してるんですが、、、、どうもあの歌にはピンと来なかったです。
今流行の歌なんでしょうから、若者には映画のイメージに合ってると感じられるのかもしれないですがね。

○ZZは黒歴史????
とかいう、感想を時々見かけますが、それを言うなら私なんか小説ガンダムでアムロが戦死してファーストガンダムが完結していたのに、Zであの小説が黒歴史になってショックでしたよ(笑)
まあそれはともかく、ノベライズも含めてアナザーストーリーは多岐に渡っているので、いろいろな補完して考えれば、ZZもありで良いような気がします。
後年作家が手を加えたために、物語がいくつかのパターンに分岐することは、よくあることで、たとえば宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」や「グスコーブドリの伝記」なんか、いくつも書き直した原稿があって、それを全部つなげると厳密には時間の流れに整合性がとれなくなってくるんです。なのでたいがいは出版社が良いと思ったところをつなげて世に出された物を私たちは読んでるのであって、実際の構想そのものを読んでいるわけではないのです。、、、そしたらむしさんから借りた「ナルニア国物語」もそんな感じのようですね。
なので、個人的には、そんなにZZがZ劇場版によってなかったことになってしまったという風には私は思えなくて、単にカミーユとの出会いのシーンだけちょっと変えれば、話はつながる気がするんですけど、、、違うのかな?
思い入れのある人たちにはそう単純に割り切れるものではないのかもしれないですね。
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さて、ここからはとりとめないつぶやきですので・・・

○母をたずねて三千里
名作劇場ハイジも三千里も、絵コンテ、富野喜幸の名前でちゃああああんと出てます。斧谷稔名ではありません。
私は「母をたずねて」のわずかなページの原作をこれだけ壮大なストーリーにした高畑宮崎両氏の偉業に気づいていて、それをすばらしいと絶賛してましたが、確かに広く一般的には原作付きのアニメは原作者の手腕によるものと思われてしまうのかもしれません。
その点、ガンダムの原作者は「富野由悠季」と出てしまうので、未来永劫ガンダムが作られる限りその名が残るという、、そこだけは勝ったなという気分になってそうな富野監督(笑)誰かがさらにガンダムの新作でヒット作を作れば、富野氏の名前も常に世に出ますから。だからどんどんSEEDみたいな作品も作られて、それはそれで良いのかなと思ったりします。
でも指輪物語は、ピーター・ジャクソンも十分有名になっているので、この際富野監督には、ロボット物でない映像作品にも挑戦して欲しい気もします。海のトリトンのように、原作を超える作品を作られる方ですから。
マイナーな手塚作品でも手がけてみては?と素人ながら思ってしまうのですが、でもロボット物で映像技術を身につけた方なので、そこを極めていくつもりなのでしょう、、、。

私の監督に対する思いは漫画家の山田令司氏に近いのでは?とむしさんにご指摘頂いたのですが、言いたいことはとても似てると思いました。
特に「ターンA」見た後、思わず駆け寄って「よくぞここまで戻って来た!富野さん、やっぱりすごい!!」と手を握りしめたくなった気持ちが(笑)。(不仲そうだったとはいえ、先輩の西崎氏の転落人生を思うと私なりに心のどこかでずっと心配していた;;)
あと、すんなり入ってくる話し方としては、ターンAキャラデザの安田朗氏のインタビューです。山田氏が富野氏を語るに引き合いに出す話題の時代性は上だなと感じるのですが、安田氏は自分と目線が近いんです。そしたらそのはず、ガンダムエースのあきまんさんのコラム読んで、安田氏は若い方とばっかり思いこんでましたが、この方同年代なんですね@@;。ってか、同じ年じゃん!!
ややスタンスの違いを感じる福井氏のインタビューも基本的に言いたいことはよくわかる内容でした。富野氏のカルト的人気を崩したいというのはなるほどと思うのですが、、、(でも小説ターンAガンダムでは(私は未読です)、ディアナだかキエルだか、カルト好みの個性の突出した毒婦に描かれた破滅オチなんだとか、どっかで読んだような・・・。)

この手の本を読んでふと思うのは、私は自分ではカルト的ファンではないと自分では思ってますが、(この本のインタビューを受けている人達もたぶんそう思ってるでしょうが)、世間的にはひとつのことを考えすぎる人たちという意味では異端なのかもしれません。
実のところ私もガンプラ売り場にいる男性に対し壁を感じることもありますが、それは男性が同人誌に群がる女性ファンに壁を感じたり、ヨン様に群がるオバタリを理解できない異物と感じるのと同じでしょうけど。
でも、SWにもカルト的ファンやグッズコレクターがいて、ライトなファンとの距離は相当あるし、むしさんから借りたナルニア国物語の解釈本見てもカルト的といえばいえるし、宮沢賢治を語る人たちもカルトっぽい人がかなりいます。一時のブームに終わらず、スタンダードに語り継がれる作品というのは、必ずといっていいほどそれにはまれない人には理解できない部分に妙に陶酔するカルト的ファンがいるものなのだと思います。だからといって、押井氏のようにカルト的マニアをターゲットと決め込んでしまったら、入り口の一見さんお断りを敏感に感じ取られてスタンダードにはなれないわけで、カルト層が若者に特化せず、幅広い世代に広がれば世間的には認知されたと言えるのでしょうから、おばあちゃんが楽しめる作品を、という福井氏の言い方はなるほどと思います。でもそうなったら、なったで俺たちの富野監督ではなくなるというジレンマをカルトマニアは抱えるんでしょうが、それでも、ガンダムマニアは文句言い言いついて来るというのはSEEDが証明してますよね。(SEEDのおかげで、富野ガンダムの知名度も評価も上がったと思う)
福井氏は私みたいなのを指しておばあちゃんと言ってるかどうかわからないですが、所詮ファンは思いこみの世界で生きているわけで、私はたぶんおばあちゃんで、私にもわかるように富野氏は私の抱いた作品ヴィジョンに近く作ってくれてると思い込めるから、Z映画3部作にもこの本にもとっても満足してます。
でもこんなふうに私が富野作品を好きだと胸を張ろうと思うのは、、、、
他のクリエーターにあまりない富野作品の作品傾向として、自虐的自己否定的視点があり、卑屈と傲慢の両極端に揺れる自己イメージの揺らぎや劣等感を作品の中で吐き出す痛みが魅力だと私は思うのですが、その気分を富野作品にはまる人はどこかひきずってしまうのかもしれないです。
かくいう私もそうなのですが、でもいい加減もうその卑屈な気分を壊し、人生経験をある程度積み、ある程度ポピュラーな映画を見て来たおばあちゃんの私が、自信を持って良い物は良いと、彼の作品を評価したい、奥深い人物ドラマはまがいものじゃないから、と、今は胸を張りたいんですよ。
その点カルト的ムードを壊したいという福井氏に近い部分もあるかな・・・とか、あ、話が堂々巡りしてますね。

そういわれれば私はリアルタイムで、エルガイムの次、ガンダムの続編と聞き、あまりうれしくなかったクチなんです。特に富野監督のガンダムだけ好きだというファンではなかったのと、人気作品の続編乱発に辟易していたというか、宇宙戦艦ヤマトの続編がもろ商業主義的だったのが印象悪かったし、ガッチャマンなんかも人気キャラ復活で一瞬ファンサービスしてるだけで内容的には全然でしたし、、、なのに富野監督まで結局、自分の人気作品にしがみつくみたいに売れ筋の続編を作るとは、ブルータスお前もか?ってな気分だったんですが、、、
ファーストの人物のその後の描かれ方にリアリティがあり、人生は時の流れと共に進みゆくもの、と人間の成熟と喪失の普遍性を描き出していた点は、そんじょそこらのアニメとは違うと当時から感心したものです。
この本ではガンダムは6部作として見ると、大河ドラマであるという良さと、20年間の間に映像を取り巻く状況は変わったのにそれを継ぎ接ぎして作品にする作業は歴史的、と富野氏自身が強調していますが、そのいう点に着目すると、確かに並の作品ではありませんよね。

この劇場版Zガンダムを機に、富野監督はどんどん作品を世に送り出して欲しいと心から願ってやみません。
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Comment

ドロンパ国王 says... "おぉ"
興味深いです
2006.06.14 21:42 | URL | #RqWBMyRA [edit]
おに says... "ドロンパ国王様"
いやー、つい語ってしまいました。

そうそう、ゲド戦記の試写会当たってしまいました。
SWやブレイドみたいにどうしても当たりたかった作品には当たらなかったので、全然期待してなかったんですが、、、、
ゲド戦記原作マニアの1号と皆様より一足先に見ることになりそうです(^^)v
2006.06.21 15:42 | URL | #- [edit]
V~のアニメ says... "新世代ファン"
富野監督が頑張ってる姿をうれしくなります。今のアニメも富野監督がVガンダムを作り、その後庵野監督がエヴァをVガンダムをベースに作った事で形があるわけですから、カテジナ日記というサイトが面白いですよ。今のアニメの基礎にして、逸話としては不登校の中学生がVガンダム見て勇気づけられて学校に行きだしたといわれるものですから。
2009.01.23 21:10 | URL | #- [edit]
>新世代ファンさんへ says... "コメントありがとうございます"
レス、遅くなってすみません。
新世代さんということは、おそらく10代20代の方でしょうか。Vガンは、10年前に見ました。非常に富野氏が人間不信にあえいでいる印象があって人に見せる作品として、内面を昇華されてないような辛い作品に思えましたが、根強い人気もあるようですね。
エヴァは私は映画版の最後だけ見て、あんたさっさと病院行きなさい!という気分になりましたが(笑)、狂気と芸術は紙一重って感じで気持ち悪かったですけど。最近、少し見てもいい気分になってます。


2009.02.21 11:01 | URL | #- [edit]

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