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趣味の画像と家族日記。 主に児童向けの映画、書籍、TVの感想や家族の話題を徒然に綴ってます。

映画「スパイダーマン3」鑑賞日記★★★★☆

Posted by ふざけおに on   0 comments   0 trackback

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2号と公開3日目くらいに字幕版を観てきました。2号はシリーズ2を観てなかったそうですが、だいたい話はわかったようです。
非常に作品を通して言いたいことはよくわかるし、共感できる内容の映画でした。
以下ネタバレありです。

ハリーは記憶喪失になり、ピーターへの憎しみを一時期忘れたため、ピーターはつかの間の心の平穏と充実を得、ヒーローとしての活躍も成功続きで、人々から賞賛され有頂天に。そのために、すっかり舞い上がってしまい、恋人MJを始め挫折している人の心に鈍感になります。
しかし奢れる人も久しからず、ピーターに取り憑いた宇宙から来た黒い物体が心の闇に住み始め、彼を支配しようとします。MJはピーターの成功の日々の華やかさについていけないものを感じ、自分の心の痛みを理解しないピーターから離れていきます。
ピーターはMJにふられ、ピーターへの復讐を思い出したハリーがMJと親しくなるという、今までとの立場の逆転で、プライドを傷つけられたピーターはいよいよダークサイドに墜ち始めていくのでした。
ブラックピーターの自暴自棄ぶりもなかなか魅力的v不良の典型みたいな演技が妙にユーモラスで笑えました。
しかし、そこはさすがピーター。決して悪の快感に身を委ねることなく、自分の強靱な意志で元の正義感ある好青年に戻ります。

けれどピーターにとって、どうしても許せない存在がいて、そこで彼は私情に流されることなく、正義の行動ができるかが試されるのです。
スパイダーマン1は悪に対し更なる力で守ろうという若干復讐めいた色彩を感じましたが、2では主人公が葛藤し一時はスパイダーマンをやめようとしますが、やはり困った人を救うのが自分の選んだ生き方だという彼の持つ使命感を描き、3では1で彼がスパイダーマンになるきっかけとなった叔父殺しの犯人、そして彼を父の敵と憎む親友との対決を通し、人間の弱さと愚かしさ、憎しみは愛から始まる人の性を悟っていく姿が見所でした。
ピーターは叔父を殺した犯人は、実は幼い病気の娘を助けるためにお金を必要としていたことと、実際に銃を撃ったのは彼ではなかったという犯人の言い分を聞きます。ピーターは抗いがたい憎悪を乗り越え、犯罪は許されることではないにしても、悪人にも事情があることを理解するのでした。(まるでルーク・スカイウォーカーのようでしたわv)

また、彼を父の敵と狙う親友ハリーが、父の自滅の真実を知り、様々な劣等感嫉妬心(ピーターより才能がないこと、愛するMJはピーターの恋人であること)を乗り越え、ピーターとMJへの愛と友情に本当の自分を見いだしたのです。ピーターとハリーが、互いに許し合う姿は感動的でした。過去2作からずっと引きずっていた重い呪縛から解かれていくカタルシルス全開でした。
ハリーはピーターと共にMJを守るために戦い、天使のような心で神の元に召されます。ハリーとピーターは心の傷ついた人間にとって最も難しい「許す」ことの尊さを見せてくれたのでした。

最新シリーズ3作の中では一番好きです。
なんといってもハリーとピーターとMJの青春グラフティも胸きゅんですが、テーマが非常にわかりやすいので。
ピーターの絶頂と挫折。けれどその挫折の中に自己憐憫でとどまることなく、前向きに立ち上がる彼の強さ。挫折してこそ知る他者への理解と優しさ。
それぞれがどんな事情があろうと、愛する者を奪われた憎しみの連鎖を止めるには、とりあえず憎い相手でもその思いを知る洞察力と共感性が必要だということ。
殺し合う前にやれることがあるはずだ、というオチは非常に無難で予定調和してますが、1作目が全米で大ヒットした背景には、9.11への人々の怒りと憎しみがあったと言われていますが、もしそうなら、今このアメリカのイラク政策を鑑みた時、武力で鎮圧する前にやれることがあったはずだともとれ、まずは相手を理解しようと努力することをあきらめてはいけないと強く訴えてくるものがあります。

唯一なんか腑に落ちなかったのは執事。

善人オズボーン氏がグリーンゴブリンになって自滅した真実を全て知っていたなら、もっとはやくそれを坊ちゃんに話しておけば良かったような・・・・タイミングがつかめなかったのかなあ、、、

あと、ピーターのライバル新人記者、できれば救われて欲しかったなあ、今作、みんな良い人でそれぞれ救いがあった中で、ただ一人痛ましい気がしました。いや、ルックス的にかわいいので好みだったりして(おい)

ハリー役の人は妙に髪型までジェームズディーンそっくりで、意識的に似せてるのかなと思いましたが、元々ジェームズディーン役を演じてた方だそうで納得。MJとの三角関係、オズボーン氏の息子への愛、有能なピーターを支援する篤志家であった事、ハリーのピーターへの友愛と父と恋人に愛情を奪われる嫉妬の葛藤が絡み合って、ピーターとハリーの友情物語は切なかったですね~。
MJも最初はヒロインにしては、凡庸な容姿がぱっとしなかったですが、その凡庸さがそう簡単には夢はかなわないけれど精一杯生きる姿がけなげで魅力があり、この映画のヒロインはやっぱり彼女(キルスティン・ダンスト)でないと収まらないって感じです。

ピーター役のトビー・マグワイヤとハリー役のジェームズ・フランコも今作でにわかファンになったので、今後の作品が楽しみです。
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