ログハウス

趣味の画像と家族日記。 主に児童向けの映画、書籍、TVの感想や家族の話題を徒然に綴ってます。

太王四神記 最終回感想 パート2

Posted by ふざけおに on   0 comments   0 trackback

○火女と水女
他の方の感想を2.3読みました。なるほど。キハは黒朱雀ではないですよね。
黒朱雀は怒りで暴走する朱雀のことらしいので。中空に浮揚するキハは暴走してなかったし、怒ってもいませんでしたから。もちろん大長老に対しての怒りが朱雀への変身を誘発したかもしれませんが、大長老が消滅した後は穏やかでした。少なくともタムドクと争う気はなかったし、彼の言葉は届いたかのようにかすかに表情が変わっていたと思います。アジクとスジニの生存を確認し、微笑んでいたように見えます。
あの心優しいセオが、ファヌンの言葉が耳に入らないほど理性を失って、地上を焦がした二千年前の黒朱雀とは明らかに違いました。
これはひょっとして、二千年前も今も真の朱雀の守り主はキハ=カジンであり、彼女にはコントロールできる力であっても、セオには持たせてはいけない力だったのかもしれません。
あ、これはもちろんあくまでも私見ですよ。
そう言われれば、スジニは18話でキハを襲って暴走しかかりましたが、キハは幾度となく怒りにうちふるえながらも、大長老以外にはそんなに取り乱したりしなかった気がします。
穿った見方をすると、チョモ王の母は水の神の子だったという一説を最後にわざわざ紹介するから、それに乗って深読みすると、じゃあセオは水属性だったのに、彼女に火を持たせたファヌンの見当違いがこの物語の悲劇の始まりだったのかなとか、だいぶ前にキハが火を消すことができなくなったと悩んでいましたが、水属性の妹がいて火消しの役割をしたからこそ、今回は暴走が制御されたんだろうかとか。
三人それぞれ過去に学んで、同じ轍を踏まないようにしたから、だけで説明つくんですが、
荒唐無稽かもしれないですが、太王はこういうことを考えさせてくれる余地をせっかく残していかれたので、ちょっとだけ悪ノリしてます。

○天子の誤算
「もう大丈夫だから」と中空を漂うキハに声をかけるタムドク。それが彼の最後の台詞でしたが、一体タムドクは、キハが何を憂えていると理解し、物言わぬ彼女を安心させる彼がしたこととは何でしょうか。
それは天の力を天に返し、地上を人間に任せる、ということに他ならず、第一話でカジンが言い放った「お前の民などなりたくない、私は王だった」という抗議への答えだと思われまます。
ファヌン降臨話見て、さんざん人間界引っかき回し、あとは次の王にまかしたから、はいさよならって、あんた何しに来たわけ?ってツッコミたくもなりましたが(笑)、所詮神話だからとその意味性をあまり気にもしてなかったです。でもこのオチからして、ファヌンの行動の問題点、そういや、あったよなと思い返しています。
ファヌンにとっては平和な国の建設であっても、蛮族といえど虎族からすれば、異国の侵略に変わりなかったのです。最大の問題は、カジンから火の力を奪って、それを虎族との侵略に備えてセオに与えてしまったこと。カジンがその力を持つことは危険だが、優しいセオならコントロールできるとファヌンが思いこんだところが、結果的にはそれが二人の対立の原因になったのでした。
天の介入こそが、人間社会の悲劇を生んでいる、キハとスジニのように人はいつしか火をコントロールできるようになると確信した時、天子はかつてカジンが自分を信じなかったのは、自分がカジンを信じていなかったからで、人がよりよく変容する可能性を自分が信じなかった過ちに気づいたのでした。
人が天を待つのではなく、「天が人を待つ」というのは、野蛮で未成熟な人間が、やがて時を経て自ら成熟した社会を築けるように進化するまで、天は介入せずにただ見守るということでしょう。

○朱雀の悲願
タムドクが4つの神器を壊した時、キハは恍惚としていました。
キハを殺したくないというタムドクですが、神器を壊すことは命を奪うこととは違うのでしょうね(笑)。にしても他の3人は地上を離れるのに、苦痛を感じていたようですが、キハはそれを願っていたからか、現世の苦しみゆえでしょうか、穏やかでした。我が子と妹が悪魔の手を退け無事でいること、タムドクが過ちを認めたこと、全てを失ったはずの彼女には、それは十分過ぎることなのでしょう。現世の業を抜けた境地にキハはいたのかもしれません。
キハの願いは、タムドクと遠い国で暮らすこと。それがこの世で叶わないなら、タムドクとこの世を去ることでした。
彼女の悲願は叶ったようです。

他の方の感想読むと、
ラストは、やっぱり光の中に消えた太王は4神と共に昇天、というとらえ方でいいのか。ふむ。かぐや姫オチですね。
その方が、結びとしてはすっきりしてる感じがします。太王だけが現世に生きて、他の4神昇天だとずるい感じしますもんね(笑)。そうするとその後の記録は別物てことなんでしょうかね。ふむ。
一旦キハを天に送ってて、あの後、タムドクは地上に戻ってスジニと暮らした、とでもすると、カップリングが気になる人には良いかも。

私が予想よりは良かった最終回だと思ったのは、NHK総合の特番で流した1シーンからミスリードされたせいです。黒朱雀化したキハを泣く泣くタムドクが殺す、その後地上は平和が戻りめでたしめでたしという結末かなと思ったのです。それよりは受け入れやすいと思いました。
一方、予想通りだと思ったのは、それまでの天の預言を成就していく展開を、ひっくり返し天の力を廃し、予定調和させないだろうという予想ですね。これはばっちりでした。

この手の抽象的なオチは、キャラに感情移入して観てると、思い入れの行き場を無くしたみたいで、切ないものです。すっきりしない分、作品の意味をあれこれずっと考えてしまうものなのですが、そういう感覚、よく味わってるような気がしません?デジャブのよ・うに遭遇してるので、そんなものかと驚かないし、難解とも思わないのですが、、、麻痺してますかね。
(「2001年宇宙の旅」とか「伝説巨神イデオン」見た後と比べて、これが難解というほどではないように思いますが、、、私だけかしら?そうだなあ、、良い例だと、「地球へ・・・」の漫画版の結末とかアニメ「海のトリトン」で感じる虚無感に似てますかね。)

それより気になったのは、最終回の割に、ヨン様の演技が精彩を欠いてたと感じたのは私だけでしょうか?そしたら、それもそのはず監督さんともども負傷されてたとかで、なるほど~、芝居が堅かったですよね。
その分、キハと長老が派手な演技で見せ場を盛り上げてくれてましたが、熱演ご苦労様という感じで、さすがに長老憑依後に、今度は朱雀に変身!は、ちょっとくどいって感じしました。
制作のスケジュールがぎりぎりだったとかで、なるほど、SEEDデスティニー状態ですか。と妙に納得。

キハとアジクの対面シーンは泣けましたが、アジクの子、必死に最後まで目をつぶってるだけでしたが、あの子、もう少し活かせなかったかなあ。
一言「オモニ?(お母さん?)」と言ってくれたら、私の涙腺はさぞかしぶち壊れていたことでしょう;

○大長老の誤算
一番のつっこみどころは、悪の権化、大長老ですよね。実はこの人のツッコミ考えるのが一番楽しいです(^^)。

この続きはまた後日
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