ログハウス

趣味の画像と家族日記。 主に児童向けの映画、書籍、TVの感想や家族の話題を徒然に綴ってます。

作者と訳者に乾杯vv~ハリー・ポッターと死の秘宝~

Posted by ふざけおに on   13 comments   0 trackback

やっと今朝読み終わりました。ハリーポッターと死の秘宝。
堂々の完結でした。すばらしい物語を10年近くリアルタイムで追いつづけられた幸運で胸がいっぱいです。
あれこれ予想していましたが、だいたい思ったとおりの流れで、セブルス・スネイプについては、やはりそのとおりでした。
予想外だったのは、もっとハリーのドラマチックな哀悼が見られるかなと思ったことでしょうか。
また、ダンブルドア復活はないだろうが、肖像画でコンタクトが取れるのでは?と思ってましたが、、、果たして、思ったより肖像画はハリーとは接触してなかったですが、スネイプとは作戦練ってたようです。
分霊箱やヴォルデモートを消滅させた杖のくだりはまだまだ理解が甘いので、もう一度ゆっくり読み直そうっと。
1号は先に読み終わってますが、2号は私の次なので、本は今2号の手元にあります。
2号が読んだその後、感想をアップしたいと思います。

ふと昔の感想を読んでみたくなって、今読むと、なかなか感慨深いものがあります。
不死鳥の騎士団
混血のプリンス

気のせいか、今作「死の秘宝」の訳者松岡祐子さんのあとがきと共通する表現があってにんまり。(←気のせい、気のせい)
それにしても訳がすばらしかったから、言語を超えて、すんなり異国のファンタジーを受け入れられたんだなあと改めて思います。まどろこっしい情景描写も、テンポよく自然な表現になっているので、情景を臨場感たっぷりに思い浮かべることができました。すばらしい物語を贈ってくれて、ありがとうv
作者と訳者に感謝をこめて、乾杯vv


以下、2006.12.6のブログのある方へのレスです。
私はネタバレ見ないし、他の人の感想もそんなに読まないですし、また海外でも完結編が出版される前でしたから、、結構自分の読みがあたってたので、うれしかったり、、、。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
スネイプはかつて、ハリーの母であるリリィを愛していたのではないかと考えられます。

そのリリィを奪ったジェイムズは殺したいほど憎かったでしょう。育ちの良いジェイムズは、スネイプを虐めていましたし。
なので、ジェイムズを殺すためならまさに悪魔に魂を打り、ヴォルデモートの配下にもなったのでしょうが、リリィは愛する我が子を守るために命を落としてしまった。。。。
結果的にスネイプは、最愛のリリィを殺す手助けをしたことになってしまったと考えられます。
そこに、愛する対象を全くもたないヴォルデモートとその周辺の人物との違いがはっきりします。
マルフォイ親子でさえ、家族を愛しているのですよ。

だからスネイプはハリーに対し、最初から非常に複雑な感情抱くのも当然だとよく見えてきます。憎いジェイムズそっくりで、でもどこか愛するリリィにも似ていて、そして何よりリリィが命をかけて守った子です。だから憎いけれど、ハリーの命を守るのが彼の愛のありようなのです。一方、ハリーがいなければリリィは死ななかったかもしれないという逆恨みもあるのですが、、、。
その辺の心の揺らぎがスネイプのこれまでの怪しい行動の背景になっていると気づくと見えてくるものがあるんですよ。
彼のリリィへの愛は真実でしょう。だから今は、愛の複雑な機微がわからないヴォルデモートを欺いているとしかどうしても思えないです。

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Comment

おに says... "勘違いでした(汗汗)。"
我が家もパパ以外はハリーポッターファンです。パパはファンタジーを楽しむスキルがないんですね(笑
ハリーポッターは最初は子供向けのファンタジーだなあって気軽に楽しめるんですが、だんだんテーマが重くなってきて、人間の深淵を描いた作品であることがわかります。その緻密な構成力に驚かされますよ~。是非読んでみてください。

お子さんって大学生なんですか。ありゃ勘違いでした。じゃあ、先輩ですね。
お子さんも3人いらっしゃるとか、奇遇です。
ええと勘違いだと困るので、K大って関西ですよね。うちは3月の検査入院してきました。冬休みにまた検査入院すると思います。
そのときにでもお会いできると良いですね。

是非、このブログにまたコメントお願いしますね。

2008.07.31 19:00 | URL | #mQop/nM. [edit]
おに says... "りりーさんへ"
ん?田園日記?!
うひ~お恥ずかしいです。
あれを書いてた頃は子どもが小学生中学年くらいだったので、割と落ち着いてて余裕あったんですね。若かったし、、、もちろん今でも日記に書きたいこと吐きだしたいこともいくつかあるし、ブログにアップしたい日々のこまごまとしたこともあるのですが、いつのまにか素通りして、、、
最近はさっぱり書く気力が湧かないんです、、、。
子ども2人が小6から去年ぐらいまでは、子ども同士やママさんたちやある先生との関係で大変でしたので気分転換する余裕もなかったんです。でも今は子どもらはたくましく、元気に新しい環境で歩みはじめたので、私も少し楽になったはずなのですが、よる年波にはかないませんし、時間をうまく使えないせいで、忘れた頃に映画感想中心に細々とブログ更新してる程度です。

お子さん、K大生なのですか@@;すごいです。
うちはそんなにできはよくないんですが、それなりに自分にあった将来をあれこれ考えているようです。
うちも上二人が高校卒業すれば、じっくりネットするか、仕事するかできそうですので、あと2、3年辛抱です。それまでは充電しようと思ってます。
K大は私もすごく良いところだと思います、それまでの大学病院ではつらい思いをしたので余計そう思います。

冬休み、外来でお会いできるのを楽しみにしております。
2008.08.01 17:57 | URL | #mQop/nM. [edit]
おに says... "りりーさんへ"
お、K大生の敷地が何か?
なんか楽しみですね。
晩秋の頃、メッセージをお待ちしております。

治療がうまくいけば、良い病院、失敗すれば悪い病院ってことになりがちですが、それにしても患者や家族に対する気配りや優しさに違いがあって、その上に治療方法にも違いがあって、考えさせられるものがありましたね。
2008.08.04 19:58 | URL | #mQop/nM. [edit]
おに says... "りりーさんへ"
>義理の父、実家の父義理の祖母、実家の祖母、子供たちの病気や怪我

大変でしたね。ほんと年齢を重ねるたび、病院のお世話になることが多くなります。幸い私はあまり親の介護では困ってないので、それだけは良かったかも。

病院のことなんか知らないですごせたらよいのでしょうが、第一子が生まれてからもうずっとです。ずいぶん楽になったとはいえ、まだまだ前途多難で憂鬱になることも結構あるんですよ~
こうして愚痴こぼしながら、なんとなく日々をやり過ごしているんです。
またおしゃべりに付き合ってくださいね。
2008.08.07 13:11 | URL | #mQop/nM. [edit]
おに says... "京都は暑いでしょうね"
>医師と患者の境界線
そういうのってありますよね。京大の前にいた大学病院ですが、絶食が続き、物を食べることができなくなった娘が高熱を出し、寝たきりになったしまったのでベビーカーに乗せ、車椅子でぐるぐる病棟内の廊下を散歩してた時、看護婦の休息室から医師と看護婦の笑い声が響き渡って、鬱でしたねえ。
死んだ子を見送る時は神妙な顔をしてた医師達が、彼らが消えたとたん、楽しそうにおしゃべりしてて、しょうがないけれど、悲しかったです。
今では信じられないけど、産後1ヶ月くらいのママさんたちが多く、まったく外泊も外出もできないのに、付き添いの入浴が週2回2時間の時間内だけでしたね。付き添いに必ず母親につくようにさせて、子どもの世話をさせておきながら、まったくその母親の生活環境を考えられてなかったです。あの人たち、週の入浴の生活、したことあるんだろうかって、思いましたね。命令口調で、その割にいいかげんなこといっぱいありました。
その点、京大は全然違って、しっかりしてました。京大では毎日入浴できたし、父親も入浴する時間が毎日保障されてましたね。
患児の管理も、患児の制限を極力減らして、ストレスを減らすので、病状もぐんぐん良くなりました。辛い治療で、余計悪くなる一方だった前の病院から、1ヶ月で笑ったり話したり立ち上がったりするようになったのには驚きました。
地獄から天国に来たってくらい違いました。
なんであんなひどい日々を送らなければいけなかったか、今でも嫌な気持ちになりますねえ、、、

2008.08.08 19:11 | URL | #mQop/nM. [edit]
おに says... "りりーさんへ"
ただいま帰省中です。来週には帰ってきます。その時またゆっくりレスいれますね~
2008.08.12 23:00 | URL | #mQop/nM. [edit]
おに says... "りりーさんへ"
退院おめでとうございます。昔、京大病院の個室から、子どもと十文字焼きを見たのを思い出します。

退院した時は、テンション高いものなのですが、いざ家に帰ると疲れが出て、患者も家族も元の生活に思ったようには戻れないし、いろいろ憂鬱になってくるものです。どうぞ御身もお大事になさってくださいね。
ご連絡お待ちしております。
2008.08.19 11:42 | URL | #mQop/nM. [edit]
esplanade says... ""
お久しぶりです。
私もやっと借りることができて読み終わりました。
洋書は無理でした><

私の感想は、ハリーポッターは新約聖書のお話なんだ、ということです。

プリンスの感想のコメントで述べたようにポッター生誕がイエスキリストの生誕と重なるし、
「ヴォルデモートを倒すのは自分をおいて他にはない」と確信するハリー。
これも磔になる前夜、ゲッセマネの園で「杯を飲み干すのは自分しかいない」と覚悟を決めたイエスキリストそのものです。

皆を救うため最大の悪に自ら命を差し出し、死後蘇るハリーも、人間の悪のために抵抗なく十字架につけられ、3日後に蘇ったイエスキリストと合致します。

ハリーの両親の墓石に刻まれた「最後の敵なる死もまた滅ぼされん」という一文は
聖書のコリント人への手紙からの引用で、「死を越えた生=復活」が連想できます。

死の秘宝の一つである「蘇りの石」(resurrection stone)のresurrection はキリスト復活を意味します。

ダンブルドアが過去を悔いる場面やハリーに謝る場面は、ダンブルドアの人間性を現したと言うよりポッターの神々しさを高めるための踏み台になった気がしてなりません。

ヴォルデモートの死後最後の審判が下され、パリサイ人や取税人に当たると思われる死喰い人たちは投獄されました。

考えすぎだとか、こじつけすぎだと考える人は多いと思いますが、私にはポッターの武勇伝が神の子イエスキリストの生涯を象徴しているように思えてなりません。

JKローリングさんが外伝を書くそうですね。
まだまだ楽しめそうです。
2008.10.05 08:37 | URL | #abHJs7eY [edit]
おに says... "esplanadeさんへ"
お久しぶりです。
私も最終巻を2度読み、その後さかのぼってシリーズ読んでます。今不死鳥の騎士団です。
洋書は最初の2章と最後の1章だけで挫折しました(--;。
訳を読んだ後、気になるところをもう一度原文を比べてみたりはしてますが。

>私の感想は、ハリーポッターは新約聖書のお話なんだ、ということです。

なるほど。そういう捉え方もできるのですね。
キリスト教圏の作品なので、大きな影響があるのでしょう。その影響がわかる人にとっては、作品がもっと奥深く感じられるのだと思います。
私にとっては最後までSWとの共通点が多いと感じましたし、指輪物語ナルニア国物語を連想させられる部分もありました。これらの作品皆聖書に通じる部分がありますよね。

>死後蘇るハリーも、人間の悪のために抵抗なく十字架につけられ、3日後に蘇ったイエスキリストと合致します。
大同小異かもしれないですが、ハリーは死んだわけでないし、復活した後も普通に暮らしてますが、、、、
キリストの場合、復活後どこへ行ってしまったのでしょう?

>ダンブルドアの人間性を現したと言うよりポッターの神々しさを高めるための踏み台になった気がしてなりません。
よりハリーの非凡さを証左してるのでしょうね。
有能なダンブルドアには踏み込めない領域があって、でも彼がダンブルドアのように落とし穴に陥らなかったのはダンブルドアの失敗による教訓が生かされ、導かれたからなんだと思います。無欲であることの難しさ、、、
結局ヴォルデモートがハリーの望みを決定づけてしまったというのも大きいんだなと。

>私にはポッターの武勇伝が神の子イエスキリストの生涯を象徴しているように思えてなりません。
共通点多いですよね。でもイエスの生涯は武勇伝とは縁遠いように思うのですが、どうなんでしょう。。

>JKローリングさんが外伝を書くそうですね。
そうなんですか!それは初耳、とてもうれしいです。
なんとなく、父達やスネイプの青春だとすると、ますますSWっぽくなるかなと(笑)そう思って読むからそう感じるんでしょう。それもまた楽しみということで。

そのうちちゃんと感想アップしようと思ってるんですが、個人的に私がこの作品を通して強く感じたことは実存主義的生き方と、エゴイズムとアガペー(神の愛、無償の愛)の対比です。。
人間を決定づけるのは氏育ち(血筋や生育環境)ではなく、その者がどういう生き方を選ぶかによるもので、ま周囲の影響、友達や良き師と出会いも大きいのだと。
またヴォルデモートが体現する究極のエゴイズム、利己的生き方と、アガペー、母の愛に代表される利他的生き方の対比を通し、自分しか愛せない者より人を愛する者は強いのかということを描いたヒューマニズムあふれる物語だったと思います。
あくまで個人的感想ですが、これがこの作品の主題だと私は捉えました。

本当にすばらしい作品の結末をリアルタイムで味わえた幸運、この世にこの時代に生をうけた者の喜びです。
また是非感想語りにおいでくださいね。
2008.10.07 19:43 | URL | #mQop/nM. [edit]
esplanade says... ""
おにさん コメントをありがとうございます。
大好きな話を「聖書と同じ」と言われるのは、あまりいい気がしないと思います。
でもおにさんなら受け止めてくれるのではないかと思って書きました。
暖かいコメントをいただいて感謝しています。

スターウォーズはあまりよく知らなくて、よくわかりません><
すみませんe-263

私もハリーポッターは大好きです。毎巻ドキドキしながら読んで、ルーピンが好きになったり、ダンブルドアに不信感を抱いたり、スネイプを嫌悪したり。
何よりも、おにさんが言うように、「死を越えた愛」の一貫したテーマは神秘的です。

だから、とても聖書に似ていると感じた時は自分でもがっかりしました。そう思わなければいいのですが。



聖書に関してですが、物語のどこがどれだけ宗教か、というのは感覚的なもので、人によって違うから、
私の感想は個人的な一つの考えだと思って気楽に受け止めていただけると嬉しいです。
私は冠婚葬祭など必要な時だけその場にあわせて宗教を変える程度で、普段所属する宗教は特にありませんので、ここで布教活動を行う気はありませんから(笑

>キリストの場合、復活後どこへ行ってしまったのでしょう?

キリストは復活後天に昇り、父なる神の元に帰ります。
でも、キリスト教で重要視されていることは、「神はその一人子イエスキリストを我々人間の罪のために磔にするほど人間を愛しておられる」という部分で、「人間の罪をあがなうために十字架に自らつけられ、復活した」というイエスの行為が最大のテーマのようです。

「風の谷のナウシカ」は谷の人を守るために自ら死に、その後復活しますが、それもキリスト教だと考える人がいます。クリスチャンの人も以前指摘していました。
ただ復活するだけでなく、誰かのために進んで犠牲になる、ということがキリスト教では重要視されているので、
復活した後が違うとか、それまでの生活がイエスと違う、などはあまり問題にならないのです。

「象徴」と書いたのは、全く同じという意味ではなくて、言わんとすることが同じ、という意味です。
上にコメントしたようにヴォルデモート(悪)が成敗され、裁きが下り、ハリー(神)に敵対した者は表舞台から去りました。19年後の話は最後の審判が終わった後の悪のない平和な世界を現していると捉えています。
聖書の中では、最後の審判は世界の終わりに起こるとされています。

ナルニアは完全に聖書をなぞらえて書いた話と言うことは有名です。
「ライオンと魔女」はキリスト復活だし、「最後の戦い」は黙示録です。
また、指輪物語も天地創造をモチーフにした「シルマリルの物語」の続編です。
両文豪は読者が聖書と同じだとわかるように書いています。

私はハリーは死んだのだと思っています。
ダンブルドアは「ハリーは死ななければならない」と言いました。キングスクロスで列車には乗らなかったけれど、死んだダンブルドアと直接話をしています。ヴォルデモートの分霊箱の残骸も横たわっていました。

>イエスの生涯は武勇伝とは縁遠いように思う

イエスキリストは旅の最中に数々の奇跡を行いました。それらを見て崇め奉る人もいれば、邪魔者扱いして、騙し、迫害するものもいました。

1巻から、ポッターは誰にも解けなかった謎を解き、誰もが恐れた悪を倒してきたにもかかわらず、常にポッターを迫害する人は絶えませんでした。

考え過ぎなのかもしれませんが、イエスキリストの生涯にとてもよく似ていると感じます。



>そのうちちゃんとした感想をアップ

毎回おにさんの感想は読み応えがあって、説得力があって、今回も楽しみにしていたんです。
いつもより短いな、と思っていたのですが、じっくり考察してからアップするんですね!!
楽しみにしています!
2008.10.07 21:18 | URL | #abHJs7eY [edit]
おに says... "esplanade さんへ"
とっても興味深いコメントありがとうございます。
レスちょっとお待ちくださいね。数日中に入れます(^^)。
2008.10.11 10:50 | URL | #- [edit]
おに says... "esplanade さんへ"
お返事遅くなってすみません。なかなかゆっくり時間がとれなくて、、
さてでは早速気合入れてレス参ります(笑)

>大好きな話を「聖書と同じ」と言われるのは、あまりいい気がしない

それは全然ないです。個人的には特定の宗教の信者でもないので、割と鷹揚だと思います。また日本文学(日本文化)が仏教や神道の影響をどこかで受けているのと同じく、西欧の文化にキリスト教が全然影響してないと断言する方がおかしいと思いますよ。

>スターウォーズ
スターウォーズとはかなり展開が似ています。もちろん、ハリーポッターは活字文化ですから、描かれている物の量が全然違いますけど、どうやら指輪物語や同じ系譜の神話、聖書が元になってるので、似てるんだろうという話をどこかで読んだ気がします。

>何よりも、おにさんが言うように、「死を越えた愛」の一貫したテーマは神秘的です。
自分をが犠牲になっても愛する人を守り、幸せを願うのが本来「愛」なのですよね。

>聖書に似ていると感じた時は自分でもがっかりしました。

私は全然がっかりしないですよ。聖書は世界のベストセラーになるほど読み物として面白いんだと思っています。映画の「天地創造」なんか大好きですもん!

>キリストは復活後天に昇り、父なる神の元に帰ります。
宗教的なテーマはともかく、復活して再び天に戻るあたりは、どこか人間界の復活とは一線を隠す部分だなと率直に思うだけです。
つまり、仮にあれを復活だしても(私は復活だとは思ってないのですが)、ハリーは「神」ではない証左として、単なる人間だから人間界に復活するわけです。ナウシカもそうです。キリストは自分の所属する世界に返ったわけですが、そこは人は死後行く世界なのでは?彼はそこに「死」ななくてもいけるから、キリストは神の子です。けれどナウシカやハリーはそこに行くのに死ななければならない人の子です。
自分を犠牲にするほど、人々を愛していたという点では3人共通してるのはそのとおりだと思います。

いえあの、esplanade さんの捉え方は、それはそれで興味深く、新鮮で感心します。でもだとするなら、これはどうなんだろう?と更なる深みを求めて、突っ込みたくなる性分でして、、、失礼かもしれませんが、気を悪くしないでくださいね。

>「風の谷のナウシカ」
ナウシカもハリーも死からの復活ではなく、「死んではいない」と読み取れるのですが。。。。
ここが、esplanade さんとの読みの違いですね。
私は、ローリング女史のシリウスの死やダンブルドアの死後の描き方からして、人の死というのは冷厳なものだという信念を感じます。ご自分も母親の死が及ぼした影響を強く感じているようです。それは変人ルーナの哀しさと孤独に甘んじながら強く賢く生きようとするけなげさにも、最愛の人と2度と遭うことのできない、人智の及ばない死別を経験した者の知る深遠な境地を感じます。
ローリング女史は死別は辛く哀しく、冷厳なもので、決してよみがえったりするものではないから、何にもまして生命は尊いのだと、愛のために命を投げ出す行為の尊さと共に生命のかけがえのなさを描いていると思うのです。
人は死んでも生き返るなんていう発想は、ヴぉルデモートの不死願望やダンブルドアが陥った死者を呼び戻す行為と発想が似ているので(オルフェウスやイザナギの悲劇と同じで)、ローリング女史はそういうのを良しとはしないと思えるのですが、、、
宮崎氏も一時期のアニメにあったような、死んだ者が安易によみがえるという設定を嫌っていると思います(なにかの談話で読んだ記憶があります。)
ナウシカはオウムによって護られ、ハリーは母の愛によって、またしても護られたので、あの場面で死んではいないと思います。
キングスクロス駅で、それまでは死ななければならないと言ってはいたものの、「片方しか生きられない」ではなく実際は「どちらも死なない」という結末をダンブルドアは予測しており、けれど予測外だったのは最強の杖がハリーのものになったことで、その杖の因縁でハリーはヴォルデモートに勝ったのでしたよね?
また彼はダンブルドアと別れる時、死への通路に背を向けたのでした。
「お主は死んではいないという点で意見が一致している」byダンブルドア

>ただ復活するだけでなく、誰かのために進んで犠牲になる、ということがキリスト教では重要視されている

それはわかります。大事なのは復活ではなく、自己犠牲まででしょう。ハリーの母もシリウスもドビーも自らの命をかけてハリーを護りましたが、人は死を超え復活することはできません。

>復活した後が違うとか、それまでの生活がイエスと違う、などはあまり問題にならないのです。

私は、ちゃんと聖書を読んだのは小学校の時だったのでうろ覚えですみません。大学がミッションスクールだったので、宗教学必修だったのですが、新約聖書を治癒神イエスの生涯として、アブラハム一族の家族史としての聖書物語(旧約)という視点での講義を受けたのですが、だいぶ忘れました(笑)でもとても面白い講義でした。遠藤周作は敬虔なクリスチャンですが、彼の作品がすごく好きでよく読んだ、程度の知識しかないので、えらそうなこといえませんが、、、
その頃の印象からしてなんとなく、実際に派手なアクティブにバトルする肉体派ハリーと、すごくストイックな治癒神イエスとは結びつかない気がしてしまうのかなと、、。

>「象徴」と書いたのは、全く同じという意味ではなくて、言わんとすることが同じ、という意味です。
それはそうだと思います。新約聖書と同じテーマで、無償の愛の荘厳さを訴えてますよね。
だからハリー=イエスかどうかはまだピンときませんが、聖書の影響を色濃く受けている作品であることは間違いないと思います。

>ナルニアは完全に聖書をなぞらえて書いた話と言うことは有名です。
それはもう定説のようですね。

>また、指輪物語も天地創造をモチーフにした「シルマリルの物語」の続編です。
>両文豪は読者が聖書と同じだとわかるように書いています。

この部分に関しては確かにその二つの影響を色濃く受けている作品なので、そうに違いないと思えます。

>常にポッターを迫害する人は絶えませんでした。
同時にポッターには常に彼を愛してやまない人たちがたくさんいました。イエスは人を愛しましたが、はたして命をかけてもというほどイエスを愛した者はいたのでしょうか?イエスは最後に命をかけても人を愛する神の深い愛を人々に教えたので、その教えを弟子達は受け継いだのでしょうが、、、

>イエスキリストの生涯にとてもよく似ている
おっしゃるとおり似ているところは確かにありそうですね。

ところでどうでもいいことですが、悲しいかな。魔女に魔法使いの物語なので、カトリック教会はハリーポッターを有害図書と批判してましたよね;

>毎回おにさんの感想は読み応えがあって、説得力があって、今回も楽しみにしていたんです。
いやーそれほどでも、、ありがとうございます。
結構、「死の秘宝」は鋭いと自分でも思いました。スネイプに関しては、もうそうとしか思えなかったですもん。

>いつもより短いな、と思っていたのですが、じっくり>考察してからアップするんですね!!

ははは、決してじっくり考察するわけでないので、勢いで即座に書いてしまうのが一番いいのですが、なかなかゆっくりパソコンに向かう余裕がないのです。
他にもいくつか書きたいと思っている感想がたまってしまってて、、、もうなかなかアップできないので、結構憂鬱です。esplanade さんのお褒めの言葉を励みに少しやる気ださないとダメですね。やるぞー!とか。
あ、いや、あまり期待しないでお待ちくださいね。

2008.10.15 22:57 | URL | #mQop/nM. [edit]
esplanade says... ""
コメントをどうもありがとうございました。
おにさんの考えはとてもよくわかりました。

また何かおもしろい本があったらここで紹介してください。

参考にさせていただきます!
2008.10.17 10:03 | URL | #abHJs7eY [edit]

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