ログハウス

趣味の画像と家族日記。 主に児童向けの映画、書籍、TVの感想や家族の話題を徒然に綴ってます。

世情 ~学者と世間と女子高生~

Posted by ふざけおに on   2 comments   0 trackback

1号の夏休みの7つレポートの中で、職業調べでは親以外の働いている人に話を聞くことという課題だったので、1号は秋田県立大学に行って、社会学准教授のKさんにインタビュー。
それをまとめるのに今頃ヴォイスレコーダーを起こしていたのを何気なく聞いたのですが、なかなか面白いと思いました。
学者と世間話というと、中島みゆきの「世情」という歌のフレーズが頭でリフレインします。♪~包帯のような嘘を見破ることで、学者は世間を見たような気になる~♪
なんかノスタルジーを感じ、胸きゅん、、、若いときは恐れずになんでも聞けたのに、もっとたわいない学生の頃の自分を思い出します。
年をとると過激に思われたくないから、あまり世の中を批判をし過ぎないように周囲に気を遣って暮らしていて、いつしかわかったつもりになっていることに気づきます。
大学の先生と話すこともなくなったので、インテリの雰囲気や学生の青さが懐かしいのかもしれないです。
にしても、1号が親の知らないところで、こんな話をしてるとは、、、まったく、、、子ども達は親よりも世界を知っているという顔をし始めるのも、もう遠い日ではなさそうです。


以下、1号のK先生へのインタビュー内容を聞いて、簡潔にまとめたものです。質問は全部1号がその場で思いついたことだそうです。当日は私は2号3号と海水浴してました。写真は先生の奥様が撮影されました。

研究室

Q-どうして、社会学をやろうと思ったのか?
A-社会で起きていることに関心があり世の中の全部を知りたかったから。
社会に起きている全部を研究する学問で、それは自然科学も含め全ての分野に関わっている学問だから。

Q-全てを知りたいというのは?
A-社会学は人間のこと自然のこと経済のこと、いろんな結びつきがあってそれを全部見る学問。実際全てを知るのは難しいのだが、何をやっても良いという自由があるのが魅力の学問。

Q-学問とはどういうものか?
よく人の役に立つことを研究するものといわれるが、それは結果的にどこかで人の役に立てばいいのだから、まず一番最初は面白いと思えること、知りたいと思ったことを研究するのが大事。

Q-最近の若者をどう思うか?
A-素直だと思う。裏を返せば、疑問を持たない。それは良い面でもあり対人関係では大事なことだ。しかし、社会で起きている大きなことや情報に対し、疑問を持つことは、深く物事を洞察したり、真実を知る上で重要で、そこら辺は欠けていると感じる。

Q-最近、誰でも良いから殺したかったという通り魔殺人が多いが、どう思うか?
A-非常に残念なことだ。誰かがそういう人の存在に気づいて、手を差し伸べてあげられれば解決できたかもしれない。
事件を起こした個人やその家族の問題だけではなく、そういうことが起きる政治・経済が背景にあり、無関係とはいえない。どうしてこういう事件が起きるのか、みんなが考えることは非常に意味がある。

Q-大分県で教員採用問題があったか、教員というのはどうあるべきか?
A-あの事件は教育委員会の人が起こしたことで、教員がどうあるべきかということとと直接関わってはいない。元教員ではあるが、いずれああいうことはしてはいけない。
いい先生というのは、全ての人にいい先生ではなくても、ある人にとってはすばらしい先生というように、色々な先生がいられるような仕組みになった方がいい。いい先生というのは、ひとつに決められるものではない。

Q-ゆとり教育をどう思うか?
A-失敗かどうかは、一概にはいえるものではないし、イメージだけで制度がころころ変わるのは、現場の混乱を生じさせて良くないと思う。変えたからといって、今の子ども達が以前よりよくなるとは限らないし、授業時間をいきなり増やしても、子ども達が忙しくなるだけ。もっときちんと現状を分析した客観的データに基づいて検討すべき。

Q-東京には教育にお金をかける人が多く、そうでない人たちと格差が開いていると
いうが、どうなのか。
A-東京と地方の格差は確かにあって、東京の中でも富裕層とそうない人との格差はある。こと教育に関して格差が出るのは、あまり良いことと思わない。そうならないよう公教育は考えられなければならない。
負け組、勝ち組という言葉があるが、そもそもスタートラインが違ったら、公平ではないインチキの競争だ。

Q-自衛隊をどう思うか?
A-憲法との兼ね合いで問題になるが、日本は色々なことをあいまいにしてきたことでうまくやってきたこともある。
(笑いながら)どう答えたら1号ちゃんには良いのかな。サンダーバードのように人命救助や災害救助に役立ってくれるし、自衛隊がないとゴジラ映画を作れないし、現実にゴジラやガメラや地球外生命体が襲って来た時に戦ってくれるのに必要だけれど、人間相手には戦わない方が良いと思う。

Q-日本は国連の常任理事国になるべきか?
A-なるのであれば、憲法と国際関係に関してはっきりいえるようにならないといけない。今のままではやめた方がいい。

Q-国内の経済状況が悪いのに、外国に援助してるが、国内と国外、どっちに先に取り組む方が良いか?
日本ほど豊かな国であれば、優先順位は国内だから国外だからではなく、もっと細かく個々のことについて、見ないといけない。国内でも国外でも不必要なことがあり、何が優先かは中身による。

Q-年金問題はどうすれば良いと思うか?
A-日本は健康保険の制度を職業によってわけているが、年金制度を全て職業に関わらず1本化すれば良いという考え方が出てきている。職業だけでなく、結婚未婚、主婦かそうでないかで区別せず、ならした制度があれば公平になるし、税金の使い方としてもすっきりする。

Q-1ヶ月の空白のせいで十何年も年金をもらえない人がいるというニュースがあったがどう思うか?
A-基本的には資格がある人にまず一旦支払って、その後で調査し、もし支払うべきでない人やずるい人がいたら、その時点で返還させればよい。日本はそれに必要なお金の何千倍もの税金を無駄遣いしているともいえ、本当に困っている人に支払うお金をけちけちするのはおかしい。
年金制度について、仕事が変われば、保険が変わるという制度が悪いので、それを変えれば、こういう問題は起きなくなるだろう。

Q-ニートの人はどうしてニートになると思うか?
A-ニートという言葉は今は使わなくなっている。ニートの人は仕事もせず学校に行かず、結婚もしていないので、何もやる気がないと思われているが、大部分の人はそうではない。やる気があってもそうならざる得ない状況に追い込まれているのだ。ワーキングプアと呼ばれる人たちの非常に厳しい労働環境と、雇用の問題があり、、ニート=やる気がない人というふうにひとまとめに見るべきではない。
ただ、今の若い人たちが3年以内で仕事をやめる率が4割と言われている。若い人たちの仕事に対する考え方が変わってきたともいえ、そういう人たちが皆ニートになるわけでないが、若い人たちと仕事のマッチングがうまくいっていないのは確か。企業だけが悪いのはなく、若い人たちが何をしたいか考える色々な経験を積むことないまま、社会に出てしまっているのではないかと、心配している。

Q-大学とはどういうところか?
A-勉強するところだ。友達や先生と出会う場でもある。厳しい言い方だがこれをやると決めると同時に、何に向いていないかということもわかる場だ。若い人は可能性があるというが、これをやるということを決めることは同時にやらないというものを決めるところで、それを含めた可能性を伸ばす場所だ。
大学は昔よりまじめに勉強する人が増え、その点は良くなった。

Q-高校までの学校との違いは?
高校までも基本的には同じだが、大学はより自己責任において、自ら勉強をやらないといけない。自由であるが、自律しないといけない。

Q-いじめはどうして起きるか?
A-日本は過度の同調社会と言われ、他人と合わせないとだめで、そうでない人を排除しようとする傾向は強い。その大人社会が子ども達に反映している。
しかしいじめは日本だけで起きているわけでなく、ひょっとすると先進社会、高学歴社会に共通して起きていることなのかもしれない。

Q-洞爺湖サミットの成果があまり報道されないので、意味がなかったと思うがどうか?
A-報道はそれなりにはされていたが、一部の先進国の都合を優先した会議なので、会議そのものが無意味だという人たちもいて、世界中の人々に納得してもらえる、中身のある議論にはなっていない。意味がない会議のために使ったお金は、結局無駄遣いということになる。

Q-バイオエタノールはとうもろこしから作っていて、そのせいで食料価格が高騰する一因になっていることをどう思うか?
A-アメリカとブラジルが一生懸命やっていることで、その国の産業にとっては良いが、穀物価格が上がった他の国にとってははた迷惑とも言える。
だからといってやめろともいえないので、工夫するべきだったのだが、そういうことをサミットでは話し合われなかったのが残念。食料は食料として、バイオエタノールはそれ以外のものから作ろうという人たちの研究は進んでいる。本当の意味での合理的解決方法があって、それがわかってくるともっと環境問題はすっきりすると思う。

Q-北京オリンピックのために、中国は大地震の復興をちゃんとしていないのでは?
A-中国政府は北京オリンピックはもちろんやりたいし、復興もちゃんとしたいと思って困っているだろう。
チベット問題も複雑で、世界は中国をちゃんと見ているよと意思表示し、実際見ていかないといけない。

Q-チベットが独立したらどうなるか?
A-難しいだろう。その方が良いとか悪いとかでなく中国はそれを許さない。ダライラマという人はそれをわかっていて、独立はしないが自治権を与えて欲しいと要求している。が、中国はそれがきっかけで独立されるのを恐れている。どこかで折り合いがつけば良いと思うが、今は難しい。

Q-10年後、20年後、世界がどうなっていて欲しいと思うか?
A-環境問題を、世界がひとつになって取り組めているといい。地球が大変だからというより、共にやれることがあった方がいい。環境問題は全人類に関わることで、自分のところさえ良ければよいでは
絶対解決しない。環境問題をいっしょに取り組めるようになっていれば、世界はだいぶよくなっていると思う。平和になっているだろう。人類が国境や思想、宗教を超えて唯一いっしょに取り組める問題であり、言い換えれば人類は環境問題にさえひとつになって取り組めないようでは世界は何もできない、到底人類は生き残ることができないのだ。

-ありがとうございました。

****************************************
ところで、夏休みの1号の宿題の多さにちょっと驚きました。いえ英数国の課題なら驚きませんが、それ以外が自分や2号と比べても妙に多いように思いました。
まずは進路関係、オープンキャンパス参加と職業調べレポート。宗教は地域の教会での礼拝参加レポート。体育は泳法についてのレポート、健康についてとオリンピック出場の一人の選手について、それぞれ新聞記事を何枚か切り抜いてそれについて意見をまとめるレポート、それ以外に生徒会では決められた布バッグを1枚バザーのために作ってくること。世界史に関する本を読んで、全文要約し、各章ごとにタイトルをつけて感想意見を表紙をつけてレポート用紙で提出、読書感想文はそれとはまた別。それと英作文。
前半は補習に終われ、後半は7つのレポートと感想文と英作文、バッグ作りに追われ、1学期の総復習や2学期の予習といった自分の勉強をじっくりする余裕はなさそうです。小論文、AOや推薦対策と思えば良いのかもしれないですがね。
創立120年の伝統校なのですが、3年前ついに特別進学コースを開設して来年3月に1回生が卒業するわけですが、果たしてどういう結果になるやら、、、1年生の親としてはちょっと心配。
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Comment

おに says... "りりーさんへ"
>親を殺したいと思った
実は私、思春期の頃、そう思ってました。親は子が親に絶対服従が当然という戦前教育を受けた人達だったし、親の育て方が悪いとは絶対思わない人達でした。もっとひどい境遇でも子は親孝行するもんだという教育を受けて来て、子どもをどんなに虐げても暴力ふるってもいいと思ってたし、子どもを夫婦の不和の犠牲にするのもいいと思ってましたね。今のように親の育て方が問題になる時代でなかったです。親を憎みながらも、自分の問題だと思うしかなかったです。
「路傍の石」なんかを読まされ、親に問題があっても貧しくても、環境に負けることなく子どもは心正しく生きるものという固定観念があったんだと思います。
親の育て方を責める風潮は、子どもが安易に親に復讐しやすい気持ちにさせる気がしますけどね。韓国ドラマを見てると、儒教精神が生きていて、理不尽な親であっても、親を救うのは子どもなんですよ。
さて、自分が親になったとき、子どもの反抗に対し、憎んだ親のようなことを言ってないか、というと、案外そうでもないんで、自分の親のようにはならないように一応気をつけています。
とはいえ、息子は中2あたりからすごい反抗して、めちゃくちゃな口論になることはしょっちゅうあります^^;。

>親子でライセンスカード
海でやるスポーツなんですか。良いですね~。体動かすことは大事ですよね。
運動もこっちが時間とお金と心に余裕がないとなかなかできないですね。上の子が病弱で安静指示が出ていて、パパもスポーツ全然しない人なので、すっかり縁遠くなりました。オリンピックも全然興味ない家なんですよ。
でも息子はどっかで暴れさせないと体もてあますみたいです。将棋は勝負事なので、気力体力は使うみたいですけどね。何か一緒に楽しめることといったら、TVゲームくらいですかね、、、、

>今の女性はしっかりしています
いやいや、それは全然あたりません。1号は今風の女性とは程遠い子です。芸能界やTVドラマ・スポーツ・おしゃれ・恋愛には全然興味ないです。なので、普通の集団の中に入ると浮きますよ。全然徒党組まないし、グループの対立なんかにはまったく無縁です。
たまたま今の所属集団は質が良く、周囲が1号に合わせてくれるので、助かってます。大学までは多分大丈夫だと思いますね。ある程度、選別された集団なので。大人になって社会に出ると、また地域の小学校中学校集団に近くなるので、合わない感が強くなるのかもしれないです。結婚する気は全然ないですし、仕事もきついのは無理だし、将来不安です。
ちなみに今も昔も、頭良さそうな理屈っぽい女性は、一般的に敬遠されるもののように思います。最近はその傾向がますます強くて、TVタレントはオバカキャラを演じないと受けないですもんね。
でも1号にはアイデンティティを見失わずにいて欲しいなあって思います。

>1号2号3号
男の子3人ですか。お母様は頼もしい限りですね。皆さん優秀で、将来が楽しみのことと思います。
男の子は大変だけど、やっぱりもう一人欲しかったかな。女の子より男の子は自由だな~て、いろんな場面で思います。

2008.08.28 11:02 | URL | #mQop/nM. [edit]
おに says... "No title"
>海底で遊ぶ
スキューバダイビングとは違うのでしょうか?
なんか楽しそうですね。私も泳ぎには自信があるので、やってみたいと思います。
2008.09.04 12:33 | URL | #- [edit]

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