ログハウス

趣味の画像と家族日記。 主に児童向けの映画、書籍、TVの感想や家族の話題を徒然に綴ってます。

宇宙戦士バルディオス~その愛(4)

Posted by ふざけおに on   0 comments   0 trackback

○それぞれの誤算~復讐の果て
結局、美しいものを蹂躙しようとすれば、対象を破壊してしまうという点で、惑星も女も同じという因果をガットラーは気づいたろうか。
マリンにとっても、守りたいという純粋な思いであったにせよ、奪還しようとした星も女も喪失してしまう。奪い合えば、失われる。
「放す」ことができない負けられない男達の悲劇である。

ガットラーの誤算は、
アフロディアを司令官に任命し、さらに復讐心を煽ったことにある。
この辺、ララァを巡るシャアとアムロのような会話が最後にあるかと期待し、マリンにそこを追及して欲しかったが、、、、実際にはないようである。

マリンの誤算は、
アフロディアを迂闊にもBFSに連れ帰ったことだろう。
マリンが思うほど、BFSは成熟した集団ではないし(いかな極限下であっても)、アフロディアも捕虜として敵の中で生きていくスキルを持ち合わせていない。
尋問と拷問・私刑は違うわけだし、マリンに対しては戦局が悪化する前だったのもあって人道的配慮があったが、敵の異星人の司令官となると人道主義を謳うBFSも、戦犯に対する人道的見地を持たない群衆レベルになってしまう。公的機関BFSの限界を露呈していると言える。衆人環視の中で拷問するとは、これではアルデバロンと大差ないという気もするが、そういう意味でアフロディアは自身は、その処遇に疑念はないだろうし、視る側も彼女の犯した罪を思えばしょうがないという気にはさせられる。
(つっこみ編になるけど、脳波探査と洗脳マシーンの科学的説明は微妙。これ視た後、パーマ屋さんのフードに中に入ると怖いよ、^^;。22話のラトピは眠っているうちに記憶全部読まれたのではないか?それはそれで非常に拙い。マリン、なんて恐ろしいところに彼女を連れってたんだ?!)
ただマリンは、愛する女性を拷問した組織に居続ける愚直さが痛いところとも感じる。
TV版では、アランがアフロディアを殺そうとし、それをマリンが身を挺して庇うが、今度はアフロディアが隙をついてアランを殺してしまうという惨憺たる展開があったらしい。アフロディアにとっては、自分を殺そうとした敵でかつマリンを傷つけた者なので、殺して当然なのだが、BFSにとってはアランは大切な仲間なので、そこでは彼女は生きていけないことが決定的になるエピソードだろう。
彼女の退路を断ったのは、結果として残酷なことにマリンだとも言える。
あの場面では、彼女を連れて、誰も知らない場所、宇宙の果てにでも逃げるという選択をしない限り、彼女は死にゆくしかない。それが彼女の望みだったから、彼女にとっては良かったかもしれないが、果たしてマリンにとってはどうだったろうか?
彼のそれまで経験した喪失の中でももっとも耐え難い痛みを伴うものであり、悔恨と失意の末、アフロディアを排除した同胞に対しより非情になって、争いが激化していったのではないか。
アフロディアは、自分がマリンにとってどういう存在なのかわかってない。

アフロディアの誤算は、
期せずしてマリンに復讐を完遂してしまっていることだ。
同時にマリンも同じ苦しみを味わいながら、ガットラーへの復讐を完遂している。

これが若い二人の復讐劇の結末である。

復讐とは、最愛のものを破壊することと等価である。

これこそが宇宙戦士バルディオスの珠玉の文芸性ではなかろうか。

○エンディングの予感
アフロディアの死はマリンの健全な魂に深い傷を負わせ、彼もまた不可逆の悲哀と諦念を知る。世界と自分の隔絶を経験してしまった彼は、魂の再生に漠然と思いを馳せるようになっていくのだ。
あらゆる使命を果たし終えた時、彼は愛して止まないBFSと故郷に背を向け、一人孤高に去るだろう。
全てを捨て愛に殉じたかの人の魂を探すために、彼もまた一切を捨て愛に殉じるために、宇宙の彼方に旅立つのだろう。
エンディングの予感である。

実際はそうではならなかったのだけれど(^^;)、、私が打ち切りになったTVの前で頭の中で完結したバルディオスのエンディングだった。。どちらかというと、私の中でのエンディングは劇場版に近いかもしれない。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++

まだ愛を語れるし、クインシュタインにも言及したいところだが、、、とりあえず思春期に最初にはまったキャラクターであるアフロディアを私が何故好きか、歳月を越えて言いたいことのだいたい述べたつもりだ。
とはいうものの、シナリオライターさんに、「めんどくさい女」と言われてしまうと、自分の思いこみの激しさが恥ずかしいし、ちょっと胸が痛む。筒井ともみさんはなんと表現してくださるんだろう?

アフロディアは「相手がマリンでも鍵を開けない」って。。。えええ?そうなんですか?<首藤さん。
彼女は壊れるほど彼にぞっこんなのに、表面でなんと言おうと彼を拒めないのでは?22話じゃあっさり脱がされたし、、、理由を別につけて(殺すためとかなんとか)開けておきそうだ。彼女はどんな武器を持とうと丸腰の彼に一度も勝てなかったことをお忘れなく(笑)。多く愛した方が負けってやつ。もちろん、デビットのように横恋慕してくる輩は絶対受け入れないだろうね。
風車の矢七とおしんのように、雨降って地固まれば(彼女が納得できる状況下なら)、彼女は実に扱いやすい良妻になるだろうと私は思います。
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