ログハウス

趣味の画像と家族日記。 主に児童向けの映画、書籍、TVの感想や家族の話題を徒然に綴ってます。

機動戦士ガンダム00 最終回まで見た感想

Posted by ふざけおに on   0 comments   0 trackback

おかげさまで機動戦士ガンダム00,セカンドシーズン最終回まで見終わりました。
無難な着地で、悪くなかったです。エンタメ的に。
ただ、最初に期待した現代社会を象徴するようなリアリズムが後半は追及しきれていなかったのが期待した作風からのずれを感じました。点々と配置されたキャラクターの接点がつながっていくにつれ、人物に感情移入しやすくなり話もわかりやすくなった分、安直だなと(ちょうど前半刹那とマリナの接触に感じた安直さ)と。反面作り物の面白さはあったので、総じて悪くなかったです。
最近のファンやジー漫画でよく見る主人公の火事場の馬鹿力的超常力奇跡オチで、無難なハッピーエンドではあったのですが、心に染み入る切ない余韻はなかったのが物足りなさが残りました。
正直過去の作品をトレースしたシチュエーションがあまりにも多くて、ちょうど同じ頃にやり終えたスーパーロボット大戦Zをやってるのと同じな気分に陥るのが何とも(^^;。もっともスパロボは最初からオリジナルキャラを寄せ集めて新たにそれぞれの世界をつなげた物語を構築してると最初からわかって見てるのですが、00の場合はオリジナリティを期待して見てるわけで、キャラの名前変えただけでイフモードの安定オチプレイをしてる感じが、肩すかしではありました(^^;。おいしい物をたくさん混ぜれば、おいしい物ができるかというとそうでもないというか、、、
考えてみればそれというのも、こちらが過去の作品を思い出してしまう良い年こいた大人なので、展開の斬新さを見いだせないだけなのでしょう。(Z、ZZ、逆シャア、ターンA等のガンダム以外にも、「さらば宇宙戦艦ヤマト」「地球へ・・・」「オルフェウスの窓」「バルディオス」「イデオン」「ザブングル」「ダンバイン」「ボトムス」etc...にあったような悲劇を劇場版Zのように救いを持たせてアレンジしてる感じに連想してしまい、とっても既視感ありましたーー;←歳のせいだ、気のせいだ、きっと。)
でも、若い人にとっては新鮮だろうし、SEED同様、より難解高尚なガンダムの洗礼を受けたことでしょう。「世界の紛争に無関心ではいられないんだよ」と、真摯に若者に伝えようとした制作側の意図は好感が持てました。若者に長く語り継がれ、愛される作品でしょう。
ガンダム的香りはよく出てたし、SEEDシリーズで気になった台詞の誤魔化しがない訴求力があったし、最後まで脚本による各話ごとの不整合を感じさせないのが非常に良かったです。
またリアリティという点でも、2度のソレスタルビーイングによる世界再編は、大統領がオバマがヒラリーに変わったくらいの変化しかなかったのだけれど、それでも少しだけ過去より人間社会は成熟したよ、と、そこにだけ着目すればリアルで良かったです。
なので、個人的な作品位置としては、機動戦士ガンダムほど傑作ではないし、ターンAガンダムほどの名作ではないにせよ、前半はよく考えさせてくれる世界設定に新たなガンダムを作ろうという意気込みを鮮烈に感じていました。後半は少年漫画として楽しめる面白い作品で、キャラファンに対する気遣いを感じる良質な新世代ガンダムというのが、作品全体の印象です。

以下、とりとめない愚痴です。

○さじ加減が微妙
いや、サジ君の戦い加減は良かったと思います(後でふれますが)。そのサジではなく物語の明暗、甘辛の匙加減のことです。 
私がハガレンは見る気無くした理由で、当初不安視してたいわゆる不健康な「痛さ」はさほどでもなかったです。
終盤気持ちがひいてしまって、作品に感情移入できなくなった一番の要因は、セルゲイが息子に殺されたあたりですね。主人公が6歳で両親を殺害してるという痛い過去話と重なって、ある種の匂いを感じて以降は、遠くで眺めてるモードになってました。スパロボZでも泣ける私ですが、00の終盤は泣けませんでした。
もちろん最後にセルゲイ親子に関する部分のフォローはあったので、そこは非常に良心的だなと思いました。
バトルの中で華々しくNT的精神の交感(微妙にテレパシーとは違う)を描きつつ、でも人間は結局言葉にしないとわからないし、地道に分かり合おうという努力を怠ってはいけないと、セルゲイ親子のすれ違いを通して描きたかったことは非常に共感できます。この手の超能力ものの陥りがちな幻想に釘を刺す描き手の良い意味での拘りを感じました。他にも常套句のような描写でいいのかという精査が随所に光っているのがこの作品の好きなところです。
(子供が空を見て、人の死を意味する光を綺麗~という従来型の描写、本来石森ヒーローの自己犠牲を象徴する光なんですけど、それが湾岸戦争のようなミサイルの閃光を美しいとは言わないと否定する拘りとかね。)

にしても、死んだかと思ったら実は生きてました~があまりに多すぎて、♪~明るい明るい根が明るいvvと歌い出したくなるほどザブングル的ギャグアニメ。いっそ車田作品みたいに大手を振って生き返らせちゃってくれって感じ(笑)
出血大サービスならぬ復活大サービスに、心躍るを過ぎて、さすがに苦笑しました。過ぎ足は及ばざるがごとし。
それ以外にも食傷気味だったのは、
基本CPが、ジロン&エルチが多すぎ~。いや個人的には、「愛は平和ではない、戦いである」という逆「愛と誠」(ぐれてるのが女)が好きで、ラブストーリーとしては非常に見応えありました!
ただ砂糖のさじ加減が多すぎて、うまみが薄まったというか、これだけキャラがいるのに、実質ロックオン弟と女イノベーターの悲劇以外は、ハッピーエンド。ちょっと甘過ぎかなと、何事もさじ加減ですよね(笑)
バルディオスの「崩壊の序曲」を彷彿させる「悲劇への序章」のサブタイは、実は「喜劇への序章」でしたな^^;
その逆転喜劇の意外性がこのオチの売りで、視聴者の予想を良い意味で裏切ろうと結末をひねった結果なんでしょう(笑)。だいたい破滅オチは、世間的に受け入れらないというか、短期的には売れないでしょうし、キャラファンを大事にすると死亡させられないというか。
悲劇性の味付けが薄すぎると作品の重厚さが損なわれ、軽薄に感じられてしまうのは、こちらの目が肥えてしまってるからでしょう。

あとはこの作品に限らず、最近どうも食傷気味なのは、ラスボスVS主人公でしかバトルものは終わらないのかと。どうしてもラスボスがいると、ハリウッド的ヒーローバトル物になってしまうんだよなあ。これが。後味は全然悪くないのですが、リアル戦争物から勧善懲悪ものになってしまっているのが、当初期待したものと違う物にすり替えられた感じが否めないのです。シリアスな戦争映画を見てたつもりがいつの間にかヒーロー漫画になってたというか。
金色のガッシュオチ(ガッシュはあれで良いんだけど)みたいで、どうしようもない同情の余地もない悪意を登場させない限り、必殺仕事人の暴力性が正当化されないのだろうけど(笑)、リアルな人間社会における戦争の問題がぼやけてしまいます。
当初からアムロ声がキーパーソンだろうとわかるように描いていたし、リボンズ自体は非常に存在感あるキャラだと思うのですが、、、
にしても、ある種の人間的リアリティを欠いた典型的な超人悪役になってしまって(ワンピースの悪役みたい)、それを倒しての勝利で終わると、まんま戦隊物みたいでなんだかなあ。。。同じアムロ声悪役でも銀英伝のフォーク准将は人間だったよ)

世界の平和を守るため、今日も世界の紛争を監視する、私設戦隊ミリタレンジャー!見参!!」
OTL,,ま、それはそれで面白いからいいか。
これが時代の求める結末で、商業的成功のために必要な結末に違いない。私は多分マイノリティでしょう。

スパロボZのラスボスでも感じたのですが(まあゲームだし)、リボンズも、世界をその手に掌握するほどの影の権力者とはどうしても思えない、多くの人の心を陶酔させるカリスマ性や深みのない人物だなと。ターンAのギンガナムは世界を掌握してるわけでなく武器を持った者が暴走してるだけなんですけど、それと同レベルの異常者が、果たして人間支配をもくろむ独裁者になりうるのかイメージわかないです。権力者の影に隠れ、陰謀によってその権力を略奪したというなら短期的にならあるでしょうけど、、、内部からの瓦解は描いてましたが、残る数名の超人対世界という構図がどうもピンと来ないというか、、、。いっそ最初から人間VS非人間の構図として、ヴォルデモートやパルパティーンみたいに、最初から悪役として登場してくれた方か、肩すかしにならなかったような。、、ギレンのような問答無用の地味な死に方な方が、リアリティあったかな。
どうせここまで過去作品リスペクトサービスするなら、たとえばダグラムの、ラコック、サマリン、ドナン、カルメルみたいな要素があれば感動できるドラマとして良かったかな。(遠い目)
この点に関しては、シャア声のデュランダルは悲しい人間の暴走として感情移入できたのだけど、、、
好みの問題でしょうが、主人公は好敵手と派手にやり合い、シャアのように最後は争いをやめるなり、キースアニアンのように自分の戦いに後悔して、行動を変容させるのが良かったかな。リボンズは好敵手ではないんだよね。
愛によって武装解除するスメラギさんの彼がラスボスだったらそれはそれで、恋愛ものに徹底してて良かったかなあ(笑)とか。
まあ、どれもパターンではあって、とすると誰も見たことない最終回なんかあるわけなし、それをやったらやったで批判食うだろうし、、、
だからこれはこれでいいのですが、せっかく戦争を描いたのなら、戦況の優位を決めた段階で社会的生物らしい大人の高度な解決交渉が見たかった気がしまう。せっかく考えられた世界設定なので、お子様だけで世界が動いてしまって、それはそれで悪くないけど、期待させられた割には凡庸な作品に終わってしまったのが、個人的には惜しいところでした。
ラスボスという概念にとらわれないで、作品を終えられたらもっと重厚な作品に終われたのではないかと思いますが、、どうなんでしょうね。

○ガンダムに魂を引かれた者達
だいたいそれまで実戦積んでたパイロットじゃなかったのに、何もあそこで奇を衒ってMSで出撃しなくなっても、せめて旗艦(要塞)の司令室で死んで欲しかったような。ファーストガンダムに心引かれ過ぎ~(^^;)サービスしすぎで興ざめ~(笑)
だってね、実際に司令官や独裁者が戦闘機に乗って最終戦で戦死したという歴史、近代のどの戦争にあるんですか????(@@;
たかがアニメ、されどアニメ。

だいたい、あいつら、「地球へ」の次世代ミュウと同じで、肉体抜け出してまだ宇宙にいそうなんですけど、奴らの死の定義はどうなってるんでしょう?(笑)
リジェネも生きてるんだか死んでるだか。リボンズも月光蝶で繭玉になったわけでなし、ちゃんと遺言言って死ぬよと宣言しないうちは、生死不明の00ですから決して油断できません。
ティエリアはヴェーダの中にいるらしいので、生存しているということでしょう。ロックオンのところにはまだまだいけそうにないティエリアでした。
(シンが輝一で、ティエリアが輝二で、おばさんはうれしいよ。ね?<豆さん)。いつかスパロボで対戦してね。←バカ)。

イノベーターのその後は、「2010年、宇宙の旅」に期待しましょう。そういやあの映画、恐かったなあ。「2001年」の方が名作ですな。
しかし2号が昔、デジモンの挿入歌ブレイブハートの歌詞、「♪倒せぶつかる壁を」を「倒せ!ぶつかるヴェーダモン」と歌ってましたが、まさに宇宙人型デジモンを倒すファンタジーになりそう、、、

愚痴はここまでにして、そのほか感じたいくつか良かった部分をあげます。

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