ログハウス

趣味の画像と家族日記。 主に児童向けの映画、書籍、TVの感想や家族の話題を徒然に綴ってます。

羽生名人と萩の月

Posted by ふざけおに on   0 comments   0 trackback

今週の日曜日、羽生名人の特別講演会「先を読み、決断する力」に息子がお世話になっている道場の招待で行って参りました。
上品な甘さと柔らかな口どけで、ご当地お菓子の本格派「萩の月」菓匠三全の社長さん(お会いしたことあるんですけど、とても気さくなフレンドリーな方ですよv)のご尽力で実現した企画です。

誰しも憧れる天才棋士羽生さんと誰も喜ぶ仙台土産「萩の月」のコラボレーションとあって、もう感激でした。
実は県外の主人の実家からも私の実家からも、一番好評なお土産が「萩の月」でして、社交的な義妹が舅の墓参りに仙台来た際は数万円分の萩の月を大量に買い込んでました。飽きの来ない優しい甘さが癖になるんですよね。私と私の周囲の経験則で言うと、「萩の月」は喜ばれて、飽きられないおみやげNO.1ですね。、是非お勧めのお菓子ですので、仙台にお越しの際は是非どうぞ。私の福島在住の先輩は「パイ倶楽部」が好きで、よくおみやげにしてます。こちらもお勧めです(^^)。

さて、羽生名人ですが去年の大山康晴杯でお見かけしたことあります。周りの外国人と英語で何やら長話してたのですが、英語もチェスの大会に出るため独学でマスターしたと聞き及びます。
その時の画像です。
名人
まあ、講演で話してる時もこんな感じの、ほんわかした謙虚な方でした。肩から力を抜いてる感じの話しぶりがとてもユニークで親近感を覚えます。一緒に行った主人は、「羽生名人は、案外カヤマーだな。」と漏らしておりました。
病院の待合室で偶然勝間和代さんと香山リカさんの誌上対談読んで、えらい面白いなと思ってたら、いつの間にかカツマーVSカヤマーという言葉を主人が知るほど世間で話題になってたんですね@@;。

プロの勝負師であれば、100%カツマーだろうとの予想に反し、カヤマー成分が多い。2:3くらいの割合でカヤマーって感じ。実はこれが本当の強さを長期間持続する秘訣なのかな、って思いました。
羽生名人が、周囲に「頑張って!」と応援される時、素直に「うん頑張る!」と元気になれる時と、「頑張ってるのになあ、もっと頑張れって言われると、今頑張ってないみたいだ」と素直に入ってこない時があるのだそうです。
決断力は、やっぱり数多くの成功体験が関係するというような話だったと思います。
目標がなければがんばり続けることはできないし、努力したら結果が出るという経験が少ないと努力し続けることは難しいと。小さい時から、何でもいいのでやったら出来たという経験を多く持ってると決断力が培われると。
根性論や自己管理みたいな話は割としないし、全然自慢話をしないので、ぎらぎらした王者というより世俗を超越した泰然自若・仙人の風貌でした。
同じ国民的天才、イチローは何となくカツマーのイメージです。

でも本当に強い人は、実際にはカツマーでカヤマーであり、ナンバー1を目指すけれどオンリー1でもあるんだと思います。
教育現場を見て思うのは、基本はその集団はカツマーであることを推奨しナンバー1を目標にしてこそ効果は上がるんですが、同時にカヤマー的バランス感覚やオンリー1を尊重する優しさもその中で培われていくものだと思うのです。
甲子園で優勝するチームに感動しますが、負けたチームの悔し涙にも感動します。
世界を舞台に活躍するイチローの姿を日本の誇りに思いチチローを尊敬しますが、養護学校に「世界にひとつだけの花」を歌って踊るダウン症の子ども達を見てると、オンリー1の自分を愛せる名もない姿とそのご両親の思いにも感動します。

確か質疑で田中社長様が話題にされてましたが、将棋の素晴らしさを「感想戦」に見いだしてしまいます。
羽生名人は、将棋の負けは実にシビアで、一切の弁解もできないし他人のせいにも何のせいにもできない、他ならぬ自分のせいだという逃れようない自責の念、それがとても苦しいのだそうです。(囲碁より、勝敗の出方が激しいですしね)
スポーツの場合、勝者と敗者が紳士的に握手したり抱擁はしますが、その後、それぞれの陣地に帰ります。
将棋と囲碁のように、平静に顔付き合わせて今の戦いはどうだったこうだったと話し合うことはないわけです。
ところが、彼らは感想戦を粛々と熱心に仲良さげに向き合い、戦局を分析し合うのです。
素人目にはその勝者敗者二人の醸し出す空間って周囲が入り込めないような不思議な光景です。
島朗九段がその状況を解説してましたが、今まで全力で戦ってきた敵を前に、言い訳できない程悔しい敗北感を味わっている敗者がショックを隠すようにテンション高く饒舌で、勝者の方が無表情で無口なことが多いそうです。

この心理状態を私が想像するに、勝者は敗者の痛みを知りすぎるほど知ってるので顔には絶対出さないけれど、相手の痛みを想像してるのだと思います。敗者は、勝者の同情的視線を交わすため、潔く明るく自分の反省点を謙虚に見つけようとするんだと思います。敗者は敗者で辛いわけですが、勝者も自分が知る苦しみで、苦しんでいる人間を側で見るのは実に辛いもので、その気持ちをお互い隠して向き合ってる空間は、真摯に戦った者同士しか入ることのできない世界なのです。
ナンバー1こそが、敗者の痛みを一番多く見ているので、その分優しいんだと思います。
誰だって全てのことにナンバー1ではないし、(失礼ながら、島九段の方が名人より話がうまかったり^^;)、その世界でもいつまでもナンバー1で居続けるわけにもいかない生物なら世代交代の日が来るわけで、そういうことまで見えていれば、オンリー1を尊重し、自分の成功に奢って敗者を見下したりしないのだと思います。
羽生名人の朴訥とした誠実な話ぶりに、計り知れぬ天才にはこの世界がどう見えるのか、ほんの少しだけ垣間見た気がします。

こういう機会を頂いた田中社長様とお師匠様に感謝です。
日本の社長さん達が誠実に社会貢献をしてる姿に、明るい未来を感じます。

実に将棋って素晴らしいですよ~。
だってうちの2号がですよ、小さい頃から結果が悪いとその時の話をしたがらないし負けを認めたがらない性格のくせに、その2号が将棋に負けた時は、負けた方が感想戦をしたいものなんだと言ってるのを聞いて、なかなか奥の深い競技だなと思ったのでした。

競い合う厳しさと、他者の気持ちを想像できる優しさを知る人間になって欲しいものです。

昨日、テストの結果を聞いて、点数下がった1号2号に「もっと頑張らないと」と言ったら、二人とも「頑張ってるよ!」と怒ります(親には遊んでるようにしか見えませんが)。しまいに二人とも「順位なんかどうでもいいし~、やる気ねーし」
ああ、こうやって結果が出ないと勉強に興味なくなって、ますます自分の居所を探して趣味の世界へと没頭して行くんですよね。結果が出ないと、努力もしなくなるんですよね。どうしたものか(ため息)。

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