ログハウス

趣味の画像と家族日記。 主に児童向けの映画、書籍、TVの感想や家族の話題を徒然に綴ってます。

ダブルオーの悲劇~だから私は~ その2

Posted by ふざけおに on   0 comments   0 trackback

2,人気アニメの気持ち悪さ
また00の水島監督については、TV版ハガレンでの印象が悪かったのがちょっとぶり返しているので、映画の方向に不安を感じています。
確か私がVガンの感想を語ってた頃、同時期にエヴァンゲリオンの「まごころを君に」の問題も書いていたと思いますが、(ボンさんだったか、王様だったかのBBSでないかなあ、、)Vとエヴァ双方精神病理を感じるという共通点はあるものの、Vには「分裂症寸前を自覚して生きようとした」見る側に伝えたいという意志があり、作品を客観視する統合された自我があると思えるのですが、エヴァの場合もっと何が言いたいのか本人もわからない自我喪失領域にまでいってしまってて、周囲はこれを放置したのかということの方が気の毒になったくらいでした。
そこが問題だとするなら、今回リメイクされた映画エヴァは、私でも楽しめるかと思ったのですが、、、やっぱり生理的にダメでした。
最近、富野由悠季対談集「戦争と平和」を読み直しているのですが(全然内容覚えてないので、多分前書きの段階で読むのを挫折してたんだと思います)ここで富野氏が言及してることとして、大いに共感するところです。

「エルガイムの頭の部分に女の子が入っているという設定、それはだめだ、と使わなかった」「単純な話、ぼくは動物とか何か機械的なものが共合するということは生理的に許せない」「そういうことを混在させて気がすんでるというのは尋常じゃない、病院に入れ、と、それだけのこと」

対談している大塚氏が「まんがマニアやアニメマニアの多くが気持ちいいと思うところが、富野さんにとっては根元的に生理的にだめなんだというところが、すごく面白い」と反応してましたが、それに対しより正確に自分の言いたいことを紡ぎ出す富野氏。
「作り手として庵野君が嫌いかというとそうじゃなくて(中略)一番愕然としたのは、それに市民が乗ったのかも知れない部分で、これは社会は病気になってきているんじゃないかと思えた」
なるほど、さすが富野さん、これでもなく、それでもなく、これだと、言葉の持つニュアンスをより正確に掘り出してくれます。小気味よいです(^^)

私も、エヴァがアングラ的マイナー映画なら普通に受け流せそうなんですが、これがメジャーヒットしてしまうことに私も戸惑いを感じました。
もし女の子とメカと融合した肉体を絞殺したり撲殺したり解体するようなバトルがなければ、単純なラブコメとして愛せるキャラクターなんですが、、、

富野氏は多分、上野氏の指摘するように「少女の形をした肉体なり、母の形をした心がマシンと一体化しているということに生理的に嫌悪感」があるのだと思います。
富野氏は「冒涜ということではなく、そういうことを容認した瞬間に自分が動物であり生物であるということを否定すること」に思え、「そこまで自己否定」は嫌で、「簡単な話、自分の外側にあるものは、心なり肢体なり生体にとって、あくまで補強手段として、道具としてしか僕は認めてない」「サイバーパンクに行っちゃいかん」 と。
名作「ブレードランナー」も「かなり好きな映画だがラストシーンを見た瞬間、大っっ嫌いな映画になった」とおっしゃっていて、思わず「ああわかるなあ、その感じ」って頷けるのでした。(私にとっては、ハリソンフォードが出てるので好きではありますが、傑作というほどのめり込めない感情移入しにくい映画でした。)

話は戻って、メカと女体の融合を嫌悪する感覚の延長線、TV版ハガレンで感じた自然に逆らうような描写が、人は皆母胎から生まれたほ乳類なのにそこまで貶めるかというあたりで個人的にダメなのです。
その時も思ったのですが、刹那に関する水島氏発言も、オタク的感性に自らが埋没していることを客観視できてないような印象をどうしても受けるのです。
過度に自虐的になることではないけれど、「何故人殺しはいけないか?何故赤ん坊や幼子を庇護しなければいけないのか?」と質問をする中2病的に先鋭化した部分を、自覚できないのは表現者として「痛い」ことのように思えてならないのです。

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