ログハウス

趣味の画像と家族日記。 主に児童向けの映画、書籍、TVの感想や家族の話題を徒然に綴ってます。

映画「借りぐらしのアリエッティ」鑑賞日記★★★★★

Posted by ふざけおに on   0 comments   0 trackback

アリエッティ
ひと夏のファンタジー系として、素朴で良かったと思います。よくありがちな、都会の狂奔に疲れた子が、一夏の田舎で不思議な出会いを通じ心の豊かさを取り戻し、再び現実生活へと戻る勇気を得るという物語なのですが、
緩急に富んだどっきりびっくりの派手な演出はなく(心臓の弱い静養中の少年の経験ですから)、優しい刺激の映像に、漂う郷愁と思春期の心の切なさがほんのりと呼び覚まされるのが良かったです。

ジブリは毎年この程度の水準の映画を出し続けられたら、ディズニーのように世紀を越えて永く愛されるスタジオになるだろうという予感がしました。
実は去年、あまりポニョに感情移入できなかったので、今年はそんなに期待してなかったせいかもしれませんが、宮崎・高畑両監督でない作品として、新たなジブリの胎動をうれしく思えて満足できる作品でした。

娘達も過去のジブリ名画を彷彿させられる数々のシーンがちりばめられてるように感じてか、歓声を上げてました。
例えば、ダンゴ虫見て「王虫みたい」とか、猫とアリエッティの目と目の会話で「猫バスになるかと思った」とか、「この子もキキみたいに今夜修行に出るのかな?」とか。
ああ、この動きはあの作品のあのシーンにもあったなあ、、、みたいな。
主題歌もカリオストロのエンディングの曲に似てるし、、、
ジブリの名作が懐かしいなあって気持ちと、新しい監督さんの新風も感じられて、ジブリ映画が続く限り日本の映像文化の未来に希望を持てそうで、また内容も理屈抜きにゆあったりと楽しめて、とっても心安らぐ映画でした(^^)。


さてここからはネタバレありのぶっちゃけ感想です。

私的にツボだったの病弱な巨人族(?)の美少年翔(パジャマ姿がデジモン02の賢ちゃんみたいで萌え~)と彼が守ってあげられそうな存在である小人族の快活な美少女アリエッティの心の交流、プラトニックな恋心が切なくて。思春期の翔は、健康な若者ように強くたくましい自己イメージを探して悩んでいたんでしょう;感情移入してしまう、好みのシチュでした。
また同時にアリエッティの前に現れるジムサそっくりの小人族のたくましい少年の登場が良かったです。アリエッティはごく自然にその出会いを受け止め、両親と彼と共に生きる場所を求めて旅立って行く後ろ姿に明るい希望を見いだせるのです。
滅び行く種かどうかなんてそんなこと悲観するまもなく、彼らは元気に愛を育み未来に生命をつなぐだろうなって。
環境破壊、人間社会の荒廃と自身の人生を悲観し、生きる意欲を無くしていた少年が得た感動は、この映画を見た観客の胸にも刻まれます。無心に、ただひたすら一生懸命に生きて行くことの素晴らしさを。

正直、翔が初めて言葉を交わしたばかりのようなアリエッティに向かって、「君らが滅びゆく種族」と残酷な言葉を放った時、それまでの優しい外観からは違和感あったのですが、実は彼自身が内面を病んでいたからだとわかると、考えさせられるものがありました。
一方で、人間が人間の思いこみで保護しようとすることが、絶滅危惧種達にとって本当にいいのかどうか、人間の知らないところで必死に自ら生き延びようとしているというアリエッティの言葉にはっとさせられます。
彼らのために作られたというドールハウスを、翔は善意で彼らに贈ろうとしたのですが、結果的に彼らをその場所から追い出してしまうことになるのです。
贈られたドールハウスを喜んで受け取るような温い展開にしなかったことに、人類のエゴイズムを描き出そうとする厳しい視点も感じるのでした。

映像は、小人の目から見た世界と人間の目から見る小人の世界のサイズの比が面白かったです。一辺1センチの角砂糖がアリエッティのサイズを実感させてくれるところとか、巨大Gに襲われたり(想像したら発狂しそうに怖い!!)、まち針が剣になったり、おおいに目を楽しませてくれます。
また一番興奮したシーンは、翔の肩にアリエッタが乗ったシーンで、これぞロボットアニメに培われた日本アニメの醍醐味だなって思わず感激。
「誰も知らない小さな国」を読んで想像してるだけでは到底辿り着けなかった映像の妙味です。

聴覚的な印象は、効果音が多く、今までのジブリ作品に比べ余りBGMは多用されてなかったと思います。それがより自然な生活感を際だたせてました。
夜とはいえ時計の音があれだけ大きく強調されて響くとすると、人間の普通の声はさぞかし大音量なんだろうなとか、一方その割にはその後翔とは普通の音量で会話してたなあとか。お母さんを探して戸棚で叫ぶ声は外には響かないんだろうかとか、音量については客観的基準がなさそうで、気になりましたね。
1号と、まあもともと音量って、主観的なもんで、感覚心理の分野なんだろうとか、話し合いました。

役者さんも良かったです。
竹下景子と樹木希林ご本人とキャラそっくりで笑えました。
三浦友和の渋いお父さんも良いし、神木君も藤原竜也も好みの役者さんぞろいでうれしかったです。
主演の志田未来ちゃんも、良かったですし。
唯一、大竹しのぶのお母さんは微妙だったかな。
(個人的に岸本加世子とか桃井かおりとか浅田美代子もかな、鼻にかかったような声で甘たるーい演技がパターン化してる女優さん、あんまり好きでないからかも。)
割とジブリに登場するお母さんて温かくて聡明でパパよりしっかりしてる印象ですが(千尋のお母さんはどこか冷たい感じでしたが)、珍しく痩せててダメなお母さんぶりも新鮮と言えば新鮮でした。ダメ母が娘や頼りがいあるパパに助けられるのも悪くないですよね。
ジブリ作品の家族の肖像もいろんなパターンがあり、つい過去の作品を思い出して比べてみては2度美味しい味わいを感じるのでした。

さて、夏休み映画というと、ポケモンの前売り券買ってるんで、近日中に行きます。
そして忘れちゃいません。納涼「怪談レストラン」!おばけギャルソン君に会いに行くつもりです(^^)。

ギャルソン
関連記事
スポンサーサイト

Post comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

trackbackURL:http://fuzakeoni.blog3.fc2.com/tb.php/562-990834fb