ログハウス

趣味の画像と家族日記。 主に児童向けの映画、書籍、TVの感想や家族の話題を徒然に綴ってます。

映画 009RE:CYBORG 感想 ★★★★★

Posted by ふざけおに on   0 comments   0 trackback

人類粛正の黙示録。
「彼」の真意は人類のリセットなのか。

人類こそが同種殺しを始める「悪」の根源なら、
正義とは人類を滅ぼすことなのか?

ジョーは、シンプルに答えを出す。
尊い人命を守ること。
自らを犠牲にしてでも。
正義とは。




よく出来てたと私は思います。故石ノ森氏のライフワークと思われる009天使編、神々との戦いを1本の映画にコンパクトにまとめられてます。
私はサイボーグ009が石ノ森作品で一番好きですが、正直今回の映画はキャラデザ見た感じでそんなに期待してませんでした。
綺麗なことは綺麗だけど・・・どうせハリウッドの3Dヒーロー再見映画の模倣か、マトリックスら押井作品みたいに映像の美しさ、ヒーローのかっこいいアクションがメインで、話の筋も主題も抽象的非言語的なイメージ先行脳内世界だろうと予想。最初からこれを描きたいという描き手の熱い理念もなく、突き詰めて考えてもいないから、当然話が薄くなるし、人物像も淡泊で、まずは映像ありきだろうなって・・・(押井監督好きな方すみませんm(__)m。)
と、思ったら、少なくともテーマ性だけはしっかり描こうという意欲を感じました。
熱い人物ドラマというところまではさすがに至ってませんが、テーマ性とエンタメ性のさじ加減が非常に良かったと思います。
個人的には、テーマ性だけで言うとこの映画、イデオン、ナウシカに次ぐ出来だと感じ、大人になってから見たアニメ映画では、一番良かったような気がしてます。

このご時世、よくこういう映画を作ったなとスタッフに敬意を表したいです。
核兵器を脅威として描き、戦闘を描いていても決して肯定的には描いてないので、スポンサーになりそうな財界からは冷遇されそうな内容に思えるからです。
なので商業的には難しいかもしれませんが、是非石ノ森氏の009に託した正義とはなんなのかと、未来の子供達に伝えるために、多くの人に見て欲しい映画です。


うちは今回は3号と行きましたが、3号はとても感動したようで、すぐ原作買ってました。
今度はもう一度、1号と見に行ってもいいかな。

ここからはネタバレ注意!

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
最初は正直、ダメ出ししてました。やたら綺麗なだけの映像に浅薄な人物関係・・・
甲殻機動部隊っぽい009かな~。と冷ややかに見てましたが・・・
でも、ジョーを005,003が迎えにいくあたりで、古くはデビルマン、最近ではコードギアスⅡを思い出し、脳内に回線できてるらしく、アドレナリン噴出。
いや、でもあの女子高生の存在、忘れてるってあり得ないでしょ。って
作中ではもちろん忘れられてないキーパーソンなんだけど、ジョーが心配しないってのは違和感ありました。(ジョーの脳内妄想だってみなさんわかりましたか?)
でもそういうひっかかりが気にならない位のスピード感あったし、設定が面白かったので意識はそっちに向かってました。。

かつてのブラックゴーストのような軍産複合体、ネオコンこそまんまでしたが、ユダヤ財閥、CIAらしい名前の組織が登場し、実は無差別テロは世界が安定しないことで利益を得る者のマッチポンプの陰謀説が少し語られてましたから。核戦争始まれば、原子力潜水艦が報復に暗躍するのね、おっと、これは案外いい感じ。
ハートロッカー、金持ちしか助からない2012より、テーマ性しっかりしてそう。
でもこれは指輪物語と同じで、残酷な戦争を行うのは何か大きな邪悪な意志があるに違いないとでもいいたげな、敵はサウロンの指輪ですかと。
ガンダム00でないけど、宇宙人との戦いみたいに、最後は現実とリンクさせないラスボスの方が無難な落としどころになるもんねえっと先読みしてました。

そしたら、宗教に関してアバウトな日本人には受け入れやすい「神」の説明がなされます。
人間だけが進化した時、脳内に共通の神のイメージを持っていて、特殊な条件下で人がトランス状態に陥ると脳内の神と交信するというもの。
その神は、悪を滅ぼせ、人類をリセットせよ、と預言したと単純な人は感じるらしいのです。
けれど、009達はその神の囁きに抗い、「正義」をなそうとするわけです。
殺戮は悪で、人命救助は正義という極めてシンプルな価値観で行動します。
実はそれこそが神の試練だったようで。
ちょっと伝説巨神イデオンっぽいですねw

結論として、加速装置最強ーーー!


※ここからは特に重大なネタバレです。
○「ジョー君はどこに墜ちたい?もとい、落ちたい?」
ジェットとジョー、原作であんなにラブラブもとい「深い友情」で結ばれた感動のラストだったのに、なんでライバル関係で決裂してんの?アルベルトの方が、主人公のライバルキャラで人気あったよねって。
そしたら、ああ、こういう展開なのね。って、002ファンの私は納得でした。
二人の生還は絶望的;;、つい涙してしまいました。
流れ星に「世界平和」をお願いするのねって・・・
え?そう来たか。泣いて損したじゃん!。
二人とも生き返らない方が、昭和テイストでしたねwまあ、いいか(^^;。

○出番
007がギャグキャラでないよ。おい。昭和と違い、みんなかっこよくなったねえ。
9人の出番、そりゃあ公平には作れないとは思うけど、擬態007、水中戦闘008はアクションシーンなし。
大人の事情でごめんよw

○少年漫画
昭和の少年漫画の、泥臭さ、熱血ぶり、ユーモアという点では、物足りないです。
生活感がないのも今時のアニメだなあって。
でもスマフォを駆使する現代の若者に置き換えたら、こんな感じになるのかなって。
でもさ、石ノ森キャラって、元祖美少年なんだよね。もうちょっとかわいい方がいいなあ(バカ)

○ギルモア博士
「彼」の情報が、博士に入らないってのがどうもピンとこなかったのと、その情報がないのにそれがなんであるか理解するまもなくあそこでジョーを拘束必要と判断するには、不自然な印象が・・・・。私だけ?

○胸とお尻
003。ちょっと、いくら何でもエロ過ぎでしょって。お子様に見せられないじゃんww
あんなに積極的に迫る003なんて、清純・聖女のイメージ壊れる~って、オタク男性達は嘆かないのかしらw
いや、それともこの露出度を喜んでるのか。

○宮野真守クン
最初、00の刹那のイメージ強すぎて、抵抗ありましたが、だんだん気にならなくなりました。ジョーもクールで、暗い過去背負ってますが、刹那とは違うヒーローやれて、良かったんでないでしょうか。
欲を言えば鈴村健一さんの熱い演技で、見たかったなあ。

○おまけ
2009年初頭、石ノ森プロダクションの新聞広告を読んだ、私の日記の一部再アップです。

あれから45年。
  人類は 戦争をやめたか。
  差別や貧困を 根絶したか。
  物質文明は 人を幸福にしたか。
  美しい地球を 取り戻したか。
  科学は すべてを解決したか。 
  神は いたか。

  世界はもう、サイボーグ009
  を必要としなくなったか。



009とつく年は1000年に1回なので、今年は009のアニバーサリーイヤーなんだという。ああ私も009と同じ年に生まれたと気づく。
戦争もやめてない。ブラックゴーストはブッシュのおかげで大もうけ。差別や貧困は、日本でも広がってる。物質文明は、人間の心を貧しくし、美しい地球は簡単には戻らない。科学は少なくとも、原発事故をゼロにはしてない。神は、、、、いる人にはいるし、いない人にはいない。
世界はもう、サイボーグ009を必要としなくなったか?って。
すべては残念ながら、NOだ。
世界はどころか日本が、009を必要としなくなったというより、009を忘れつつある。この偉大な漫画家が、なぜ漫画を書き始めたのかという出発点を。
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