ログハウス

趣味の画像と家族日記。 主に児童向けの映画、書籍、TVの感想や家族の話題を徒然に綴ってます。

鈴木康博ソロライブツアー2013〜「一歩」の五歩目〜in 仙台『海風』

Posted by ふざけおに on   0 comments   0 trackback

11月2日(土)仙台のフォークソングバー「海風」に、元オフコースの鈴木康博さんがおいでになりました。(やるな、海風(・∀・)イイ)
「さよなら」がヒットする前の初期の二人のオフコースを熱心に聞いていて、どっちかというと鈴木さんのファンだった私。若い頃、一度だけコンサートを盛岡で見たことあります。
鈴木さんが脱退する直前、人気絶頂期の5人のライブ「Over」、あの時のまばゆい閃光と華やいだ映像の前で華々しくエレキギターをかき鳴らす鈴木さんの姿を、今も鮮明に思い出します。すごーく、かっこよかったです。
あの日MCないままずっと連続して演奏し続ける5人に、1曲目からオールスタンディングで狂ったように悲鳴を上げる少女達。あの中に私もいたんですね。(あの頃確かに君たちがいたね~♪脳内NEXTが流れてます。はっ@@;小田さんの曲でごめんなさいm(__)m)
あれから30年、本当に小さなライブハウスでただ一人フォークギター1本で歌う鈴木さん。
あの時見た人も今目の前にいる人も、完全に同じ人だと思えます。そこに全くギャップを感じませんでした。
決して奢らず決して卑屈にならず、いつも等身大の優しい自分でいられる都会男性の余裕が、まさにフォーク界の辰巳琢郎さんですね。(※注、意見には個人差がありますbyネズミ愛)
あれこれ過ぎ去った歳月を思い煩うことなく、無心で2時間弱のライブを楽しめました。

以下ライブのネタバレ感想です。

○DreamDreamDream
演奏された曲で、知ってる曲は6曲、「DreamDreamDream」と「Puff」は山本潤子さん、細坪基佳さんとのユニットソングフォーメモリーズのDVDやCDで知っている曲です。他に郷ひろみさんが歌った「素敵にシンデレラコンプレックス」あとはオフコースの「一億の夜を越えて」「いくつもの星の下で」「もう花はいらない」だけでした。オフコース時代の曲はアンコールのみで、本編はソロ曲オンリー。
なので感想と言ってもMCや人物見て感じたこと考えたことばっかりのとりとめない思い込み感想です。すみませんm(__)m。
でも知らない曲ばかりと言っても相変わらず爽やかな歌声(少し掠れ気味でしたが)と、ギターも口笛もハーモニカもリズムも音程も危なげなく安定した演奏と、和やかなトークで、安心してじっくり音楽を味わえました。
鈴木さんは「慌てず焦らず諦めず♪」なんて、自戒が不要なほど自然体に思えます。きっとこの方は他人を見る時も、優越感とか劣等感とかおよそ偏向眼鏡を持たないので、まっすぐに他人をありのまま、こちらの「良い所」を見てくれそうな、無条件の信頼を抱けそうな安心感がありました。
今年65歳になるそうですが全然お互い実年齢なんか意識せず、永遠の壮年期のままで向き合えてる感じもとても良かったです。

○遠い日のこと
鈴木さん、学生時代にフェリス女学院の女子生徒にギターを教えていたそうです。オフコースの他メンバー小田さんや地主さんが仙台の東北大だったので(首都圏エリート的には都落ちとも言える^^;)、東工大在学の鈴木さんの一人役得だったんだそうです。
しかし「教師と生徒の間に間違いがあってはいけない」と、適切な関係を貫いたという鈴木さん。思わずうなずいてしまいました。鈴木さんて、男性も女性も同じように「人」としての美点を見てくれそうですもの。父親や尊敬する上司に対する気持ちで、好きって気持ちを抱くことに気恥ずかしさを感じないのが、いいなあ~って。
・・・とか思ったら、なかなかどうして。
歌詞聴いて、途中であれ??って。その女子高生と結婚しても不思議ないと思わせる程の関係だった??
帰宅して早速CDの歌詞カード確認したら、やっぱり「二人、一緒になってもよかったネ」
えええ?!それって、ちょっと特別な関係だったってことですよね(笑)
SFMのDVDで、恋愛の思い出を語ろうという細坪さんに「もう恋愛は面倒臭い」って色恋沙汰を好まなさそうに語っていた鈴木さんが印象的ですが、案外それなりに良い思いしてたんでしょうかね。
ここでもまた幻想は幻想に過ぎないと、思い知る私なのでしたorz(バカ)

○いくつもの星の下で
新宿シェアリングで「汐風の中で」でつい涙した私ですが、この「いくつもの星の下で」も大好きな曲です。心全き優しい男性のバラード調口説きソング。私の場合、作品主人公の切ない心情よりも、こんなに誠実な男性に求愛される女性の幸せを感じる曲です。
そしてロック調定番、「一億の夜を越えて」。
これも大好きです。が・・・・鈴木さんのロック調というともう一曲「SAVE THE LOVE」が聞きたかったです。エレキギターの鋭利な響きと「やるせない」という歌詞と「LOVE SAVE THE LOVE」のコーラスが重なる瞬間、傷ついたり泣いたり、自分の弱さを露呈することを受け入れて、なお人を愛することへの勇気をくれるこの名曲、いつかまた歌って欲しいです。

○一億の夜を越えて
「誰かが嗤った。夢を夢見てる♪」
この勝者から嘲笑を受ける痛みはあんべ光俊さん特有の歌詞に思えます。
ついでに飛行船の「サンライズサンセット」を連想します。「光る青空を自信に満ちあふれ大空に翼伸ばし飛び行く者もいる だけどみんな深い谷間の底で苦しみあえぎながら生きているんだ♪」
この曲のバックコーラスをしている鈴木さんもとっても印象深いです。あんべ光俊さんの「Born To Be Wild」も鈴木さんのプロデュースだったと思いますが、好きなアルバムです。
でも、鈴木さんはあんべさんの荒れ狂う自我の原風景、自己不全感で地を這うような人間の焦燥・絶望を恐らく実体験では持ったことないだろうなあってことを思い及ぶと、改めて音楽って面白いなって。
天野滋トリュビュートでも「Birthday」を涙ながらに歌う鈴木さん。でも鈴木さん自身は、なんとなくですが(違ってたらごめんなさいです)・・・ああいう女性への惨めな未練に煩悶したりしたこと、なさそうです。なので鈴木さんの場合は「きっとそれってこんな心情なんだろう」と想像力と共感性を持って歌われていて、ある種不幸自慢に陥りそうな経験主義みたいな世界、極端に言えばどん底の人間の気持ちはどん底に落ちたことないとわからないよねという不健全さを、純粋に作品として「経験はないけど、こんな気持ちなんだろう」という健康的な鑑賞者の共感という線に昇華してる感じが好感が持てるのでした。

○インテリフォークシンガー
鈴木さんのライブの特徴は、ムキになって歌わない、ムキになって語らない、ムキになって営業しない、・・・自然体で歌って話して、ざらつきや痛さを感じさせないのが新鮮でした。
もちろん、アーティストそれぞれ皆さん個性があって、みんな違ってみんないいので、良し悪しではなく、それを新鮮に感じたということです。
以下あくまでぱっと見た印象と思い込みなので、違ってるかも知れません。

本当に育ちが良い人は、流行を追いかけたりしないし、自分を飾る必要ないのでしょう。
鈴木さんが小田さんに対するジェラシーとかコンプレックスをいとも簡単に口にするのは、実は案外鈴木さん自身に余裕があるからで、本当に痛い程感じてる人間はそれと向き合うのはもっとしんどいように思います。
自分を自分以上に誇張せず、自分を自分以下に貶めない。自慢もしないし、卑下もしない。それは私にはとても難しいことなので(多分同郷のあんべ光俊さんあたりもかな)、等身大の自分でいられる清々しさや他人の心の傷を不用意に刺激しない心の健やかさがとても新鮮でした。

というのもだいたい、私が見に行くアーティストは(当然普段付き合う人も)地方出身者が多くて、なんらかの劣等感や心に陰影のある人が多いので、人種の違いを感じました。よく言えば裏表のない人格円満、悪く言えばやんごとなき貴族的で無個性というか(おい)。
音楽に限りませんが、アーティストとしては尊大と卑屈の間を激しく揺れ動く、地を這う劣等感を持ってる方が個人的には好きです(アニメで言うとガンダムの富野監督とか)。私と同郷の宮沢賢治は聖人君子だと思われがちですが、彼は雨にも風にも負ける弱い体の持ち主で、褒められたいし有名になりたいという気持ちも人一倍強かったんです。彼は常に自己不全感に苦しむ自分を修羅だと思ってるんですよね。そういう自分への自戒を込めて手帳に記したのが「雨にも負けず」です。それを書かなければ生きていけない苦悩があるというか。
という感じで、人間何らかの心の闇があってこそ、創造へのエネルギーに向かうわけで、ニューミュージックブームで地方出身者が台頭したのは、中央へ挑んでいくコンプレックスがあってこそ上昇志向も強く、ムキにもなるし努力もするんだと思います。
でも鈴木さんの場合、歌詞に著される苦悩も程度が違って、極めて健康的に思えます。
恐らくですが・・・
いくらでも他に生きる道はあったはずで、多分曲を書かなくても、他の業界で何をやってでもそこそこ可もなく不可もなくスマートに生きて行けそうです。戻ることもやり直すことも可能なのに、あえて、シンガーソングライターという道を選び、今も地味に地道に真面目に音楽人生を歩んでる感じが良いなと思いました。
昔から思ってましたが、東工大出身というフォーク界最高の高学歴を決しておくびにも出しませんよね。
私のイメージする都会人やインテリの善良さ、健康的精神への憧れを体現してるようなところが、ちょっと他のアーティストにはない魅力だなと感じました。
鈴木 さん

今回のライブで演奏された曲が多いCD。これを聴きながら、ライブの余韻に浸りたいです。
購入したベスト版ですが、本人セレクト2枚と、販売元セレクト1枚です。大概、自選は不評というデータをご本人百も承知で自選をプッシュしてました。
では両方聞きくらべてみましょう(^^)。


サイン会では、ほんの少しだけですがお話出来て、とっても幸せでした(^^)ゞ
関連記事
スポンサーサイト

Post comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

trackbackURL:http://fuzakeoni.blog3.fc2.com/tb.php/746-49e17b70