ログハウス

趣味の画像と家族日記。 主に児童向けの映画、書籍、TVの感想や家族の話題を徒然に綴ってます。

映画「アゲイン」~28年目の甲子園~鑑賞日記★★★☆

Posted by ふざけおに on   2 comments   0 trackback


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1号をセンター試験会場に送った後、どうせパパも仕事手に付かないだろうし次女3号と映画でも行こうかと画策・・・、ところがこれが私と主人の趣味は全く合わないんです。私はスターウォーズとかロードオブザリングとかハリウッドのど派手なCG使ったど派手なSFファンタジーが好きですが、パパは3丁目の夕陽とか武士の家計簿とか鉄道屋とか地味な邦画好きなんだよね。(そもそもおよそ娯楽に興味ない人なんですが・・・)
その上3号は自称厨二病で、家で暗くオタマンガかネットゲ(最近まで艦コレやってたけど今やってるのはわからない??)にふけるのが好きで、外出したがらないし・・・・こんな3人で何を見るのさ??
と、あったよ!奇跡のように接点あった映画。今日封切りの「アゲイン」
パパはもともと重松清の作品、よく文庫本で読んるみたいですが、
次女は中2の国語の教科書「卒業ホームラン」が印象あったようで、
私は別の学校でその教材で授業をやってまして、、、
というかNSPの平賀さんや、浜省ファンのネッ友さんが話題にしてたので、興味ありました。
あって良かった。こんな風に嗜好の違い過ぎる親子3人が見て、温かい気持ちになれる映画が。
「卒業ホームラン」知り尽くしてる私も次女も重松読者の主人も、先の展開が完全に読めましたが、予定調和してるのが安心して見られて良かったです。
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以下ネタバレあり。
○「負けることができないままの人生」からのエクソダス
28年前甲子園目指していた埼玉川越学院野球部員、県大会決勝前夜、一人の部員(松川)に不祥事によって甲子園の夢を絶たれます。勝つどころか負けることさえできずに終わった夢への不全感を抱いたまま、それぞれが社会に出てやがて家庭を持ちますが、、、離婚した者、失業した者、子供に自信を持たせることができない者・・・程度の差はあれ、皆順風満帆ではなく、父としてあるいは夫として、頑張ってる姿を家族に見せることの難しい複雑な現代社会に翻弄されているのでした。
それぞれが過去の心の傷の痛みと現在の閉塞感に葛藤しながら、マスターズ甲子園という一つの目標に向かって歩み出します。勝利を目指し真摯に努力し、潔く<負けて>次に進むために。
もう一度白球を追う父親達の輝きは、途切れた家族の絆を再生させていきます。
どんな強い頂点を極めたチャンピオンでも、人はいつかどこかで負ける宿命です。
負けを認めてこそ、人は次の新たなステージに立てるのかも知れません。

○父と娘~父のない子と子のない父と~
見終わって私と3号開口一番、「典子が増殖してたよね@@;」
こんなに何人も卒業ホームランの典子みたいな少女が登場するのは、現代日本の父親は、娘に尊敬される父親像を演じることが難しい時代だからなんでしょう。我が家はあんまりそんな感じしませんが、世の父親達は思春期の娘とのつきあいに悩んでるんでしょうね。
父を亡くした子と子と断絶した父が、それぞれ実父に対し実子に対しどうしてすれ違ってしまったのか、親子関係をシュミレーションし気付いていくストーリー展開が良いなって思いました。
特に亡き父の汚名をそそいだ松川の娘。
人間どん底感にちゃんと向き合わないでいると、宙ぶらりんに過去を引きずってしまうものなのでしょう。「父親喪失の悲しみ」という通過儀礼ないままに、悲しみに正面から向き合ってなかったから、どこかピンと狂った青春だったのかなと思うと、この子はやっと心に本当の父親を獲得でき、新しい人生を強く歩み出すことを思うと胸打たれます。

○にしても・・・
厨二病のファザコン娘どもよ、いい加減大人になったら、親とは理想的な人間ではないことに気づき、だからこそ自分の理想の男性を探し、自分ならどういう家庭を築くか考える年だろって。両親を反面教師に、終生誓い合った人と破綻し子供を泣かすような結婚を君はしないような思慮深さを持ちましょうwって、子供の頃両親の不仲に悩んでた私としてはがつんと言いたい気分に(おい)。
だいたい中井貴一みたいなかっこいいあんなに優しい素晴らしい人格者の実父(世の平均的父よりよっぽど立派な父親)が会いに来たのに、なんだよあの娘のあの態度は?とかw(養父がダメ過ぎだなとか)
3号もうちの親は娘に何か言われても動揺するような親じゃない(聞く耳持たない親だ)から、こういうお父さんすごくがうらやましいとかww
うちのパパは他人の娘と抱擁は危ないよな~と、汚れた大人はちょっとひやりとしたり・・・
ツッコミどころ満載でした。

○一方で・・・
クラスの半分の生徒が片親という状況だという話、小学校の先生あたりから聞くと、別れた父親がその後子供とどう関わっていくのか・・・日本は欧米に比して母親に親権があるとなかなか父親が会いに行けないという現状があって、この映画に描かれているように子供が寂しい思いをしないよう、そのあたりにもっと社会的理解があって然るべきだなと思います。
私が幼稚園に入る前、父が再婚だったので、前妻との子供二人が時々遊びに来てて、一緒に遊んだ記憶あります。だんだん来なくなりました・・・、父親をなくした彼女らの気持ちをつい考えてしまう映画でした。

○離婚理由
松川の死因が消防団で人助けの最中だったことを最初の伏線にし、その後のエピソードでも情の厚い好人物であることを伝えています。坂町と違い、すごく肉親への情の深い人だろうと想像するのですが、なんでこういう人が妻子を手放すことになったのか、ちょっと気になりましたね。

○悪い奴
埼玉県で偏差値70以上の進学校って、浦和高校だってバレバレじゃんww
結局、マネージャーが悪いんじゃないのか?とか、はらました奴が悪いよな、とか。
思ってしまいそうですが・・・
いや、それでも松川の暴力による制裁(復讐)は悪いことです。暴行傷害罪という犯罪ですから。
だから社会的制裁を受け、たくさんの人に迷惑かけたわけです。
相手が悪いから殴ってもいいということにはなりませんよね。
そこをもうちょっと描いた方が教育的には良かったかな(元教育ママゴンですから。キリッ)。

○キャッチボール
少年野球とか甲子園とかいうとスポ根もの、勝利至上主義に陥りそうなハードな世界を想像しますが、重松氏の作品はアマスポーツを通し、身近な人同士心の交流を描き、表面的勝利ではない、高みを目指すことの真の意義を教えてくれます。
以前教育ママゴンだったつもりの私は、キャッチボールの教育効果を本で読んでたので、幼かった中学生の息子とキャッチボールした日々を思い出します。
私は子どもの頃全くキャッチボール出来なかったんですが、大人になってやってみたら割と簡単に出来たました。子供の頃は手が小さかったんですね。
グローブでボールをキャッチし投げるだけの単純な運動だけど面白いんですよね。
ちょうど反抗期にさしかかり、言葉を交わせばけんかばかり傷つけ合ってうまくコミュニケーション出来なくなって来た頃だったので、無言でボールを投げては受け止めるという単純な繰り返しをしてると、お互い心がほぐれて素直になれた気がします。
反抗期の娘達はどれも運動音痴で、キャッチボール出来ないので、カラオケしてますが、教育効果は今のところ微妙ーー;

○泣きの演技
「フロ入ろうかと思ってた」「プロ入れるわけないだろ?」の会話センスに脱帽w投手と捕手の友情表現に萌え~w
派手なハリウッド映画や韓流ドラマと比較して、邦画は激しい感情表現ってあまりない気がしてますが・・・、
「決勝戦辞退」と告げられたシーンとグローブの「一球人魂」発見のシーンの泣き演技がちょっと気になりました。俳優さんというより、監督さんの好みなんでしょうけどね。もうちょっと激しい方が、私にはしっくり来たかも。

○I am a father 
浜田省吾さんの10年ぶりのシングルになった主題歌「夢のつづき」を聴くと、I am a fatherを連想します。
社会を変える青い闘いから、日々家族を守る闘いをしてる父親達への応援歌を。
~かつて夢見る少年だったこのオレも今ではFATHER~
パパ、ありがとう。額が床を付くほど頭を下げて働く日本中のお父さん達、スーパーマンでもヒーローでもないけど、家族を幸せのために働くあなたが、この世界で1番かっこいい人です。

○ついでに叙情派フォークのCM
確か、重松清さんがNSPファンだったと何かで読んだ記憶あります。
「弥生つめたい風」を聴いて、五月の空に桜が散る光景が日本列島のどこかにあることを初めて実感できたとかなんとか・・・ソース探せないですが・・・
「八十八夜」も首都圏の人は、「八十八夜もうすぐ暖かくなる」はおかしいと思うそうです。「夏も近づく八十八夜だからもうすぐ暑くなるでは?」と。
でも5月に桜が散る地方の八十八夜だからこれから暖かくなるんでいいんですよね。
日本の文芸は伝統的に西日本が発信地のため、季語は西日本の季節に合わせたものですが、NSP、ふきのとう、とんぼちゃんといった北国の叙情派フォークは、日本の季節にはタイムラグがあり、列島を縦断していく四季折々の光景、また「短い夏」と「長い冬」という風土の違いにも、日本的情趣があることに気付かせてくれます。

ここのブログ、最近ライブ感想ブログになってますが、元は映画感想ブログだったんですよん。
1本の映画を見てこんだけ無駄に長文かく私も、今ではブロガー♪
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Comment

レモンバーム says... "こんにちは"
ご無沙汰してます。元気そうで何よりです。
最近は細坪さんのコンサート行ってるんですね。
この前ソングフォーメモリーズテレビで見たよ。
変わらないよね~。
私もギターやりたいとは思うけど、息子のサッカーのおっかけ終わったらだね。

「アゲイン」映画私も旦那と見ました。
泣けるよね~。

置いて来た娘のこと思い出した。
5年前に結婚したんだけど、
姑がいないところに行ったみたい(笑)
親の失敗をみて子供は育ったんだね。

連れて来た娘は父親に会いたいとか言わなかったけど、
どうなんだろうね。
今の旦那もかわいがったし
彼氏いてそっち行ってるけど、仕事もちゃんとしてるし
楽しそうです。

映画が見てたらいろいろ思い出して泣けてきたわ。

おにさんのところは夫婦仲いいから、子供たちも幸せだね。
2015.01.22 13:58 | URL | #mQop/nM. [edit]
ふざけおに says... "Re: こんにちは"
ご無沙汰です。
息子が大学決まってからは、もう好き勝手にやってます。
まだ末っ子がいるんだけど・・・、長女はなんとか再移植して生きてます。
4月から大学生に復帰できるかな。

アゲイン、実体験のある人には迫ってくるものがあるんでしょうね。でもレモンさんのところはみんなちゃんとやってるから。しっかりしてますよね。
ヘイデンクリステンセンの「海辺の家」とかトムクルーズの「宇宙戦争」とか親子関係連想しましたが、予定調和してるのが安心して見られる映画だったです。

オタ風にツッコムと、父親3人と娘3人のキャラのかき分けがぬるいかな。一人の頭の中で考えられた同じキャラを三分割した感じで、一組の親子に焦点化した私小説ならいいんだけど、群像劇としてはぬるいかな。
柳菜敏郎の演技が上手いんで、彼のキャラは立ってましたね。

レモンさんちもすごい夫婦仲良いじゃないですか。見てて恥ずかしいほど(笑)
うちは母親ダメなので子供みんなパパッ子です。こんなにファザコンだったら結婚できるんだろうかと心配w

夫婦仲がいいのが子供にとって1番いいなと私は思うけど、うまくいかない夫婦は離婚する方が子供のためってケースもあって、私はそういう親だったので。
だから離婚する家庭もいれば、夜逃げする家庭もいる。一見立派な家庭に見えても冷え込んだ家庭もいるし、虐待する家庭もある。世の中みんな理想的な家庭で育ってるわけでないわけです。逆に、親が理想的過ぎると親を越えられずに悩む子もいて、案外ダメな親の方が早く自立する気もします。
父親に捨てられたことを理由に健康的生活が出来ないってのも甘えで、10代までだろって。
20歳過ぎたらいい加減親父のせいじゃないよね、友達や恋人との関係が重要な時期で、親から自立しないと。
とかついあの映画の娘達に説教したいのは、職業病でしょうか。
末っ子はうちの親は厳しいからああいう風にぐたっとしたら、すごい怒られるだけだよって、親に反抗できないことを悩んでるようです。いや、十分反抗してるけどね。

息子さんのおっかけができる時期が1番親子にとって良い時期ですから、いっぱいおっかけて下さいね。
近くのグランドに来たら、メール下さいね。
2015.01.23 16:04 | URL | #- [edit]

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