ログハウス

趣味の画像と家族日記。 主に児童向けの映画、書籍、TVの感想や家族の話題を徒然に綴ってます。

山木康世Live Library 2015~小倉伝説の夜

Posted by ふざけおに on   0 comments   0 trackback

世の中よ、あはれなりけり。 (世の中とは趣き深いものだなあ)
常なれどうれしかりけり。 (一定ではなくうつろいゆくものだけれどうれしいものだなあ)
山川に山がはの音、 (何故って、山川に山がわの音がして)
からまつにからまつのかぜ。 (落葉松には落葉松の風が吹くのだから)
                                            ~北原白秋「落葉松」より~

OAのMumin Clubが歌った「落葉松」(作曲倉成良樹)、5.7調のリズムで8連からなる文語定型詞。
Mumin ClubのNさんは子供の頃塾の先生がこの曲の作曲者で講習後に歌って聴かされたそうですが、山木さんもこの「落葉松」を学生の頃、歌ってた事があるのだそうで、不思議な縁ですね。私も好んで朗読する大好きな詩です。
言われれば山木さんの歌詞は口語定型詞に近く、単純かつリズム感ある歌詞で、「落葉松」に通じるものがあります。字数制約かける分、平易でかつ最適な言葉が選び出され、無駄なく優しく美しい詩が紡ぎ出されています。
また白秋の詩のように、難しい漢語を使わず、簡単な言葉の反復と押韻が、1度聴いただけで情景が目に浮かび、何をこの詩で描き出したいのか主題が即わかるのです。
改めて4行×3連、4行×4連の「恋心」「冬銀河」「思い出通り雨」等々、親しみやすい極めて優れた歌曲であると思うのでした。

3月15日日曜日の小倉ライブ、山木さんがメルマガでふきのとう時代も含め生涯味わったことのない熱い夜の盛り上がりと称されましたが、あの熱狂から数日が経ち、余韻が心地良く、しみじみと優しい気持ちに満たされています。
そんな気持ちを白秋風に綴ってみました。

音楽とは味わい深いものですね。(音楽は、あわれなりけり
移ろい変わりゆくものではあるけれど、うれしいものです。(常なれどうれしかりけり
だってふきのとうにふきのとうの音楽があって (ふきのとうにふきのとうの音
山木さんに山木さんの風情ある音楽があるのですもの (山木さんに山木さんの風

(※注「けり」は詠嘆の文語助動詞。~だなあ、としみじみ感心しているニュアンスを含みます)


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以下セットリストです。

1.エイトビートでgogogo
2.冬の夜汽車
3.木蓮の花
4.水の底に映った月(徐福伝説)
5.思えば遠くへ来たもんだ
6.風の船~海よりも深く~
7.恋不思議
8.思い出通り雨
9.ぬちぬくすうじ
10.文化的生活
11.花紅柳緑(ハナハクレナイヤナギハミドリ)
12.PPM
13.時代の重さ
14.ほととぎす
15.真田幸村十勇士
16.オータムマン

アンコール
17.風来坊
18.弁慶と義経
19.GoodnightGoodnight

○山木コールでGOGOGO!!
OAのMumin Clubの仕込みもあって、出だしから会場ハイテンション。場内盛大な「ヤマキ!!」コールで熱烈大歓迎される中、リングに上がるプロレスラー状態の山木さん。Mumin Clubの「空を飛ぶ鳥」に対抗してか、イントロ弾き始め、おお歌うのか?と思わせて、歌わずに終了。見事フェイントにひっかかりました。場内爆笑の渦でしたー。さすが導入が上手い!
あと毎度感心するのは、山木さん客席からの声援に対し切り返しが上手いし、反応が素早い。Jさんも仰ってましたが、よく客席のツッコミ聞いてますよね。
これが怒濤のようによくしゃべる武田さんや細坪さんは、多分自分が準備してきた話の内容を考えているので、想定外の反応は聞いてないか切り返しがないんですが、その点山木さん(龍雲さんもその傾向あるかな)は、つっこまれてナンボなキャラで、客席とのやりとりが粋です。そのライブ会場でしか味わえない、予定されてない客席との生のやりとりがインスタント漫才みたいで、山木さんのライブはめちゃくちゃ面白いです。
さすが、40年間、多い年には1年に250本もコンサートして、18年間も隣で相方に鋭くつっこまれまくてった芸人のボケは年季が違うわ~(笑)。

○新曲、新ネタ
初めて聴いた曲は2曲。
「徐福伝説」は博識なU女史から講釈頂いてました。含蓄深いですね~。
「文化的生活」は、初めて聴いたのに、3番くらいからは一緒に「やったー!!」と合いの手を入れてました。
3種の神器、カラーテレビが入った日の光景が昨日のことように脳裏に蘇って来て、少しずつ生活豊かになっていく実感があった昭和は良い時代でした。
「遠き昭和の子供の頃は私幸せと友達でした~♪」武田鉄矢さんとの共作、「のすたるじぃ」も今度歌ってくれたらうれしいです。武田さんとのユニークなエピソードと一緒に
実はこのライブは、武田さん話題が多いのが大収穫。武田さんのトークライブ行ったばかりなので、武田さんのお顔が目に浮かぶようでしたw

○恋不思議
どの曲もすごい盛り上がりでしたが、この曲はU女史が尾道でリクエストした曲なので、曲紹介と同時に大歓声が上がりました。
初参加のHさん、NSPからスリハンへスリハンからふきのとう・細坪さんへそしてたどりだどって山木さんに興味を抱いた方だそうで(案外そういう人多いスリハン効果)、「恋不思議」初めて聴いた曲なのに、涙ぽろぽろだったそうです。私もこの日の「恋不思議」はとても胸に染み入ってじーん。U女史は少女のように紅潮されてましたよ~
Hさんは、山木さんのライブ見て、「ああこの人がふきのとうの曲作った人なんだ、本人なんだ~」って感じたそうです。わかるわ~その感覚。
私の場合大概映画観て感動すると俳優さんに恋をしますが、更に監督や原作者に強い興味を抱く人間なので。スターウォーズで言うと、マークハミル(どっちかというとハリソンフォードだった^^;)が細坪さんで、ルーカスが山木さんって感じで、二人の共同作品も好きですが、その後俳優監督それぞれの取り組んだ作品にも興味を持って追ってしまうオタクの性(さが)はまさに「恋不思議」
山木さん、この日の「思えば遠くへ来たもんだ」も気合い入ってましたね。
前述と矛盾しますが、武田鉄矢さんの歌詞なのに、まるで山木さん本人の心を歌ってるような錯覚。そうかあ、山木さんも優れた役者さん=歌い手さんなのですね~(^^)ゞ

○こんな風にイカれた日の日曜日~♪
大好きな「木蓮の花」が来ましたよ~。元気よく会場みんなで歌ったら、山木さんハモってくれました。風来坊も。常連さんに言わせると滅多にハモリはやらないんだそうです。ラッキーでした。
このライブで1番嬉しかったのは「風の船」やってくれましたよ。感激・感涙
自分の中では山木さんのライブはソロ曲を聴きに来てるという意識なのですが、これとか「メロディー」なんかやってくれちゃうと、条件反射で脳内に幸福物質が流れます。山木さんのライブ来て良かった~、この名曲はまだ死んでないんだ~って(おい)。思いっきり大きな声でみんなで歌えました

○ハモ二カマチガイチュニングアワナイ
花紅柳緑(ハナハクレナイヤナギハミドリ)で、あの流暢なハーモニカではなくギターでの間奏後奏だったので今日は特別なアレンジだったのね~私、ラッキーだったわって喜んでたら、「山木さん、つけるハーモニカ間違えたのよ」(^^;
そうだったのかーーー??!そういや、この日、場内の熱気に押されて動揺したのか、何度かハーモニカ付け直してたし、チューニングも時間かかってました(^^;。
オープンチューニングの上久々に演奏だったらしい「思い出通り雨」はコードが違うんじゃないかと焦ったのですが、チューニングが狂ってたのかも。ドンマイですw
それはそれでも、山木さんの口笛の響きの美しさは鳥肌もんでした。若い頃聴いた時よりずっと伸びやかで澄んだ音でした。私はこんなに綺麗な口笛を聴いたのは生まれて初めてです。皆さん絶賛されてましたよ~

○私がフォークソングに夢中になったのは~♪
「時代の重さ・ほととぎす」
それまでの場内の喧噪はどこへやら。生きることの悲哀をしんみりと聴かせてくれます。演奏後水を打ったように、隣の人の呼吸が聞こえそうな程の静寂に包まれて、これぞミスターふきのとう!、この歌詞に圧倒される感じにはまったんだっけ。
この日のPPMは「白い冬」と「春雷」が入ってました。まあ、心憎いですわ。
私がふきのとうに夢中になったのは、「春雷」でしたから

○音楽生活40年、ついに叶った悲願のオールスタンディング!!
機動隊が来ても座り込みやめないファンで有名な(山木さん談)ふきのとう時代もなかった、山木さんの音楽史上初のオールスタンディングで全員参加狂喜乱舞の「真田幸村十勇士」。一体誰のコンサートに来たのか?我らがじぇりぃ師匠を初めとする幽体参加者の魂が、現場にいた聴衆に乗り移ったとしか思えないほどの、目を疑う、興奮の坩堝でした
終演後ステージを降りる山木さんにも、 スタンディングオベーションで「万歳三唱」がわき起こるという、、、、歴史的な日でしたね。
山木さん、「こんなライブ初めてだわ」と感慨深けでしたが、私も前日スリハンライブで、スタンディングを起こせなくて凹んでたので、リベンジできた最高の気分でした。
山木さんもファンもまだまだこれからもっともっと素晴らしい瞬間が待ってると思えますから、どうぞ元気で歌い続けて下さいね。

○縁は友達
「弁慶と義経」待ってましたー!!山木さん、気合い入りまくってて、演奏後の流れる汗と乱れた呼吸が全力でプレーした後のスポーツ選手のようでかっこいいいいい~~vv
最後の最後まで手拍子が止むことななかったと感心されるほどの客席の盛り上がりでライブは最高潮を迎えます。そして・・・・
GoodnightGoodnightで静かにクールダウン。
腱鞘炎大丈夫かしらと思うようなギターテクの山木さんのゴッドハンドもクールダウン。
この緩急がいいですね~(^-^*)/
「僕の音楽が縁で、繋がっていく人の絆がうれしい。人と人が優しい気持ちで寄り添えるような温かい音楽を作って来て良かった」と。ぬくぬくすうじやGoodnightGoodnightの歌詞が思い浮かびます。
このMCがうれしくて、思わず涙がこぼれたというMumin ClubのNさん。
ふきのとうの音楽が縁で集った全国の仲間達。この絆は人生の宝です。
時々よりによってなんで作ってる人と歌ってる人が違うグループに、私、はまっちゃったんだろ?って凹むこともありますが、でもこうしてふきのとうや山木さん細坪さんのそれぞれの音楽を夜を明かして語り合える友人と巡り会えた幸せを思うと、やっぱりふきのとうファンで良かったと思えてきます。

○蛇足
お後がよろしいようで上記の文章で締めようと思ったのですが、2曲だけ、話題にしてないことに気付いたよーー;
せっかくなので、「冬の夜汽車」
早世された音楽仲間を歌ったこの曲、山木さん良く歌われるので、思い入れあるのでしょうね。私はこの曲聴く度、お酒飲み過ぎないようにしないとって思うのでしたorz。
「オータムマン」メルマガで山木さんのリング名になってましたが、山木さんの優しさと同時にどこか寂しさ、哀愁を感じる曲です。
この日は半年ぶりに見るステージ上の山木さんでした。その横顔を客席の端っこからずっと見ていましたが、どこからどう見てもこの方は若い頃ふきのとうのコンサートで見た山木さん本人で、全然変わらないなって思います。
これが細坪さんだと、あの時みた人と全然別人のように思える恋不思議。
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スリハン北上ライブ後翌日、山木さんの小倉ライブに飛んだこの二日間、北海道から九州までのたくさんのファン仲間と、NSPとふきのとうの4人の健在な姿を、そしてまばゆい程煌めいている天野川の星を見ることができて、私の青春の宝箱に締まっていた宝石達が、今も輝いてることをこの上なくうれしく思うのでした。
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