ログハウス

趣味の画像と家族日記。 主に児童向けの映画、書籍、TVの感想や家族の話題を徒然に綴ってます。

ポップスで精神医学 その1

Posted by ふざけおに on   0 comments   0 trackback

12321396_664570373682783_4868337934186878823_n.jpg

あんべ光俊氏のFBで、本書に飛行船の「遠野物語」がとりあげられていることが紹介され、迷わずアマゾンポチ。
思春期の音楽との出会いはそのイニシエーション体験あるものなら誰でもそうだと思うが、語り(始めるとキリがないほど深い思い入れがあるものだ。
今まで自分が一番の重傷患者だと思っていたが、なかなかどうして、精神科医の音楽語りの濃ゆいこと濃ゆいこと、自分の土俵に持ち込む我田引水、牽強付会、そういうオチになっちゃうの?的意外性とそうそうソレソレ的納得と、筆者自身の患者に見てしまう自身の病理が見え隠れして、決して上から目線ではない等身大の一人の人間として語りがユニークだった。
奇しくも作詞家であり、精神科医である北山修氏が、「心は見えない。言葉にすると見えるようになる、それが精神科医の仕事」と語った事に対し、それはとりもなおさず詩人にも通じるという井原氏の定義づけは、文芸そのものに通じる。
小説とは目に見えぬ人の心の陰影を描き出すものと言ったのは、坪内逍遙だったか・・・
苦悩するのが青年期であり、暗くないネアカ人種の青春には言葉にしなければ見えないほどの「心」もないってことで、少し病んでるくらいでないと人の心を動かす音楽は出来ないのかもしれない。

もっともほとんどは歌詞に唄われている人物の心の分析で、アーティスト本人の病理ではないのだが、中にはアーティストの本人の病理も含めその音楽への熱い思いも語られているものもあった。
はしがきでも「精神現象の隠喩」としてのこの1曲という風に読むと味わい深いと紹介されてはいたが以下、登場する曲・アーティスト、そして関連精神医学テーマを私なりにまとめるとこんな感じ。

①「天才バカボン」(アニソン)=発達障害
②「少女」(五輪真弓)=摂食障害
③「DESIRE」(中森明菜)=性同一障害
④「トランジスタ・ラジオ」(忌野清志郎)=中心基質者(天才)
⑤「失恋記念日」(石野真子)=「解離」
⑥「友達なんかいらない死ね」(の子)=無敵の人(いじめ後遺症)
⑦「ステップUP」(岡村靖幸)=薬物依存
⑧「ま、いいや」(横山剣)=中高年男性のうつ
⑨「サヨナラCOLOR」(永積タカシ)=アルコール依存症
⑩「タンゴむりすんな」(TVドラマあばれはっちゃく)=注意欠陥多動障害
⑪「Get Wild」(小室哲也)=自己愛の安全基地
⑫「Something Jobim~光る道~(祐生カオル)=PTSD
⑬「遠野物語」(あんべ光俊)=対象喪失
⑭「ANAK(息子)」(杉田二郎)=親子関係
⑮「風」(北山修)=定義する精神科医
⑯「昆虫ロック」(坂本慎太郎)=統合失調症
⑰「ケッペキにいさん」(吉田美奈子)=強迫症状
⑱「逃ガサナイ」(腐れメグ子)=ストーカー美学

①~③山登敬之 ④~⑥斎藤環 ⑦~⑨松本俊彦 ⑩~⑫井上祐紀 ⑬~⑮井原裕
⑥~⑱春日武彦


文章から勝手に私がテーマとして言葉を抜いたのは、④⑪⑮。
⑪の小室哲也、音楽的天才の行方みたいな感じで、④の忌野清志郎の天才に迫るという点で共通項あるかなあ。。。
⑮は精神科医であるアーティスト北山修の作家論だった。
いずれみんな歌詞(言葉)を分析してるわけで、歌詞を書いていない唄っているだけのアイドル歌手自身の内面のように書かれている⑤には違和感あったが、「解離」という感覚はこういう感じなんだとすごくよくわかった。
音楽に関し、一番嗜好が近いのは⑬~⑮の井上氏。
テーマの方がよくわかる発達障害の①⑩もよくわかったし、性徴に戸惑う②もよくわかる、。
一方曲も知らないが、なかなか一般人には理解出来ない③、⑯、⑰、⑱
これが文章としてはすごく面白かった。
自分と感覚の遠い未知の世界が興味深い。
山登氏がオカマバーで紅白桃歌合戦の司会をしてたとか、
松本氏がおっさんシンガーのおっかけをしてたとか。。。
私も相当自分がイカレたおっかけだと思ってるが、職業柄とはいえこの方達と大差ないかもしれないと安心した(そういう問題かよ)
だからといって、これらの文章を読んで、紹介された曲を是非聴いてみたいという気にはならない。

というか今はまってる音楽聴くので飽和してる。明日まであんべさんのボックス2予習終えなきゃーー;

本当はあんべさんの山形コンサート行く前に感想書き上げるつもりが。。。。
あああ、ここで時間切れ締め切りだーーー。

この話題、またゆっくり個別に書こうと思う。思う・・・・
関連記事
スポンサーサイト

Post comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

trackbackURL:http://fuzakeoni.blog3.fc2.com/tb.php/913-b10b2af1